れっつ★すとらいく!
今日は、みんなでボウリングにやって来ました…実は、私ボウリング初めてなんですよ…ちょっとドキドキ…しています。
「何ひとりで喋ってんの?愛瑠ってば」
うぅ…今日はマコちゃんが冷たい……
『いえ、その…"皆さん"に状況説明を、と』
「"皆さん"って誰!?」
更にツッコまないでください…
『はいはい、そんなコトはいいからそろそろ始めましょうよ〜』
ああ、アモーネおねぇ様…愛瑠にはおねぇ様が【天使】に見えますぅ〜
『え、アタシ、【悪魔】だけど?』
まあ、そうなんですけどね…
「よぉ〜し、いっくぞー!」
文香が勢いよく投げたボールは、まっすぐに溝に落ちていった…
「あちゃー…」
ガックリと肩を落とす文香と入れ替わりに、マコちゃんがボールを手に持った。
「んじゃ、やろか〜」
キレイなリズムで流れるように投げられたボールは、真ん中よりもやや右寄りから中心に曲がって━━
スパーン!!見事なストライクが決まった…う、上手い…
「へへっ、実は得意なんだよねぇ〜愛瑠、教えてあげようか?」
『はい、お願いします〜』
アモーネおねぇ様もイイけど、たまにはマコちゃんと手取り足取り…もイイよね♡
『ちょっと、マコ。愛瑠にはアタシが教えてあげるから大丈夫よぉ〜』
するりとマコちゃんを押しのけてアモーネおねぇ様が私の肩に触れる…
『まずは、ボールを胸の高さに持って…』
あの…ボール関係無しに胸に手を当ててるのはどうしてですか!?
『次に、そのままボールを前に押し出すように腕を伸ばして…』
ですから…胸を触られたままじゃうまく出来ないんですけど…
『はい、そこから左手を離してボールを後ろに振るように…』
何でシャツのボタン外してるんですか!?あー、それ以上外したら見えちゃいますぅ〜!!
『そのまま戻ってくる勢いのままボールを離す…』
きゃっ!?お尻撫でるからボール投げちゃったじゃないですかぁ…
ゴロゴロゴロゴロ…
スパーン!!
「愛瑠、やるじゃ〜ん!ストライクだよっ!」
マコちゃんが寄ってきて、ハイタッチしてくれたけど…
『今のおかしいよね!?おねぇ様の教え方なんかおかしいよね!?』
みんな、どうして横向いて口笛吹くふりとかしてるんですか!?
「まあ、いいんじゃない?ほら、ストライクだよ〜」
文香…あなたもおねぇ様に教わりなさい。
「お姉ちゃん、教えてよ〜」
『おねぇ様〜ウチにも教えてくださぁい♡』
くっ、逃げられたか…
『さあ、もっかい行くわよ〜♡』
抱き抱えられてレーンに引き出されて…
『あっ♡どこ触ってるんですかおねぇ様〜』
『イイから、またストライク狙ってイクわよ〜』
━━ゴロゴロ…スパーン!
「すごいじゃない、愛瑠〜!!」
文香…スゴイのは私じゃなくて、アモーネおねぇ様の『攻め』なのよ…
「どうして投げる度に服が乱れていくのよ…」
マコちゃん、ずっと見てたよね?分かってるよね…?
ある意味涙目でボウリングしている私を横目に見ながら使役魔
の3人がストライクを量産していたらしいです…メイド服の格好で…
ボウリングは僕の趣味ですが、最近全くできません…マイボールにキノコでも生えてきそうです…




