妹の背後に咲き乱れる花はガチ色の百合・・・?
突然、女の子になってしまった僕…責任を感じてるのか、傍を離れずに寄り添うようにしている妹…今まではこんなに近くにいた記憶が無いくらいだったのに…
「これからどうしよう…」
呟く僕の肩に頭をくっつけてくる文香。横目で顔を見ると…
(何かめっちゃ笑ってる!?…嬉しそうに見えるのは気のせい!?)
さらに、小さな声で何か言っているようにも━━
『ふふっ…お姉ちゃんだぁ…夢にまでみたお姉ちゃんだぁ…』
━━もしもし?文香さん…?
『やっぱり男なんかよりもこっちの方がいいよねぇ…』
そこで、はたと気がついた。もしかして、この娘は…いや、まさか、そんな…
もう一度横目で見ても、やっぱりおかしい。何か目が夢見心地みたいな、そんな表情をしている…
『ふふふっ…』
猛烈に湧き上がる疑惑。そう言えば、この妹から男の子の話題を聞いたことが無いような気がする。普通なら彼氏とかがいてもおかしくない年齢になってるのに…
そう、所謂"男嫌い"なだけだと思っていたけど。
いつの間にか、腕に抱きついてきている文香。心配しているんだよね…?
「大丈夫だよ、何とかこの身体に慣れていくから…」
そう呟く僕の言葉には応えず、次第に身体のあちこちをさわり始める文香。
「うん、見事に女になってるね〜」
「ちょ、文香...?」
「むー、私よりもスタイル良いのが複雑な気分…」
まだ自分の身体をよく見てなかったから分からないけど、それは文香がちっぱいなだけ…ゲフンゲフン、伸びしろがあるだけなのでは?
いつの間にか、やたらと胸に顔を埋めようとしている文香。
「あの、何してるのかな?」
「ん、お姉ちゃんを満喫しようかな、て♡」
♡じゃないよね!?何!?満喫って何!?これってシスコン的な感じなの!?
「文香って、まさかシスコン属性なの!?」
つい口に出してしまった言葉に文香は首を傾げる。
「さあ?お姉ちゃんいなかったから分かんないけど、そうなのかな?」
そう言いながらくっついて離れようとしない。
「もしかして、男嫌いっていうよりも…女の子の方が好き、とかじゃないよね?」
僕の言葉に文香は全開の笑顔で答えた。
「やだなぁ〜違うよ!」
ホッとしたのも束の間…
「女の子の方が、じゃなくて女の子が好きなの!」
( *˙ω˙*)و グッ!
ああ〜…やっぱそっちだったのか…疑惑はあったんだけどね…
「だから、お姉ちゃんが欲しかったんだもん…」
そう言って笑う妹の背後に、咲き乱れる百合の花が見えた様な気が━━
文香はご機嫌で抱きついてきている…
「ふふふっ」
(妹に甘えられたい願望はあったけど、これは違うよなぁ…)
シスコンなのは、どうやら僕の方だった様だけど、ある意味その夢は叶ったと思っておこう( *˙ω˙*)و グッ!
━━いや、これ( *˙ω˙*)و グッ!ですむ話じゃないよね!?
仕事が忙しすぎて、中々落ち着いて書けません。誰か僕に影分身を教えてください
(´・д(´・д(´・д(´・д・`)д・`)д・`)д・`)