てーきほーこく!
『マコちゃん、お話したい事があります…』
唐突に愛瑠が話しかけてきたのは、夕食後に部屋に戻ってからだった。
「何?…まさか、愛の告白なんて止めてよね…」
あたしが冗談混じりに言うと、
『私はアモーネ姉さま一筋ですッ!!』
( *˙ω˙*)و グッ!と拳を握って強調する愛瑠…そもそも、あんた達オトコよね?
『私の純愛はさておき…』
どこが純愛やねん!とツッコミたいのは押さえて…いったい何だろう?
『私としては、そろそろ【主神】に報告を入れなければならないんです…』
忘れてた。この子、あたしや文香を狙ってきた【天使】だったんだっけ…
『通常、【堕天】の多くは世界を危機に陥れるような"欲望"を願いとしますけど…』
ま、仮にも【悪魔】と"契約"するんだから、それ位の願いをするのが普通だよねぇ〜
『ですが、あなたがたの願いは、あまりにも世界とは無関係で、基本的になんの害も無いんです…つまり、』
「報告すべき問題点が無いから報告のしようがない、的な?」
無言で頷く愛瑠。何だか困っている…のかな?
『そうなんです。普通は、[今のところは危険が無いので、現状維持]とか報告するんですけどね…』
「じゃあ、そのまま報告すればいいんじゃない?[世界には影響無いのでほっといてイイです]って」
あたしのそんな言葉に…
『そういう訳には行かないんですぅ〜!!』
泣き声で愛瑠がそう叫ぶ。
『そんな報告をしてしまったら、もうおねぇ様達と居られなくなるじゃないですかぁ〜!!』
な…
「何じゃそりゃあー!?」
━━呆れた…つまり、愛瑠はあたし達、いや、アモーネと居たいが為に某かの問題をでっち上げたいって事なの!?そうなの!?
『いえ、そこまでは言えませんけど…』
言えないけど、何?一体どうするつもり!?
『そこで、相談です…』
「あたしは別に何も狙ってないからね…」
愛瑠が深いため息をつく…
『ですよね…だから、相談なんです…』
「つまり、何か【主神】を納得させつつ、あたし達に影響の無い様な問題点を報告出来ないか、て事ね…」
ぶんぶんと頭を縦に振る愛瑠。そんな都合の良い問題点なんてそうそう有るもんじゃ…
「あ…」
あたしはふと、気づいた…大したことないけど、一応は問題点になりそうな"アレ"━━
「あのさ…あたしのアモーネとの"契約"の中の"条件"、覚えてる?」
『ええ、確か…文香にキスすると男に戻れるんですよね?』
「そう。実の妹にキスしないといけないんだよね…」
愛瑠の瞳が輝く。
『そう!そうですよ!!実の妹にそんな事するなんて許されませんよね!?』
「それを防ぐために見張る、とか?」
愛瑠はポン!と手を打って…
『それです!!それでいきましょう!!』
あたしは複雑な気持ちで頷く事しかできなかったけどね…
━━しばらくして…
『上手くいきました〜!!』
愛瑠がにこにこしながら戻ってきた。
『マコちゃんのおかげで、まだしばらくおねぇ様の所にいられますぅ〜』
そう言ってあたしに抱きつく愛瑠。細い身体でギュッ!とされるとドキドキしちゃうけど…
「でも、あんたオトコなんだよね…」
何だろう…胸以外の全てで敗北感を感じる…人知れず、ガックリと肩を落とすあたしでした…
何と、書き始めてひと月程で4500アクセスを越えていました…カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
皆様のおかげと感謝しております((。´・ω・)。´_ _))ペコリ




