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文香と瘉(いえる)のスク水大作戦…(?)

文香と瘉は、仲良く服を選んで…いないみたい。

『ちょっと、そんな下品な服を選ぶ気?』

「これくらいの露出があった方が絶対にイイって!!」

文香が手にしてるのは、ノースリーブのワンピ…に見えなくもない、背中丸出しで前は南半球(下乳)全開の服━━

(ちっぱいの文香が着ると…ポロリもあるよ!って感じなんだけどな…)

こっそり様子を伺っていると━━

「お姉ちゃんにはこれくらいの派手さが似合うって!」

『確かに、おねぇ様の魅力を引き出すにはいいかも知れないけどね〜』

まさか、それをあたしに着せる気!?あんた達、何考えてんの!?

『このワンピもいいんだけどなぁ…』

「あんた、それスク水じゃない…」

『うん、スク水風のサマードレスだって』

いや、それ『風』じゃないやん!?思いっきしスク水そのものやん!?

「有り、だよねっ」

『でしょでしょー、有りだよねっ♡』

もう、これ以上放置するワケにはいかないね…

「無いから!?それどれも絶対無いから!!」

ふたりの前に飛び出して、とりあえず両手でふたりにまとめてデコピンをぶちかまして。

「痛たっ!?」

『きゃっ!?』

腰に手を当ててふたりを睨みつけながらさらに、文句を言う。

「あんた達、そんな下品な(モノ)をあたしに着せる気かぁッ!?」

ふたりとも当たり前の顔で頷く。

「下品、というよりも…可愛い?」

『おねぇ様の魅力を引き出すには少々の露出が不可欠ですわッ!!』

瘉の頭を小突く。

「これは少々とは言わないの!!ほぼ丸出しじゃない!?」

ビシっ!と音を立てそうな勢いでこのおバカふたり組が選んでいた服を指さす。

「そんな事ないよ〜ねえ、瘉?」

『ええ、これなんか寧ろ全身を覆ってるじゃないですかぁ〜』

ペちっ!スク水ワンピを出して見せる瘉の後頭部をはたく。

「こんな(モン)着て街中を歩けるかぁッ!!」

『ええ〜…可愛いのに…』

瘉の首根っこを掴んで無言で試着室に引きずって行く。

「ならあんたが着てみなさい」

瘉とスク水ワンピを放り込んでカーテンを閉める。

「着替えるまで出さないからね…」

そう声をかけてカーテンの前に仁王立ちする。

『そんなぁ…じゃあ、私が着たらおねぇ様も一度だけ着てもらえますか?』

流石にダメってのも冷たすぎるかな…

「一度だけならイイよ…」

途端に勢いよくバタバタと音がして…

『お待たせしました…』

カーテンが開いて━━

恥じらいMAXの瘉が姿を見せた…

「確かに、可愛い…けど━━」

スク水ワンピを着てもじもじしてる瘉がめっちゃ可愛いけど、やっぱり恥ずかしいよねー、こんなの着るの…

『さあ、次はおねぇ様の番ですからね?』

着替え終わって、ニコニコとスク水ワンピを手渡してくる瘉。

「う…仕方ないなぁ…」

仕方なく、試着室に入ってカーテンを閉めると━━

「お手伝いしてあげる〜♡」

文香がするりと入って来た。

「ちょ、何してんのよ!?」

ニコニコしながらひとの服を脱がせてくる文香。

あたしは迷わず、カーテンから手を出して、

「ちょっと、瘉。文香の分も用意して」

瘉が素早くスク水ワンピを手渡してくる。どうやら展開を読んでいたみたい。

「文香…あんたも道連れだかんね♡」

そう言いながら文香の服も脱がしていく。

「あん、お姉ちゃんたらぁ…」

そう言いながらも素直に身体をうまく預けてくる文香…コイツ、ほんとにガチ百合じゃん…

「こら、何処触ってるの!?」

「やん、お姉ちゃんそんなトコ触んないで〜♡」

着替えともイチャつきともつかない時が過ぎて━━

『おねぇ様〜出来ましたかぁ〜?』

「うん、何とかね…」

カーテンが開き、瘉がニコニコしながら立っていた━━

「何、この人だかりは!?」

いつの間にか、店員さんやアモーネ達、他のお客さんまで集まって来ていた…

『あら、マコも文香もよく似合ってるわね〜』

アモーネがニヤニヤしながら言うと…

「とてもよくお似合いになってますよ、お二人共〜♡」

店員さんが本気の目で褒めてくる、けど…

"あれ、モデルさんかな?"

"普通じゃ着れないよね…"

"でも、めちゃくちゃ可愛いよねー"

周りの人達がざわめいてるよ…はぁ…

「お姉ちゃん、こうなったら開き直るしか無くない?」

文香が照れながら耳元で囁いてくる。確かに、下手に恥ずかしがるよりいっそモデルしてしまう方がいいか…

「どう、瘉?似合ってるかな?」

サラッとポーズまで決めてみたりして。

「お姉さん、何かこれに合うアウターって無いかな?」

店員さんにもちょっとふってみたりして。

「はい、こちらのタオル生地のショートのパーカーなど如何でしょう?」

店員さんが淡いピンクのパーカーを持ってくる。それを羽織ると…

"可愛い〜"

"あたしもあれ、着てみようかな?"

周りが更にざわめいた。

(コレ、買わなきゃいけないかな…)

周りに手を振ってカーテンを閉めながら、あたしはため息をついていた…

「コレ、お姉ちゃんとニコイチで買おうね♡」

着替え終わったあたしの腕にに文香は満足げに抱きついてきた…はぁ。

こうして、予定外の服を手に、あたしは文香や瘉とは違う種類のため息をついていた…




どうしても健全な方向で書けないのは、僕が健全では無いからなのでしょうか…

(*ノД`*)タハッ

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