使役魔(サーヴァント)って、フルネーム自分で覚えてるのかな?
今日は朝からアスタルを見ない。何でも、研修で地方に2日ほど行かねばならないとか…まあ、教師って事になってるからね。
でも、何も不自由は無さそうだし、イイかな。使役魔のメイドさん達がいるから、うん。
「そう言えば、メイドさん達の名前聞いたことが無いかも…」
アモーネに聞けばいいよね。
『え?使役魔達の名前?』
まさか、アモーネも分かんないとか…?
『メガネのコがパラフィナクロロウルスナヴィード…』
「ちょい待ち!?そんなに長い名前なの!?」
『まだ半分も言ってないわよ〜』
(`・ω・ ;)何ですと!?
『まあ、普段はパルってアタシは呼ぶけどね』
「あたしもそれでいいかな…?」
『いいんじゃない?』
「あとの二人は?」
『マリィとチコ、でいいかしらね』
ふむふむ。まあ、コレで呼べるようになったよ、うん。
「パルさーん!」
すぐにメガネ美人、パルさんが来てくれた。
『お呼びですか?』
うっ、すごく穏やかで可愛い声…初めて声を聞いたかも…
「あ、お茶をお願いできるかな?」
『かしこまりました。お待ちください。』
スっと下がっていくその姿に、思わず目を奪われる。
「立ち居振る舞いも完璧なんだよねぇ…」
『そりゃそうよ。【悪魔】が使う使役魔は全てにおいて完璧になる様に造られてるからね』
ふーん…
「そう言えば、アモーネは使役魔って居ないの?」
『アタシには必要無いからね〜』
そういうもんなのかな…
そんな事を話していたら、お茶の用意をして巨乳のメイド、マリィさんが来てくれた。
『お待たせ致しました、今お注ぎ致しますわね。』
おっとり顔からは想像のつかないような、凛とした声でそう言いつつ、手際よくお茶を淹れるマリィさん。
「ありがと。コレを作ってくれたのはマリィさんなの?」
お茶と一緒に運ばれてきたショートブレッドを指さすと、
『いえ、料理は主にチコルネハルマロテンピネンケス…』
「あ、チコさんが作ってくれてるんだね?」
またしても長い名前が……
『はい、左様でございます。』
そして、一礼して下がるマリィさん。
歩く度に揺れる大きな胸にドキドキしてしまったりして…
「それにしても…あのメイドさん達って、アスタルの趣味なのかな?」
━━〔そのような嗜好は持ち合わせてはおりませんが〕
おわっ!?いきなり声が響くとまだ驚いてしまうから…
「もう、びっくりさせないでよね、アスタル…」
━━〔失礼いたしました。手前の使役魔にご無礼が無いかと〕
「無礼なんて無い無い!むしろ完璧過ぎて怖いくらいよ、うん」
━━〔それをうかがいまして安心致しました。明日には戻りますので、何かございましたら〕
「うん、パルさん達にお願いするね」
━━〔はい、左様にお願い致します〕
「ねえ、そう言えば」
━━〔何か?〕
「うん、あの使役魔って、仲はいいの?」
━━〔恐らく、そういった感情は持ち合わせているとは考えておりませんが、協力的ではあります〕
「じゃあ、暇な時におしゃペリとかして無いの?」
━━〔それは分かりかねます。必要な仕事をこなしさえすればあとの事は放置しておりますので〕
後で、聞いてみようかな?
そして、夕食後に。
「ねえ、パルさん」
『はい、ご用ですか?』
「あのね、パルさんって、マリィさんやチコさんと普段どんな話をしてるのかなって思って」
『話…ですか?』
「うん、ガールズトークとかするのかなって」
パルさんは首を傾げながら、
『そういった話をする事はございません…ですが…』
声を潜めてパルさんは言った。
『主人の話をする事はございます』
「褒めたりはしないわよね?」
『おそらく、ご想像通りです』
そう言ってクスッと笑うパルさんは超絶的に可愛かった。
今度、彼女達も連れて遊びにでも行きたいな、なんて思ったりして…
もう少し、距離を縮めてもいいよね?なんて…
「パルさぁーん!来てぇー!」
……文香は既に距離を縮めてたみたいね…
メイド三人娘の名前はいずれ明らかに━━する予定はありません(笑)




