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そして、ランチタイムにタイムがかかる

さっきのアモーネの言葉を考えてたら、お昼になっていた…

「お姉ちゃん、ご飯食べに行こー!」

いつも通りに文香が迎えに来て、ふたりで食堂に向かっていると…

「どうしてあたし達の後ろに集団がついて来てるの?」

あたしの疑問に、

「簡単よ。お姉ちゃんの頼んだものと同じものを食べたいっていう追っかけがついてきてるだけだから」

なーんだ、そうかそうか…

「(`・ω・ ;)何ですと!?」

「お姉ちゃん、いい加減自分の立場を分かってよね〜♡」

そう言いながら腕にまとわりつく文香にも熱い視線が送られるのが分かる…

まあ、仕方ないか…そう思いながら歩いていると…

『お二人とも、少々宜しいですか?』

食堂の前で、アスタル…天羽音"先生"が待っていた。

『お父様より言伝があります。こちらへ…』

そう言ってあたし達を連れて歩き出した…

3人は足早に人だかりを抜けて、職員室の方へ向かう。

『こちらへ。』

職員室の扉がいつもより1枚多い…?

その扉を開けると…

「何でうちの食堂に繋がってるの!?」

『とりあえず、中にお入りください』

そして、わけも分からぬまま、中に入り、アスタルが扉を閉めると、扉はスっと消えていった。

「さて、説明してもらえるんだよね?」

あたしはアスタルの方を向いた。

『説明はアタシからもするわね〜』

いつの間にか、アモーネも来ていた。

『まず…アンタ達は既に【天使(アイツら)】に監視(チェック)されてるわね。』

それを受けて、アスタルが説明を加えてくる。

『歩くお二人の後ろにいた集団の中に、【天使(きゃつら)】と"契約"してる者が混じっているのを確認致しました…』

それで、アスタルがあたし達をここに連れてきた、と…?

『しかも、その者は文香様の身近に居りました…』

文香の目が丸くなる。

「えっ!?━━まさか!?」

『はい、隣の席にいた者がそうでございます』

文香が俯いて呟く…

「まさか、そんな…」

『お気になさる事はございません。その者は事情を知らぬでしょう…』

『そうね、その娘は多分、"【天使(アイツら)】の加護"を受けているだけだと思ってる筈よ』

アモーネの言葉で文香の顔に安堵の色が広がる。

「落ち着いたらお腹空いちゃった…まさかお昼抜きで学校に戻れとは言わないよね?」

文香の言葉が終わらないうちに、使役魔(サーヴァント)達が食事を運んで来た…

3人分。

「やっぱりアモーネのもあるんだ…」

この悪魔(ひと)…人間なんじゃね?

「って言うよりも、ただのおネエなんじゃない?」

━━文香さん、心読めるんですか!?

「いや、今声に出てたし」

Σ(OωO )マジすか!?

『その前におネエとか言わないでよ!ちゃんと"お姉さま"って呼んでよね!』

……そういえば、アモーネって学校では、女だって言ってるの…かな?

『勿論、美人女教師に決まってるじゃなぁい♡』

「アスタルさん、お兄さんをグーで殴るのはアリですか?」

『申し訳ございません、これで平にご容赦を━━』

そう言いながらアスタルさんがアモーネの後頭部をベシッ!と叩いた。

『いったぁ〜い!?お姉ちゃんに何するのよォ〜!?』

『失礼しました、兄上』

今、けっこう強く叩きましたね、アスタルさん……

『もう…とりあえず戻りましょうか』

アモーネの言葉に、あたし達は学校に戻る事にして。

『文香様、くれぐれもお気をつけ下さいませ。』

アスタルの声に文香はやや緊張した面持ちで頷いて教室に戻って行った…







何やかんやで【天使】の到着が遅れています。もうすぐ登場できると思いますので、【天使】待ちの方は今暫くお待ち下さい…

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