表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/51

VSクロード1

 どうやらクロードの狙いはハインツらしい。ギルドマスターになれる強さを持っているのだからそちらから先に潰すのは基本か。


「ケイ君、ここだと魔法の被害が大きいので一度外へ出ますよ」


 ハインツがそう言うと壁が吹き飛んだ。

 今魔法の名前言ってなかったけどこれもスキル?


《恐らく無詠唱スキルかと思います》


 ナイの回答を聞きながらハインツに続きできたばかりの穴から外に飛び出す。

 無詠唱はスキルレベル以下の魔術系スキルを発動宣言無しで使えるらしい。『個人魔法(オリジナルスペル)』使える俺には関係ない話だ。

 身体強化の魔法を使い、急いで建物から距離を取る。

 ハインツも同じように距離を取っている。流石ギルドマスター、身体能力もかなり高いようだ。


「ここなら自由に魔法が使えそうですね」


 ハインツの近くまで行くと周りを見渡すと、どうやら庭の様だ。バスケットコート2面くらいはあるだろう。


「来ましたね」


 ハインツが呟くとクロードが穴から出てきた。


「流石に殺すわけには行かないので、気をつけてください」


 魔術スキルは生身の人間には強力な物が多い。例えば、普通はゴブリンを一撃で倒すことができないウインドカッターでも人間の首にでも当たればほぼ確実に殺すことが出来る。


「手加減、若しくは当てる場所を選ぶってことですか」


 ハインツは頷くと魔法を発動した。今度はしっかりと魔法の名前を言いながら。


『インパクト』


 ハインツがそう言うとクロードの剣が明後日の方向に飛んでいった。


「今のは?」

「衝撃魔術、僕の無属性魔法だよ」


 無属性魔法は火水風土光闇空の何れにも属さない物を指す。アイラの召喚術も無属性魔法に分類される魔法だ。

 ハインツの衝撃魔術はその名の通り、衝撃を飛ばす魔法のようだ。


「それと、無詠唱ができても使わないでくれると助かる」


 お互いに魔法をぶつけ合って相殺してしまっては意味が無いから複数人での戦闘で魔法名を言うのは基本らしい。

 勿論、相手にも何の魔法が発動するか分かってしまうが、逆にそれを利用して相手の動きを制限させることも出来る。


「わかりました」


 クロードは新しい剣を構えて走り出した。どうやらハインツと話している間に予備の剣を抜いていたようだ。


「武器を無効化してしまえば戦えなくなるだろ!『インパクト』」


 ハインツが先程と同じ様にインパクトでクロードの武器を弾き飛ばす。

 剣が飛ばされた衝撃が伝わったのかクロードが一時停止する。


「これで君の武器は無くなった。大人しく投降してくれ」


 ハインツがクロードに投降を呼びかける。

 しかし、クロードは無言で手を上にかざす。


「っ!」


 気がつくとクロードの手には新しい剣が握られていた。クロードはそのまま再度前に走り出す。


「収納スキルですか。厄介ですね」


 どうやら収納スキル持ちであり、予備の武器を収納しているようだ。


「どうやら武器を奪うのは得策じゃないようですね。それなら申し訳ないですけど体に直接ぶつけさせてもらいますよ」


 ハインツがそう言うと再々度インパクトを発動する。


 そう、確かにハインツはインパクトを発動したはずだ。だが、クロードは平然としてこちらに走り続ける。


「一体何が」


 どうやらハインツにも状況は理解できていないらしいが、クロードは近くまで迫ってきている。


「俺も魔法使うよ。ちょっと痛いかもしれないけどゴメンな『エアインパクト』」


 かなり威力を抑えたエア・キャノンを発動する。個人魔法(オリジナルスペル)がバレたら面倒なので風魔術Lv2に同じ様な魔法があるのでそれの魔法名を発する。

 大体ゴブリンが吹き飛ぶ程度の威力だ。死んだら?知らん。


 確実に発動したエア・キャノンだが、先程のインパクト同様にクロードは平然としている。


「魔法耐性が高いのか?いや、それでも全くの無傷というのは…」


 ハインツが色々考えているがそろそろクロードがかなり近くまで近づいている。


「ハインツさん!一回あいつと距離取りますよ」


 それだけ言うと転移魔法を発動してクロードと離れた場所に転移する。転移すると直ぐに物陰に隠れた。

 クロードは突然目の前から消えた俺達を探しているのかキョロキョロしている。


「これは…、転移魔法ですか。」


 本当は使う予定は無かったのだが、流石に近づかれすぎた。


「何回も使えないので、次はないと思ってください」


 転移魔法は魔力消費が多いのは周知の事実の為、ハインツも深くは突っ込んでこない。


「それにしても魔法が効かないように見えるんですけど?」


 先程クロードにぶつけた魔法は確かに発動していた。それでもクロードに当たった様には思えなかった。

 どうやらハインツも同じ事を思っていたらしい。


「何かのスキルでしょうか。しかし、あのようなスキルは…」


 どうにかしてあいつのスキルを知ることが…。あ、鑑定スキルあったわ。

 さっきも忘れていたけど普段から使わないからね、仕方ないね。


《・・・》


 やめてナイさん無言は止めて!

 兎に角、鑑定発動!


クロード

 種属:人間(奴隷、転移者)

 所有スキル:剣術Lv2、状態異常耐性Lv3、身体強化Lv2、収納Lv1

 ユニークスキル:魔法攻撃無効


 ユニークスキルにある魔法攻撃無効が俺達の魔法が効かなかった理由だろう。

 そんなことより気になるのは種属欄にある転移者だけどなにあれ?


《恐らく、違法な異世界召喚で呼び出された者かと思います》


 ナイ曰く、異世界から召喚された人は強力なスキルを手に入れることが出来るらしく、それを目的に異世界召喚を行っているらしい。

 勿論、4カ国の間では違法行為とされている為、裏の世界で行われた召喚であろう。裏世界で召喚された転移者は直ぐに奴隷とされ、裏世界でこき使われているらしい。

 そんな奴隷を持っているフレデリックはかなり怪しいな。怪しいってレベルじゃないかもしれないけど。


「ハインツさん、あいつを鑑定しました。どうやら魔法攻撃を無効化出来るスキルを持っている様です」

「君は鑑定も使えるのか。しかも他人のスキルを見れるレベルでか…」


 俺のことはどうでもいいのでクロード対策考えましょうね。


「魔法攻撃を無効化出来るスキルですか。かなり厄介ですね。私は状態異常系の魔法を使えないので・・・。ケイ君は何か使えますか?」


 個人魔法(オリジナルスペル)でなら使えなくないだろうけど、流石に目立ちすぎるだろうからな。

 何かいい手は無いものか。


《ケイ様、物理魔法(フィジカルマジック)でなら通じるのでは無いでしょうか》


 そういえばそんなスキル作っていたな。魔法を物理攻撃に変換するスキルだから魔法攻撃無効スキルは関係なくなるだろう。

 なんだか某ゲームの無効の無効みたいなってるな。


「状態異常系の魔法は無いですけど、あいつにダメージを与えられる手は有りますよ」


 さあ、今まで死蔵していたスキルを使うときが来たようだ。

 忘れていたんだけどね。

10万PV達成しました。1万で喜んでいた頃が懐かしい・・・。

え?まだそんなにたってない?またまた~ご冗談を。


読者の皆様、いつもありがとうございます。

これからも宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ