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レストホルン家

 宿につくと2泊分部屋を取り、部屋に入る。


「今日はこの後レストホルン家に行ってフレデリックにギルドの依頼についての違反とイグニスについて話す予定だ」


 この後フレデリックの家に行くことをフィーアとユイに伝える。


「申し訳ないけど、何かあったら困るから二人は宿で待っていて欲しい」

「わかりました」

「わかったわ」


 フレデリックに近寄ることに対する危機感がまだあるため、二人は今回も留守番だ。


「昼はどこかで食べよう。夕食は申し訳ないけど、用が済んだら一緒に食べに行こうか」


 レストホルン家から開放されるのがいつになるのかわからないけど二人だけで何処かに食事に行くのも危ないからね。


「そういうことなら早く帰ってきてね」

「そうですね。お待ちしております」


 二人共納得してくれたようだ。


「二人共ありがとう。それじゃあ、昼を食べに行こうか」



 近くのレストランでランチを食べ宿屋に戻るとスキルの生成を行っていた。


《ユニークスキル『PT必要経験値減少』の生成を確認しました》


 以前取ると決めていたパーティーメンバーのスキルレベルを上げるのに必要な経験値を減らすスキルを取得した。

 先日取得した『PT特技経験値上昇』と同じく効果範囲をパーティー限定、スキルレベル上昇を『特技生成(スキルクリエイト)』に限定している。

 因みに、両方共倍率はスキルレベル×2のため現在は通常の4倍のスキル育成速度になっているはずだ。流石に400倍までになるのはそこそこ時間が必要になるから良い所で止めてしまおう。


「前に話していたスキルを両方作ったから今日は待ってる間に宿の中で出来る範囲でスキルレベル上げる練習しててね」


 光魔術の『ヒール』は関係なく使えるし、少し広めの部屋を取っているため少し槍を振るくらいもできるだろし、水魔術の『ウォーターボール』程度なら宿に影響は無いだろう。



 二人と話をしている間に空が茜色になり始めていた為、二人を宿に残し冒険者ギルドへ向かう。


「ケイ君待っていたよ。先程フレデリックが門をくぐったと報告があったから丁度いいタイミングだね」


 冒険者ギルドに入るとハインツが待っていた。どうやらフレデリックは家に向かったとのこと。

 どうやら無事街までたどり着いたようだ。


「確かにちょうどいいタイミングですね。こちらは大丈夫ですよ」

「僕も大丈夫です。では、行きましょうか」


 ハインツの後に続いてフレデリックの家、レストホルン宅へと向かう。



 街の中心部まで突いた所でハインツの足が止まる。


「ここがレストホルン家です。急な訪問ですが、事が事なので無理にでも入るつもりです。一応何かあったときのために直ぐに戦えるようにしておいてください」


 ハインツの言葉に無言で頷く。


「それでは、行きましょう」


 そう言うとハインツがレストホルン宅の門へと進む。


「ここはレストホルン家の家だ。訪問の要件を聞かせてくれ」


 門に辿り着くと警備兵であろう若い男が声をかけてくる。

 少し威圧的だが、この街の主であるレストホルン家の当主の住まう家を警護しているのであれば仕方ない。

 今出てきている警備兵は中年の男性と若い男性の二人だが中の詰所には緊急事態に備えてまだ数人はいるのであろう。


「私は冒険者ギルドアトシュ支店のギルドマスターであるハインツだ。ギルドに依頼された依頼内容についてフレデリック殿に話がある。勿論親であるレストホルン伯爵も同席頂きたい」

「冒険者ギルドマスター殿ですか。承知しました。只今レストホルン伯爵にギルドマスター殿が訪ねている旨を伝えさせていただく。申し訳ないが、この場で待って欲しい」


 中年の警備兵がそう言うと若い警備兵が屋敷に向かって走っていった。

 鎧を装備しているのにかなりの速さだ。むしろ鎧装備して走れるのか・・・。



 若い警備兵が走り去ってから10分程すると、中年女性がやってきた。メイド服を着ていることから屋敷のメイドさんなのであろう。

 実は凄く強い戦士じゃないことだけを心から祈っています。


《気になるようでしたら鑑定を使用しては如何でしょうか》


 よく忘れるけど俺って鑑定スキルあるんだよね。ほら、あまり使うことないからさ。


「おまたせ致しました。当主であるフォード様よりお通しするようお達しがありました」


 メイドさんがそう言うと中年警備兵から敷地内へ入るのを許可された。

 メイドさんに連れられて屋敷の中に入り応接間へ案内されるとそこには用意されたソファーに座るフレデリックとまだ見た目は若いものの、頭頂部が少し後退している男性がおり、フレデリックの横に居るスキンヘッドの男がいた。

 進む速度について行けなかったであろう頭頂部を持つ男性はフレデリックの父であるフォードだろうか。

 スキンヘッドの男は護衛といったところだろうか。


「ハインツ殿、良くいらしてくれた。立っているのも何であろうから座ってくれ」


 フォードは開いているソファーを指差し俺達に席を進める。


「そうですね。ちょっと複雑な話になるので座らせていただきますね」


 そう言ってソファーの前まで来た所で。


「そういえば紹介していませんでした。ご子息は御存知かと思いますが、こちらはBランク冒険者であるケイ君です。今回の件で彼が関わっているので一緒に来てもらいました」

「ケイです。以後お見知りおきを」


 ハインツに紹介されたため、フォードに簡単に挨拶をする。


「レストホルン家当主フォード・レストホルンだ。その若さでBランク冒険者とは大したものであるな」

「恐縮です」

「フォード様、彼は既にAランクへの推薦を2つ持っています。Aランクになるのも時間の問題かと」

「ほう。それは将来が楽しみだ」


 簡単な挨拶を済ませると本題に入る。


「実は、ご子息が依頼した依頼を掠め取ったようなんですよ」



**********


 高木 京 (タカギ ケイ)

 種属:人間(転生者)

 冒険者ランク:B

 パーティーランク:D

 装備:火鼠のローブ

 所有スキル

 ユニーク:特技生成(スキルクリエイト)Lv--、案内者(ガイド)Lv--、個人魔法(オリジナルスペル)Lv--、消費削減(コストカット)Lv4、特技再使用(スキルリユース)Lv-、特技転送(スキルトランスファー)Lv-、物理魔法(フィジカルマジック)Lv-、育成魔法(レベルアップマジック)Lv-、PT特技経験値上昇Lv1、PT必要経験値減少Lv1

 コモン :魔術構築Lv-、鑑定Lv9、収納Lv4


 フィーア

 種属:人間

 パーティーランク:D

 装備:ミスリルの槍、ウォータードラゴンの鎧

 所有スキル

 コモン:槍術Lv6、魔槍術Lv1、料理Lv1、水魔術Lv1、魔力成長促進Lv1

 鑑定不能:???


 ユイ

 種属:人間(奴隷)

 パーティーランク:D

 装備:王の杖、減魔のローブ

 所有スキル

 コモン:光魔術Lv3、状態異常耐性Lv1、歌唱Lv3、魔力成長促進Lv1

前話で投稿やらかしていた件は申し訳ありません。

報告くださった方々ありがとうございます。


繁忙期終わって気が緩んだのか体調さんがヤラれました。

その為今回は少し少なめです。

スキル整理も含めパーティーメンバーのスキル一覧を久しぶりに載せました。


明日にでも次の投稿が出来るといいな・・・

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