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パーティー登録

本日先に投稿している話もあります。

ご注意ください。

 冒険者ギルドへ着くと昨日対応してくれた受付嬢さんのところへ行った。


「ケイさん。本日はどのようなご用件でしょうか」


 依頼書も持ってきていないため何か用があるのかと思ったのだろう。受付嬢さんが声をかけてくれた。


「今日はパーティー登録をお願いできますか?」

「パーティー登録ですね。承知しました。パーティー登録にあたり色々とご説明させていて頂きます。」


 先程ナイ先生に聞いたことが大半だ。追加情報としては、パーティーランクは冒険者ランクとは別となる。冒険者は一つ上の依頼しか受けられないが、パーティーは2つ上の依頼を受けることが出来る。依頼達成時に手に入るポイントはパーティーと冒険者の2つ手に入るが、パーティーで依頼を達成した場合はソロで達成した場合より少なくなる。どれだけ少なくなるかは秘密とのことだ。また、パーティーメンバーが罪を犯すとそれはパーティー全体の罪となる。


「以上が注意事項となります。問題がないようでしたらこちらの申請書に必要事項を書いてください」


 色々聞いた後に申請書に記載していく。


 記載した。長かったよ…。


「書類を確認させて頂きます。」


 そう言って書類をチェックする受付嬢さん。そう言えば名前知らないな受付嬢さん。


「書類の確認が完了しました。問題はありませんので、ケイさんのパーティー登録を致します。ギルドカードを渡して頂けますか」


 そう言われたのでギルドカードを手渡した。


「ありがとうございます。只今処理をしますので少々お待ち下さい」


 待った。終わった。


「お待たせしました。ギルドカードを返却します。それとこちらがフィーアさんの分のパーティーカードとなります」


 そう言ってギルドカードを渡される。フィーアもパーティーカードを受け取っていた。


「パーティーカードはパーティーメンバーにお渡ししているカードとなります。機能はギルドカードと同じですが、依頼の受注はギルドカードを持っている方のみとなりますのでご注意ください」


 渡されたギルドカードを確認すると。


 ケイ・人族・ランクB・パーティーランクD


 と記載されていた。


「あれ?パーティーランクはFからじゃないんですか?」

「ギルドマスターより、ケイさんがパーティーを組む際はDランクよりスタートするよう言われていましたので。ケイさんであればBランクの依頼でも問題なく達成できるとのことです。」


 成程、Bランクの冒険者がいるのにパーティーランクを下げたら勿体無いということだろう。せっかくだし、ありがたくDランクからスタートさせてもらおう。


「そういうことならDランクからスタートさせてもらいます。早速ですがパーティーのDランクの討伐依頼で良い依頼はありますか?」


 先ずはフィーアの戦闘力チェックだ。簡単な依頼があればそれを受けておきたい。


「そうですね。現在Dランクの依頼の中でしたらスライムの討伐依頼があります。スライムを合計30体以上討伐が今回の依頼内容になります。スライムのいる場所はゴブリンの森より先にあるラルク平原になります」


 スライムか。前に倒したけど実はDランク依頼のモンスターだったのか。確か弱点が魔法のはずだから武器に寄るダメージは少ないのだろう。魔術が生まれ持った才能でしか使えないこの世界では強敵になりえるのだろう。


「それじゃあその依頼を受けさせてもらいます。期限はいつまでですか?」

「こちらの依頼は常時依頼のため期限はありませんが、できれば10日以内に達成してくださると助かります」

「わかりました。それでは10日以内に帰ってこれるようにしますね」


 そう言ってギルドを後にした。


「街を出る前に昼食を食べていこうか。この辺にいい店あるかな?」

「わたしもエコーリアは初めてなのでわからないです。すいません。」

「そう言えばそうだよな。ごめん」


 元々奴隷としてこの街に来たのだから知っているはずないだろう。


「とりあえずこの道を真っ直ぐ進んでみようか?何かあればその店に入ればいいし」

「はい」


 ギルドを出てから門まで真っすぐ進んでいくと食べ物屋さんは色々あった。あったが何の店なのか一切わからない。


「何か食べたい店があったら遠慮なく言ってくれ」

「わかりました。ではあちらの店はいかがですか?」

「いいよあの店にしようか」


 そう言ってフィーアが指した店に入っていく。さあ何の店だ。


「いらっしゃいませ」


 店に入ると店員さんが迎えてくれた。因みにイケメンだ。


「二名様でよろしいですか?こちらへどうぞ」


 席まで案内してもらう。


「注文は如何いたしますか?」

「初めてなものでよくわからないのでおすすめでお願いします。フィーアもそれでいいかな?」

「はい、ご主人様と同じものでよろしくお願いします」

「畏まりました。少々お待ち下さい」


 そう言うと去っていく店員さん。


「そう言えば依頼はスライム討伐だけど大丈夫そう?」


 料理が出てくるのを待っている時間にこの後の予定を確認する。


「魔法は使えないですけど、頑張ってみます。一応ゴブリンの森でゴブリンと戦闘してもいいですか?」

「そうだな。スライムと戦う前に一度ゴブリンと戦ってみたほうがいいと思う」


 いきなりスライムとの戦闘を行うよりゴブリンと戦った方が良いだろう。


「それともう一つ確認なんだけど、フィーアのスキルを教えてくれ」


 フィーアのスキルを確認しておく必要がある。それによって今後について考えないといけない。


「わたしのスキルですか?実はわたし、自分のスキル分からないんです…」

「スキルが分からないってどういうこと?」

「わたしの村が襲われたのがわたしが成人した日でした。本当はその日にスキル鑑定を行う予定でしたが…」


 成程、スキル鑑定を行う前に村が襲われたので未鑑定状態ということだ。成人した時にスキル鑑定を行う場合は国から援助が出るため無料で出来るが、それ以降にスキル鑑定を行おうとすると100万バルかかるという。その為、庶民は成人時のスキル鑑定でしかスキルを知る事ができないらしい。因みにこの世界の成人は15歳だ。


「そういうことなら仕方ないさ。とりあえず槍は練習していたみたいだしスキルがあるかもしれないな」

「そうですね」


 フィーアのスキルが不明なら暫くは鑑定スキルのレベルを上げようかな。もしかしたら隠れたスキルとかあるかもしれないし。スキル鑑定を行うのは金額的に無しだな。


「お待たせしました。本日のランチメニューをお持ちしました」


 フィーアのスキルについて考え終えたところで店員が料理を持ってきた。本日のランチメニューらしい。サラダ、パスタ、スープのセットだ。この世界パスタあるのか…。


「美味しそうです!」

「そうだね。それじゃあ食べようか」


 2人で頂きますをして食べ始めた。頂きますもあるのかこの世界…。


「凄く美味しかったです」


 フィーアは満足そうな顔をしていた。確かに美味しかった。明日からコテの実のお世話になるのだ…。またよろしくコテの実。


「それじゃあ行こうか」

「はい」


 会計を済ませて店を出た。少し高かったよこの店…。美味しかったからね、仕方ないね。


「先ずはゴブリンの森の前にある俺の拠点に行こうと思う。今日はそこで一夜を過ごして明日ゴブリンの森を抜けてラルク平原に行こうと思う」

「はい。あの…、拠点についてからでよろしいので少し槍の練習をしてよろしいでしょうか」

「久しぶりに槍を使うんだもんな。一度振っておいたほうが良いだろう」


 それじゃあ早速拠点まで行きましょうか。

 おっと、鑑定スキルを忘れずに上げておいてと。



 拠点に付きました。道中何もなかったです。魔物もいない道だから当たり前なんだけどさ。


「ここが拠点だよ」


 そう言って拠点の入り口を開けた。


「ここがご主人様の拠点ですか。凄いです!」


 フィーアは驚いている。


「中を整えておくからその間槍の練習をしていてくれ」

「わかりました」


 俺はそう言うと拠点の中へ入る。以前作った草のベッドは1つ、部屋も勿論1つ。流石に年頃の女の子と同じ部屋で同じベッドで寝るのはね…。

 そう思ったので部屋をもう一つ作った。ベッドももう一つ作った。草のストックが無くなってしまったが後で補充すればいいだろう。時間もそこそこ経ってしまったし、フィーアを迎えに行こうか。


「フィーア?準備できたから今日はもう終わりにしようか」

「ご主人様、分かりました。拠点の準備をお任せしてしまってすいません」


 一応奴隷だからか主人の俺が作業を行うのを気にしていたらしい。


「いいよ気にしないで、魔法でやってるからしょうがないよ。それよりフィーアは大丈夫そう?」

「はい!少しですが、感覚を取り戻せました」


 そう言ったフィーアは汗をかいていた。うん、素晴らしい。


「汗かいているし体拭いたほうがいいな。部屋にお湯とタオル用意してあるよ、後着替えも置いてあるから着替えていいよ」


 フィーアの荷物は武具を除いて全て俺の収納の中に入っているからね。仕方ないね。


「ありがとうございます。食事はどういたしますか?」

「食事はコテの実があるからフィーアが終わり次第食べようか」

「わかりました。急いで体を拭いてきます。」


 フィーアが駆け足で部屋へ入っていった。


 半刻ほど待つとフィーアがやってきた。


「フィーアおかえり。コテの実も準備してあるから食べようか」

「はい。何から何までありがとうございます」

「いいよ。それより明日はゴブリンの森で実践を少し行うから頑張ってね」


 そう言うと夕食のコテの実を食べ始める。明日はまたゴブリンの森だ。俺、ゴブリンの森ばっかり行ってない?



**********


 高木 京 (タカギ ケイ)

 種属:人間(転生者)

 冒険者ランク:B

 パーティーランク:D

 装備:火鼠のローブ

 所有スキル

 ユニーク:特技生成(スキルクリエイト)Lv--、案内者(ガイド)Lv--、個人魔法(オリジナルスペル)Lv--、消費削減(コストカット)Lv3

 コモン :鑑定Lv4、収納Lv1


 フィーア

 種属:人間

 パーティーランク:D

 装備:ミスリルの槍、ウォータードラゴンの鎧

 所有スキル

 ???

本日2話目の投稿です!

今週平日が結構忙しくなりそうなので先に投稿しているだけです。

平日も書けそうなら頑張りますよ!


次回はフィーアの戦闘パートです。

今まで殆どワンパンしかしていない主人公以外の戦闘ですね。

がんばりますよ。

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