私、執事目指します。
サブタイの読み方は、「わたくし、しつじめざします。」です。
「ラディー。」
「うー(母上だー)」
どうもこんにちは。
衝撃的な転生をしてから、一年ほど経ちました。
もう読みも言葉の理解もとっくにできるようになりましたよ。
……早い、ですか?
文句は、蒼い猫にでも言っておいてください。
さて。蒼い猫のことは置いといて。←
この一年で分かったことを幾つか報告を。
まず、一つ目。
「私」が「俺」になって、「私」になりました。
簡単に纏めますと、「性転換した上にゲームキャラになっていた」、です。
何故敬語なのか、ですか?
それは、2つ目で。
2つ目。
私が産まれたところは、貴族の屋敷だったようです。
あ、私が貴族な訳ではありませんよ。
私の両親が仕える家で産まれただけです。
質問は、後で良いですか?
……ありがとうございます。
では、3つ目。
私の両親が仕えているのは、「リトヴィー公爵家」。
そう、公爵。
この国ーー「シグルト王国」と言うらしいですーーでは、王と王室の次に偉い地位です。
しかも、私の父は、王都にあるお屋敷の執事長。
母は、同じお屋敷のメイド長。
…あれ?結構偉いような…。
そして4つ目。
なんと、この世界の名前が『ユーティリティ』、でした。
ええ、そりゃあ知った時は驚きましたよ。
修行が足りませんね…。執事たるもの、常に冷静でなければ。
まぁ、その話しは置いておいて。
なんと、今は『ユーティリティ・オンライン』のおよそ1,000年後の世界…らしいのです。
詳しいことはあまりわかっていないのですが、絵本にそれらしき描写があったもので。
で。
何気なく、ゲーム時代と同じようにーー左手人差し指と中指を揃えて軽く縦にひと降りーーすると、メニュー画面が……。
なんと、見た限りあの頃のまま、残っていまして。
えぇ、「そのまま」。
やたらと高いーー転生五回のカンストプレイヤーでしたが何か?ーーステータスに、当時のアイテムーー現在では『古代遺物』扱いーーが山のように…や、「拠点」の『古代遺物』や………等々、全て『そのまま』。
……頭の痛い話です。
緊急でない限り、それら全てを封印することにしましたが。
まぁ、一言でいえば、「人生楽勝モードじゃね?」と、いうことで。
今回の私の人生、父の後を継いで執事になることに致しました。
どうぞ、そんな私の人生をご覧くださいませ。
えーっと、これからもどんどんぶっ飛んで話が進みます。
……えっと、こんな蒼い猫(……。)ですが、よろしくお願いします。