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リトヴィー家の執事  作者: 蒼咲猫
リトヴィー家の…執事見習いです。
10/18

私、魔法を教えるようです。

本日3話目




 固まっていた主は、不審者(蒼い猫)を脅し……いえ、「お話し」していた私が戻ってくると、ビクリと肩を強張らせました。

 ……あの蒼い猫、今度会った時は覚悟しておいてくださいね…?

レクト様を怖がらせた罪は、非常に重いですから。(黒笑)





「では、まずは魔法とは何かから学んでいきましょう、レクト様」

「う、うん…」



 ーー魔法とはーー

 体内に存在する「魔力」を用いて、一定の法則の下に、通常では成し得ない奇蹟を起こすこと。

 使い続けることで、威力を増すこともある。

 一般に、大規模な魔法ほど、多くの魔力を使用することが多い。

 特定の条件を満たさなければ発動しないものもある。


 ーー魔力ーー

 体内に存在する、魔法を行使するには必要不可欠な力。量には個人差があり、鍛練によって増やすことも可能。

 但し、魔力の使いすぎによる、魔力枯渇によって引き起こされる気絶には注意が必要。



「『一定のほうそくのもと』…?」

「はい。後の方に載っていますが、魔法を発動するには、一定の手順(プロセス)が必要となります」

手順(プロセス)…あ、あった」


 ーー魔法を行使する為の手順(プロセス)ーー

 魔法の威力や規模などは、術者ーー魔法を行使する者のことーーのイメージ力、魔力量、魔法適性で決められる。

 魔法の発動には、

   1.明確なイメージ

   2.魔法が発動した場合のイメージ

   3.1と2を思い浮かべながら詠唱する。

   4.魔法名を、魔力を込めた声で詠唱する。

   5.魔法の軌道を合わせて発動させる。

    (コントロールの為に杖を使う人が多い)

   という手順(プロセス)が必要。

 (無詠唱の場合は、3と4を抜く。)


 ーー魔法適性ーー

 魔法を行使するにあたって、重要な要素のひとつ。この適性によって、使える魔法の方向性が決まってくる。

 魔法適性には個人差があり、遺伝しない。

(但し、種族によって偏りがある。)

 種族による固有の魔法適性も存在する。



「しゅぞくによる固有のまほうてきせい…?」

「はい。有名なのは、妖精族の『精霊魔法』、竜人族の『ブレス』などですね」

「へぇ~」


 目をキラキラとさせた主の目は、好奇心に満ちていました。


「らでぃ、レクトにもまほうてきせいあるかな?」

「きっとありますよ、レクト様」

「ほんと!?やったー!」


 嬉しさのあまり、ぴょんぴょんと跳びはねる主の姿は、本当に楽しそうで。

そんな主の姿に苦笑した私の目には、『鑑定』の技能(スキル)によって表示された、主のステータスが映っています。



ー  ー  ー  ー  ー  ー  ー  ー 


名前:レクト・エルキア・リトヴィー

  (リトヴィー公爵家嫡男・

   シグルト王国王位継承権第5位)

年齢:三歳  性別:男  

種族:妖精族(ハイエルフ) Lv.1

   …………(中略)………… 

魔法適性:精霊魔法・精霊召喚・陣魔法・水・土


ー  ー  ー  ー  ー  ー  ー  ー  


ーー適性に『属性』まで入りましたか……。


 『属性』とは、レクト様のステータスにある、「水」と「土」のことです。

 属性は他に何種類もありますが、適性に(・・・)属性が入ることは滅多にありません。

 適性に属性が入るーーそれは、その属性を扱い易かったり、威力や規模の調整をしやすかったりするのです。

非常に強力な適性ですが、属性の適性を持つ者の数の少なさ故に、狙われる原因となります。


ーー蒼い目と、属性の魔法適性(しかもふたつ)……主はどれだけ厄介事に好かれているのでしょうか…。


 まぁ(いず)れにせよ、主に(あだ)なす不粋な輩は、排除する(きえていただく)に限ります。

…あぁ、証拠隠滅も、忘れてはいけませんでしたね。



……ん?

 私は主に魔法について教えていたはずなのですが……。

どうして『排除』などと物騒な言葉が出てくることに……。

はぁ……。




 レクト君のステータスが初公開です。

ラディーのステータスはもうしばらくお待ちください。


 レクト君やクロアル様など、シグルト王国の貴族は大抵がハイエルフです。



 ラディーはかなり強いですが、レクト君もいろんな意味で強いです。

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