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ふたり  作者: 龍のすけ
7/7

跡地

「バカモン」



叔父の怒声が廊下に響いた


「全く勝手に動くなんてあり得ないだろ 容疑者に自首を進めるなんて何様だ」


「いやよく小説とかドラマであるじゃないですか」


僕は言ったが 叔父は呆れたように言った


「あんなのフィクションに決まってるだろ 容疑者逃亡の恐れが有るのに

何考えてるんだ」



良子サンは病院に運び込まれどうにか一命は取り留めたものの

昏睡状態のママだ


「意識を取り戻すのは厳しいかもしれません」


主治医は言った。


「事件の全容解明は多分無理だな」叔父は頭を振った


「良子サンは全部認めていましたよ」


「お前の証言だけでは話にならん 全く余計な事をしてくれたもんだ 

将来絶対警官になりたいなんて言うなよ話にならん」



叔父は一喝すると早足で去っていった



後日 僕は介護施設に来ていた


「ここは取り壊されるんだ」


業者の人が教えてくれた 

遠藤院長の夢も良子サンの思いも全て消えるのか



次々に解体業者の人間が中に入ってくるやがてクレーン車が現れ

ここは更地になるのだろう





「介護施設の跡地 あそこは墓地になるらしい」


後日叔父が教えてくれた


「遠藤院長もあそこに眠る事になる」






良子サンはまだ目を覚まさないままだ 






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