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ふたり  作者: 龍のすけ
3/7

捜査

叔父がやってきた 刑事として

「大変だったな」叔父は言った。

「一応事件の事聞かせてもらえるか」

僕は簡単に状況を説明した。

「熊野サン そんなに急死するような感じではなかったのに」とだけ付け加えて

僕は言った 確かに元気だった それがわずか数日で 

「詳しい状況を聞かせてくれるか 」叔父は聞いた 僕は詳しく説明した。

「それは妙だな 扇町西施設だな ちょっと調べてみるか」

その後叔父は良子サンと院長にも話を聞いて去っていった。




熊野サンの部屋が空き次の入居者が入ろうとしていた

僕はベットの周りを方付けたが大きめのマグカップを見つけた


「それは 熊野サンが最後まで使ってたカップなのよ」良子サンが言った。


「遺品ですか ご家族に渡しますか」 僕は言った。 熊野サンの家族は一向に現れなかった。

多分来ないつもりだろう。

わがままだったが可哀想な人だった 熊野サンは 

部屋を掃除するか 僕はそう思っていたときだった。







その時だった 何人かの刑事が流れ込んできた  叔父が警察手帳を見せる

「あれ叔父さん どうしたんですか」 僕は驚いて聞いた。


「熊野さんの不審死について捜査令状が出ています」

叔父は捜査令状を見せた。「ああ捜索差押許可状ですか 初めて見たな なんでまた」と僕は言った。

叔父は「ああじゃない。この介護施設ではここ2年で3件の不審死が出ている」

え 驚いていると 加えて

「熊野氏は今司法解剖の方に回されている」とだけ短く言った。

えらく手際の良さに感心しながら僕は言った。「まさか事件性があるとでも」


「この老人介護施設を現場検証させていただきます。良いですね」いつの間にか僕の後ろに隠れた良子サンに向かって叔父は言った。

「叔父さん 事件な訳ないでしょ。ここは平和な老人介護施設ですよ」

「それはな警察が決める事だ お前の出る幕ではない」叔父は言い放つと捜査員が次々と入り込んできた

次々に熊野老人の所有物を運び出していく。 介護施設全体に現場検証が行われていた。


2日後

「熊野氏の体内からヒ素が検出された」

叔父は言った

「ヒ素」

「そうあのヒ素だ 彼の使ったコーヒーカップの飲み口付近からもヒ素が検出された

 おそらく最後に食べた洋菓子に入っていたのだろう」


「ということは介護施設の中の誰かが もしかして良子サンが疑われているのでは」

「今のところ最重要容疑者だ」


「ちょっと待ってください 叔父さん」


「まあ今は捜査段階だから」

そう言って叔父は去っていった



その夜 良子サンから電話が有った


「叔母が 遠藤院長が自殺したの」


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