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怪文書
いままで無関心だったクラスに、初めて関心を持ち始めたであろう亀梨静。気分はどうだろうか。
続いて、安室には真奈美の下足を隠してもらい、更に亀梨静の下駄箱の下足にカメムシを入れてもらった。放課後に亀梨静が下駄箱をあけたとき、そこに久佐城が通りかかったのは誤算だった。真奈美だけならともかく、私も久佐城にしかられた。亀梨の下足にカメムシを入れた共犯として。的は射ていた。私が入れるように頼んだから。
そして亀梨が学園を出てからの観察は、笹井ナコトの役目だ。案の定、『寄生蜂』のことを笹井に相談してきたそうだ。
千里の兄である室井はじめ。彼は千里が死んでからは放心状態。生前、千里をすごく可愛がっていて、千里もそんな兄が大好きだったようだ。妹が誰かに殺されたと知ったら、躊躇なく復讐するだろう。
室井はじめの家のポストの上に、『千里を死に追いやったのは結城真奈美』という怪文書を置いた。真奈美の靴を添えて。更にその怪文書には、森の中に行くよう書いておいた。真奈美にも森へ行くように仕向ける怪文書を書いた。どうなるか楽しみだった。




