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戦国恋うる君の唄  作者: 橋本ちかげ
Phase.8 ~決死の迂回作戦、確かめ合った気持ち、車懸りの正体
63/592

僕が捕虜に!?地獄の平地合戦、虎千代の決断は…?

「あ…」

うめき声にも聞こえない細い声。僕の口からはそれが漏れたきりだ。

本当なら間髪入れず、大声を出すべきなのだろう。相手は僕たちの陣に、ただ一人きりで入り込んできた敵なのだから。虎千代であれば、激しく相手を叱咤したはずだ。でも、僕にそれが出来ようはずがない。

「声を出せばそれまでです」

と、贄姫は切っ先を誇示しながら近づいてきた。その間僕は貼りついたように、その場から動けなかった。やがて銀色に濡れ光る刃が、ほとんど縦になって僕の咽喉にぴたりと添えられるまで、僕は贄姫に片腕で抱きすくめられている自分に気づかなかった。

「上々。聞き分けのいい殿方は嫌いではありませんよ。ここまで、苦労して忍んできた甲斐があるというものです」

贄姫は鎧をつけていなかった。途中重くて脱ぎ捨てたのか、甲冑の下の帷子一枚だ。近づくと梅の香に混じって息が詰まるような濃厚な匂いがした。贄姫独特の匂いだ。それは言うまでもなく戦場の匂い。人の血肉を浴びて染みついた死の香りだ。

「何をする気だ…?」

掠れた声がようやく出た。ここまで命の危険を冒してきた贄姫の意図が不可解だった。何しろここには虎千代以下、長尾勢の本軍が集結しているのだ。僕一人を人質に取ったところで、何が出来ると言うのでもない。

「知れたこと。あなたが必要だからですよ。わらわと兄が謀略のために」

贄姫は囁くような声で答えた。その口調はただのはったりとは思えない。

ますます意味が分からない。しかし贄姫はそれ以上答える気はないようだ。代わりに口元に浮かべた薄い微笑を消して、月を仰いだ。

「逃げられるはずがない」

「ここまで、誰にも見咎められずに来ました」

僕のかすかな抵抗を、贄姫は肩をそびやかして嘲笑った。

「さあ、行きましょう。声を上げたら、迷わずその咽喉を突きますわよ」

くく、と忍び笑いを転がしていた贄姫が、幔幕を退けかけてぴたりと動きを停めたのはそのときだ。

「無駄ですわよ、鬼姫さま」

囁くような声で、贄姫は言った。

「見ての通りです。いくら機を待っても、わらわを刺せば、必ずこのお方は死にます。お互いのことはよく、分かっているはずではありませぬか」

ふわりと幔幕がめくれ上がり、そこから虎千代が音もなく姿を現した。かなり疲労していたはずだ、彼女も眠りに就いていたのだろう。甲冑はなく、帷子姿だ。贄姫に牽制されても、小豆長光の切っ先はこちらに向けたまま、下げなかった。

「このお方をお借りしますわよ。無傷で帰す、と言う保証はありませんが」

そんな虎千代を嬲るかのように、贄姫は言った。

「そこから一歩でも先に進んでみよ」

虎千代は剣を向けたまま、押し殺した声で言った。

「我はお前を地の果てまで追い詰めても殺すぞ」

「その意気ですわよ、鬼姫さま」

贄姫は肩をそびやかすと、僕の咽喉元につけられた刃を誇示した。

「来て頂かなくては困ります。なにしろまだ戦いは、終わっていませんのですから」

その言葉に僕は、はっとした。直感的に、贄姫の意図が判ったからだ。

「危険を冒して僕を連れ出しに来たのは虎千代を…平地までおびき出す気だからだな」

僕が言ったことが図星だったのか、贄姫は目を見開いたが、それをすぐに微笑で打ち消して、

「ご明察。やはり兄の申す通り、見かけよりずっと鋭いのですね」

贄姫があっさりと認めたのは、却って僕を暗い気持ちにさせた。だってだ。

どうにか五千の人数を集めたとは言え、あくまで僕たちの軍勢は松永勢に比べると寡少だ。そのため虎千代たちは山岳の防衛戦を志向してきた。なるほど確かにその作戦は図に当たり、鞍馬山から弾正を一時にでも退けることに成功したのだが、それは裏を返せば、この狭隘(きょうあい)な鞍馬山から出ないことを条件にした危うい勝利なのだ。贄姫の意図は人質一つで、鞍馬山から虎千代を引っ張り出して兵力差が物を言う平地合戦に引きずり込もうと言う肚なのだ。

「兄は兼ねてより、弾正様に鞍馬山中での戦闘の危険を考慮し、平地での合戦を献策して参りました。此度のことでその図が当たり、今頃、弾正様は平地合戦を模索する考えに傾いているでしょう。そこでわたくしとしては、だめ押しのもう一手が必要でしょうと思いましてね」

と、贄姫は僕に向かってあごをしゃくった。

「鬼姫さまはどうやら、このソラゴトビトの殿方をご寵愛のご様子。この方を質に取られて否やは申しませぬでしょう?」

「おのれ」

月明かりの中で、虎千代の顔に暗い翳が差した。当り前だ。なにしろ、贄姫の図に乗って兵を繰り出せば、五千の兵をあたら捨て殺しにする結果になるばかりではなく、これまで作戦してきたすべてが灰燼(かいじん)に帰すことになり兼ねないのだ。

「さて、お判りでしょう。まず姫さまは剣を退いて、わらわを馬つなぎまで案内(あない)なさいな。この殿方の命が惜しければ、出来ましょう」

と、贄姫は自分に突きつけられた切っ先に構いもせずに、僕を抱えて悠々と虎千代の方へ歩を踏み出す。虎千代は剣は下げない。しかし、その足は心なしか贄姫が進むにつれて、じりじりと後ずさった。

「分かっているのか。ここで真人を殺せば、お前はこの場から生きては出れぬぞ」

「それも一興。姫さまに絶望を与えて逝けるなら。この命ひとつくらい、喜んであなた方に進呈いたしましょう」

贄姫の言うことは確かにはったりだが、反面、真に迫っていた。この女は、虎千代とは違った覚悟で、自分の生き死にをすんなりと決断できる人間なのだ。それは僕よりも、虎千代の方が分かっていた。

睨み合いは、まだ膠着するかと思えた。しかしだ。

「曲者っ」

そのとき、幔幕がばっ、と下げられ、虎千代の背後に夜間の不審を聞きつけて、人数が集まってくるのが分かった。酒宴に興じていた柿崎景家に鬼小島たちが、武器を持って駆けつけて来たのだ。暗い幔幕のうちが一瞬で無数の松明の明かりに満たされる。

「てめえ、黒田の贄姫じゃねえかっ!どこから入ってきやがった!」

「この長尾の本陣に単身入りこむたあ、上等じゃあっ。小間切れにしてやるわい」

と、鬼小島と景家が槍に長巻を持って進み出たが、それを黒姫が制する。

「やめて下さいですよ、二人とも。真人さんが人質に取られてますです!」

「うっ」

その通りだと言うように、贄姫は僕を曳きすえると、首に突きつけた刃を誇示した。強靭な贄姫の握力が、鉄砲傷を受けた僕の右肩辺りの肉を引き絞るように握りつぶしている。思わずうめくほどの痛みを僕は、歯噛みして堪えていた。

「とっ、虎さま。申し訳ありませんです、一重にわたくしの不首尾です」

夜間の警戒に当たっていたのか、黒姫は、珍しく忍び装束だ。

「黒田の鬼姫、生かしてはおけませんです。されど、ここは真人さんの命が懸ってますです。確かにこれは好機…いや、もしどうしても、虎さまが()れと言うなら、涙を呑んで真人さんもろとも討ち果すのもやぶさかではありませんが」

おい。黒姫の下心なんかに、殺されてたまるか。

「やめよ」

間髪入れず、虎千代が制した。

「しかしっ、お嬢、こいつに小僧を連れて行かれちまったら」

鬼小島たちも動揺している。しかし騒ぐな、と虎千代は言うと、剣を構えたまま、贄姫にすり寄った。

「今一度訊く。目的は真人の命になく、我らと改めて勝敗の黒白(こくびゃく)を明らかにしたいと言うことなのだな」

「ええ、言うまでもなく。兄が策はもとより、わらわとの決着もつけて頂かねばなりませんしね」

贄姫の言葉は、到底あてになるものではなかったが、虎千代はあえて訊いたのだろう。でなければこの場を収めることなど出来はしなかったからだ。

「勝負に応じれば、真人は返すか」

「さあ。でも、いくさが終わるまでは大事な人質ですから」

贄姫はしれっと答えると、虎千代の答えを見守った。虎千代は大きく息をつくと、顔を歪め、ゆっくりと剣を退いた。この虎千代の行動にざわめいたのは、背後の軍勢だ。

「とっ、虎さまっ」

「騒ぐな」

虎千代は短く叱咤すると、黒姫に命じた。

「黒姫、馬を用意しろ。こやつの言う通りにしてくれ」

「おっ、お嬢それはその…まずいって言うか、なんつうか」

鬼小島もさすがにうろたえた。

「弥太、和泉、すまぬ。ここはわたしの我がままを聞いてくれぬか」

と、虎千代は頭を下げた。

「どうか頼む」

「むうう…」

虎千代にそう言われれば、肩を怒らせた景家も鬼小島も押し黙るしかなかった。

「では話はまとまりましたね」

多くの殺気だった目が、悠々と敵陣から立ち去る贄姫を見つめている。その中を贄姫は堂々と歩いた。体よく人質にされた僕もいたたまれずに、贄姫に押し立てられて黒姫が馬を曳いてくるのをただ待つしかなかった。馬が来ると贄姫はまるで荷づくりでもするように僕を縛り上げ、馬の尻へ担ぎあげた。馬に乗り上がると、贄姫はわざわざ虎千代たちを振り返って言った。

「それでは長尾家の皆様」

戦場でお会いしましょう。

恭しく頭を下げた贄姫は暗い前途を指し示す言葉を残し、激しく馬を責めた。


それから先のことは、ほとんど記憶にない。

元々の疲労と緊張感によるストレスから、僕はしばらく馬上で意識を失っていたようなのだ。馬の尻に結わえつけられながら揺られるのは、乗り心地がいいとはまったく言えなかったのだが、もはや心身ともに限界に近かった。まるで身が切られるような寒風にさらされ、すっかり身体が冷え、指など気がついたときにはすっかり強張っていたが、それに気がついたのも、大分先のことだった。

朝日を浴びて、まぶしさに目を覚ました時、風景はまったく山のものとは違っている。

(ここはどこだろう)

そして今まで自分は何をしていたのか。

昨夜までの記憶がまるで夢だったかのようだ。

それでもかすかに記憶していたのは。

馬の尻に結わえられた僕を見守ったまま、遠ざかっていく虎千代の姿だった。抜き身の小豆長光を提げ、視線は真っ直ぐに、虎千代はじっと僕を見ていた。

必ず行く。

唇がその言葉の形に動いたので僕は小さく、頷いて見せた。ただ、それだけだった。


弾正は本営を撤退したのち、さらに後方に陣を構え直している。鞍馬山の眼前、賀茂川の上流と高野川が交わる地点だ。洲を選んだのは、防衛に優れているためと、山を降りてきた兵を回収するのに広く見渡せる平坦な地が必要だったためと思われる。僕に言ったとおり、弾正自身もここでいくさをやめる気などないようだ。一面張り巡らされた幔幕の外は敗走してくる兵たちの戦意を鼓舞するかのように夜通し篝火(かがりび)が盛大に灯っている。

贄姫は馬を下りると、着到を知らせるために番兵に自分の馬印を見せた。その間、僕はずっと馬の背に乗り上げたままだった。鞍馬山から落ちてくる兵の数はかなり多いようだ。時間的にみて、まだ夜明け頃と思われたが贄姫の他にもようやく山を降りたと思われる兵たちが、怪我をした身体を引きずって、僕の前にも後にも続々と並んでいたからだ。前線で戦ってもっとも被害が大きいように思えたのは、足軽武者たちだった。

直江景綱の罠と、柿崎景家の猛攻にさんざん悩まされたらしく、寒さ避けの振る舞い酒を煽りながら、

「楽ないくさやと訊いてきたのに、さんざんや」

と、聞こえよがしの愚痴と悪罵を放言しておだを上げる一団も目立つ。

反して真新しい鎧に身を包んだ弾正の本軍と思われる兵たちは、ほぼ無傷と言ってよく、粛々と次のいくさの準備に掛かっているようだ。

贄姫によってようやく馬を下ろされた僕は再び縄をかけられ、二人の歩兵に背後を守られる中、本陣に引き立てられた。

幕下では軍議がたけなわになっているのか、血震丸の金切り声が響いてくる。

「さておのおの方、いくさはこれからでござるぞ」

僕がそこへ入って来た時、まず始めに見たのは拳を振り上げ、平地合戦の断行を主張する血震丸の姿だった。美々しい甲冑に身を包んだ男たちの中で、毒百足を思わせる真紅の甲冑に身を包んだ血震丸は一見して目に立った。そのまがまがしい男が振り乱した髪を逆立て、火の出るような決戦論を展開する姿は、満座を圧倒している。

その血震丸が、僕を引き立ててきた贄姫を見ると、壮絶に相好を崩し、

「おお、我が妹よ。なんと祝着なる戦果を持ち帰りたるか」

と、大袈裟な身ぶりを交えて出迎えた。

「ご(ろう)(そうら)え。我が妹が捕えたるは、山上の鬼姫、長尾虎千代が寵愛のソラゴトビトにござる。山に巣食う越後の天狗どもを誘き出し、この場で押し包んで討ち取るには、絶好の()にござるぞ」

血震丸が華々しく平地合戦をアピールするのを、上座の弾正は無言で見守っている。僕が捕虜として入ってきたのを見て少しは驚いたのか、さっきは目を見張った感じがしたのだが、今は岩のような無表情だ。

「ご覧の通り、我らと狗肉宗の奮闘により、長尾の鬼どもは山上を出て、この本陣まで今少しの前線に止まっておりまする」

と、血震丸は卓上の鳥瞰図を指し示す。そこには今、山の裾に陣を構えつつある虎千代の軍勢を模した矢印と兵力の概算を示した数字が書き込まれている。

「物見を出して、細見したるところによると、敵勢参集するも我らが兵力に比してはその半数にも満たず、我らが集結した兵力を用いてここに敷きたる鶴翼(かくよく)の陣をもってすれば、奴らに目にもの見せてやれるは必定」

ここは一気に誘い出して一網打尽にしなくては武門の名折れ、と血震丸はさらに言葉を尽くして力説する。

「このよき餌を得ました上は、我らが軍勢がこやつを磔にかけて押し出し、見事あの鬼姫を鞍馬山から引き出してみせましょうぞ。お味方の勝利は目前にござる。いざ」

意気を上げる血震丸を、弾正は色のない目で見つめ続けている。やがてかすかにおとがいを上げ、低い声音で、

「皆はどうや」

「ただ今の戦案、いかさま良策と心得まする」

と、言ったのは、弾正のすぐ傍らに控えていた若い甲冑武者だ。どことなく姿も弾正に似ている。

「先ほどは戦機を逸しましたが、血震丸殿の献策にある通り、山上の敵を追うは危険が多すぎました。この策にては万全でありましょう。これぞ千載一遇と言わめ」

血震丸を推す声に、満座がかすかにざわつき出した。

「弾正殿、当方はこの儀、納得しかねる」

そんな中反対の声を上げたのは、その隣に控えていた年輩の武者だ。尖り髭を生やした中年の武者は、弾正よりも年上ででっぷりと肥えて風貌から言えば、この中で一番偉そうだった。

「山上の長尾勢は小勢なれども、出てくるからには捨て身の兵。うかつに死兵に手を出し、味方の損耗を強いるは、兵法においては下策よ。当方はにわかに賛同いたしかねる」

「たかが小娘ごときにどやされて臆したか。阿波兵が盛んなるは海の上だけとはなあ」

聞えよがしに血震丸が揶揄すると、中年武者は苛立たしそうに鼻を鳴らした。

「その阿波兵なしでは京に居座れぬが、おのれら足軽上がりであろうが。それに得体の知れぬ新参者風情まで引き入れるとは。烏合の衆が集まって偉そうに軍略を説くでないわ」

中年武者は血震丸を叱りつけると弾正に向かっても傲然と、言い放った。

「弾正殿、我らが与力致せしはひとえに三好家が畿内に万若たるため。我が殿、三好実休様より、弾正殿の目附仰せつかっておる儀、お忘れではあるまいな」

中年武者は大きな白眼がちの瞳で、じろりと上座の弾正を睨みつけている。弾正は硬い表情で、押し黙ったままだ。

「では貴殿は」

業を煮やしたのか、弾正の傍らの若い武者が噛みつく。

「そこまで申すからには、次善の策があるのであろうな」

「さもあらん。こちらは大勢で威圧しつつその人質とやらを使うて、菊童丸様の身柄を交換するよう持ちかければよかろうが」

中年武者は僕をじろじろ見ると、侮りの失笑を漏らした。

「次期将軍たる菊童丸様が身柄と、かの得体も知れなきソラゴトの若僧が素っ首ひとつ、引き換えになるとも思えませぬがな。かような茶番に加担するは、我は御免被るが」

弾正を前にしても怯まない男の傲慢な態度の裏には、阿波から派遣されてきた大軍がいるのだろう。なるほど弾正の幕下にいるように見えたが、弾正に仕えてはいないのだ。この中年男は長慶の弟である三好実休の部隊から派遣されてきたと思われる。

「笑止は貴殿にあらずや。ごちゃこちゃと御託ばかり抜かしおるが」

だが、若武者も黙ってはいない。

「とどのつまりは手ぬるき和睦案ではないか」

「和睦にあらずっ。威伏をもっての誘降策(ゆうこうさく)(降伏を進める策)である。そもそも、長尾家など関東管領に次する家柄と言え越の片田舎の大名に過ぎぬ。それがなぜ将軍家と三好家のことに横槍を入れる。こたびの無益のいくさこそ、笑止千万ではないか!」

何と言うことだ。議論は見る間に沸騰した。そんな殺気だった男たちが怒鳴り合いをする中で僕はなるたけ注目を持たれないよう様子をうかがっていたが、その凄まじいやりとりには、圧倒的な大軍に見える弾正の軍勢に隠された構造的欠陥が見え隠れしているようにも思えてならなかった。

「菊童丸様を一刻も早く我らが手に迎え、将軍後嗣問題を取り片づけることこそ、かねてよりの急務。これこそ、貴殿の言う三好家のためでござろうが」

若武者の言葉を、三好実休の目付けとして来たと言うこの中年の武士は片腹痛いという様子でことごとくはねつける。

「敵は雲霞のごとく沸いてくる。この上、遠国のはずの長尾家とも血みどろの争いをして無用の恨みを持たれては、我らは一向に畿内に尻を落ち着けぬわ」

「かような蒸し返しを今更。敵は眼前ぞ。阿波源氏と平素威張り散らしてはおるが、いくさを目の前に臆されたか」

岩豊(いわとよ)、言い過ぎや。身分、弁えい」

ついに弾正が口を開いた。岩豊、と言ったのは、弾正よりも年若な武者の名だろうか。

堅田(かただ)殿の仰せももっともや。我らが目的は、あくまで菊童丸様や。犠牲が少ないならばそれに越したことはない。死んだ兵にも、銭は掛かるさかいにな」

堅田、と言われた中年の武士は当たり前だと言うように頷く。岩豊と言われた武士は、不承不承ながら口をつぐんだ。

「されど、ここはすでに敵前や。下手に二の足を踏めば、昨日までのいくさと同じようなことになるやろう。血震丸殿、この人質を使って貴殿なら菊童丸様を取り戻しあたうか」

「万難を排し、遂げましょう。我が妹がさろうて来た人質には、それほどの価値はありまするゆえ」

血震丸は即答すると、ちらりと僕を見た。

「堅田殿は氏素性も分からぬこの小僧に、質としての価値があるか、とお疑いじゃ。だが、我が言がただのはったりか、これからよくご覧じろ。今から妹に命じて、この小僧の指の二、三本でも敵陣に届けさせましょうぞ。それだけであのいくさ上手の虎姫が、半狂乱になって我らが鶴翼の陣に飛び込んでくるさまを愉しめましょうぞ」

僕の指を切り取って虎千代に届ける。ぞくりとするような血みどろの脅しは、僕だけじゃなく堅田と言う中年武者にもそれとなく、向けられていたものだ。

「それに多年、京都政界に通じて越後に守護のごとくはびこる長尾家を滅し、管領家の威光を復興するは、三好家にとっても無駄なことではないはず」

と、血震丸は政略論を用いても、中年武者を説き伏せようとする。

「我が継ぎたる黒田家は長尾家の配下にあらず、もともと関東管領上杉家に連なる名門にござる。長尾虎千代の首さえ上げてしまえば越後に仇なす長尾家は、早晩駆逐されまする。となれば管領家自らが関東勢を率い、三好家の後衛に馳せ参ずるも、あたら夢物語にありませぬ」

「む、むう…」

堅田は反論できなかった。それはまさに、血震丸の政見が的を射ていたからだった。

虎千代が生まれた長尾家はそもそも、三好家と敵対する野洲細川家(やしゅうほそかわけ)に友誼を通じていたのだ。血震丸はこの敵対関係につけ入り、あわよくば虎千代を討ち取ることで、実質的に越後一国を牛耳る権利を三好家が作る幕府から引き出そうとしているようだ。この男の目的はあくまで、虎千代たちを滅亡させ、越後一国をおのれのものにすることなのだ。ここへきて、ますます鬼気迫る謀才と言わざるを得ない。

「訊いての通り菊童丸様を得るも、長尾虎千代を討ち取るも、すべて三好家のためや」

血震丸の弁舌に圧され気味だった堅田をさらに言いくるめるように、弾正は言った。

「貴殿の言うとおり、人質交渉はする。だがいくさは止めん。そう言うことや。堅田殿、精兵(せいびょう)と言われる阿波三好家の名に恥じぬ働きもせぬで、敵前逃亡してはおのれが武名の恥を掻くことになるのや。分かっておるな」

「言われずとも、我ら、おのれら足軽風情に遅れはとらぬわ」

「遅れを取らぬよう、心して下され。あの新参者も先陣を張りますゆえ」

揶揄するように弾正は血震丸のことを、わざわざ言った。この言質こそ、弾正が血震丸の策を全面的に採用した、と言う宣言になるのだ。堅田は屈辱を感じたのか、紫色に鬱血した怒りの形相で血震丸を睨みつけていた。

やがて軍議がはけ、そこには数えるほどの人数しか残らなくなった。捕虜としてこの鬼の兄妹に繋がれた僕の他は、弾正と岩豊と言われた武者だけだ。

「さてこの首尾こそ、上々にござる」

僕たちだけになると血震丸は、明らかに浮足立った様子で言った。

「図らずも妹の功で、しつこき否戦派を説き伏せることが出来申した。後はお任せあれ。早速、この贄姫に命じてこの小僧が手の親指一つでも、あの鬼姫がもとに送らせまする」

血震丸が贄姫に目配せをする。わっ、指を切られる。

「手を出しなさいな」

「うっ」

贄姫は組み伏せた僕を流し見ると楽しげに、脇差を引き抜いた。

「待て」

と、その瞬間、刺すように血震丸を止めたのは、なんと弾正だ。

「こいつとはまだ話がある。余人は外せ」


二人きりで話がしたい。

弾正は言うのだ。意外と言うより、あっけにとられた。血震丸たちですら、一瞬返答に窮して唖然としていた。

「馬鹿な奴や。生半可な好奇心で首を突っ込むさかい、かように抜き差しならん事態になるのや」

と言う弾正になぜか、先ほどまでの刺すような殺気は見られない。弾正は脇差を抜くと、縄まで切ってくれた。

「滅多なことは、考えるな。どうあがいてもここからは、逃げられはせんぞ」

弾正は脅しの言葉を口にするのだが、次には床几を進めて僕に座るように命じてくる。一体何なんだ、この待遇は。

「で、見たか」

と、弾正はまだ卓上に残っている鳥瞰図に向かって、あごをしゃくってくる。見たかって言われても、ぴんと来ない。返答に窮していると弾正が少し苛立った様子で、

「さっきの軍議の有り様や。見たか、と訊いておるのや」

剣幕に押されておずおずと僕は、頷く。訳が判らない。確かに捕虜としては、聞いてはならないことを聞いてしまったのかも知れないが、、僕が聞いたところで、作戦にはなんの差し支えもないはずだ。だが次の弾正の質問は、実に意外なものだった。

「で、どう見た」

どう見たか、と言われても。まったく不可解な上に、返答に窮するような質問だ。

「何だか、そのまとまりがないように感じた、としか。…虎千代たちの軍議に比べると」

「続けろ」

と、弾正は言った。続けろって言ったって、これ以上何も出ないぞ。

「なぜ、まとまりがないと思うたんや」

うう、しょうがない。こうなったら感じたことを率直に言うしかない。

「…まとまりがないのは恐らく、様々な事情でいくさに参加している人間が多過ぎる、からだと思います。弾正さんの目的と意志の下で働こうと言うよりは、自分の目的を達成するためにこのいくさに参加している人の方が多いような…だから今になって、弾正さんを監視しているように思える三好家の目附から、慎重論の声も出てくるわけで」

「つまり何が言いたいんや」

弾正は歯を剥いて結論を急かせた。まずいとは思ったが、それで僕は虎千代のところへ持ち帰るはずの僕の観測を語った。

「もしかしたら弾正さんはこれ以上、このいくさを長く続けることは出来ないんじゃないでしょうか」

言ってしまった。敵の総大将の目の前でこんな失礼なことを。しかも相手は松永弾正久秀だ。この場で斬り殺されたって、文句は言えない。

「そうか」

しかしだ。弾正はそう言ったきり黙っているだけで、思ったような感情の昂ぶりを見せなかった。代わりに口元をかすかに綻ばせ、意味ありげな眼で僕を見た。

「よう見た」

「え」

「おのれの言う通りやと言うたんや。おれはこのいくさ、そう長くは続けられん。あの軍議を見ても分かる通り、おれの手廻りの郎党どもはあの義弟の岩豊くらいのもので後は方々からの借り物なのや。その岩豊にしたって、新参者の血震丸の意に傾きかけておる。見かけは松永勢一万人、と言うが意志はばらばらや。これはもう、おれにはもう御しきれん、おれが生み出そうとしたものとまったく別の生き物になり果てておる」

僕はぎょっとして弾正の顔を見直した。何か意図があって言っているのだろうが、まるで訳がわからない。一体何を言おうとしているのだろうか。

「ただのへたれたガキやと思うてはいたが、お前これほど物が見えるようになっていたとはな。煉介もお前のことは買っておったのや。それはお前がもしかしたらこれから起こることのすべてを知っている人間や、と言うことを抜きにしてな。昨日おれの前に立ったおのれを見たとき、それを思い出したわ。どうやらお前は、おれの目から見ても使いである人間なのやも知れん」

「よ、よく話が呑み込めないんですけど」

「以前に言うたはずや。いくら未来から来ようと、この戦国の行く末を知ろうと、おれらはおのれで何も出来ん奴の話は聞く耳は持たん、と。だがお前はさっきおれを説き伏せ兵を退かせるべく、おのれで手段を考えた。それはおのれがおのれの意志でなしたこと。それが出来るお前は、紙に書かれた記録などではなく、戦国の世がおのれの目で見える人間と言うことや。お前が物が見える人間になったと言うことは、これからは使えるはずや。お前のその、未来とやらの知識をな」

その言葉に僕の中で強くこの弾正への警戒度が高まった。僕は嫌な予感がしながらも、訊いた。

「…僕に何をさせる気なんです」

「知れたことや。おれとご当主の命運を、救ってもらう」

「つまりそれは」

歴史を変える。

相談役が警告した、僕たちがもっとも危惧すべきことだ。

「お前はあのとき、おれが築き上げてきたものを無に帰す人間がやがて現れる、と言うようなことを言うたな。その男がもうこの世におれば、さしあたってそやつから始末しよう。まあまずそのことさえ片付けば、あの御曹司一人の命くらいは救ってやってもええ」

固唾を呑みながら、僕は辛うじて首を振った。

「そんなことは、絶対に出来ない」

「お前がその力を、あの虎姫さまのために使ってやりたい気持ちは分かるわ。だが、お前がうん、と言わなければその虎姫さまの命も危ういことになるぞ。どの道このままでは明日にでも山中の長尾勢は、ここにおる一万人の軍勢に揉みつぶされるやろう。倍以上の大軍や。真っ向からぶつかってどうなるかは、子供でも分かるやろ」

「あんたは今、いくさは続けられないし、軍勢は制御できないと言った」

「ああ、だが和睦交渉に話を傾けることはいつでも出来る。あの中で本当にお前らを皆殺しにしてやりたいと思っておるのは、あの鬼兄妹くらいのものや。おれにしてもこのいくさ、これ以上続けても実休に睨まれるばかりで実際、なんの得もないのや」

弾正の話はまったく正体がない。弾正の話の肝は要は僕に自分の利益のために歴史を変えろ、と要求する代わりに菊童丸と虎千代の命を保証する、と言うことだ。もう戦いたくないと言いながら、いぜん、彼我の軍事力に物を言わせているに過ぎない。信用など出来るはずがない。

「あんたには協力出来ない」

「なぜや。これで穏便に終いにしようと言うておるのやぞ」

「そんな交渉はそもそも無駄だ」

と、僕はきっぱりと言った。

「僕一人があんたに何を言ったって、歴史は何も変えられないんだ。変えようと思ったって、より悲惨な形で押し戻されるだけだ」

「あの虎姫には、協力してるやないか」

弾正は鼻の頭を歪めると、苛立たしそうな声を出した。

「惚れた弱味か知らんが、随分都合がええと思わんか」

僕は断固として首を振った。

「虎千代は自分で運命を択んで、生きている。あいつの決断や行動を僕の意志で変えさせたことは一度もない。あいつは、あいつの生き方や運命を受け入れてちゃんと生きてるんだ。あんただって今まで、そうやって生きてきたはずだろう。それが松永弾正久秀と言う戦国大名のはずじゃないのか」

「おのれに言われる筋合いはないわっ」

ついに弾正は激情を露わにし、目を剥いた。

「好かんな。お前、そう言うのを綺麗事と言うんや」

と、弾正は拳で手元の卓を叩いた。

「おのれの時代におれの話がどう伝わっているかは知らんが、おれのことはおれにしか判らん。おれがどこから生まれて、今、どんな想いでここに来たのかおのれに分かるものかっ」

「判るはずがない。でも、僕の時代に伝わってることはある。あんたはあんたらしく、そうやって生きたからこそ、伝わってることが」

激昂した弾正はその顔のまま黙り込んだ。お陰で僕たちはしばし睨み合った。このまま次の瞬間、斬り殺されるかも知れない。でも目をそらすわけにはいかない。そうして胃がねじれるような張り詰めた時間が過ぎ去った。

「おれの死んだ後のことなど、知らんわ。死んで土になれば、それで終いなのや」

憤然と弾正は立ち上がった。

「やはりおのれは理解出来ん。今日は、話はここまでや。今度はもう少しよう現実と言うものを考えておれと話をするんやな。でないと明日、おのれの隣にあの虎姫の化粧首を据えて話をするしかなくなるで」

弾正は僕の傍らの台を拳の裏でどんどんと叩くと、たっぷり脅しつけて出て行った。


それからどうなるものかと思ったが幸い、監視つきで監禁されることになっただけで、僕の身には何も起こらなかった。なんと弾正がそのように手配したらしい。お陰で贄姫に指を切られることも、明日、血震丸に磔台に架けられることもなくなった。

(一体何がどうなっているのだろう)

僕は今一つ腑に落ちなかったが、ともかく、ひと先ず助かったは助かったのだ。

もちろん安心はしていられない。今のままではすぐに、虎千代たちをおびき出すための作戦が始まるだろう。盗み訊いた話では山中に陣を構えたまま、虎千代は軍勢を動かさないらしい。さすがに議論が紛糾しているはずだ。

倍以上の軍勢を前に、策略もなくただ真っ向勝負などいくら虎千代とは言え踏み切れるわけがない。

必ず行く。

あのとき虎千代は言ったが、やっぱり無茶だ。もしかしたら僕の一人のせいで、虎千代は死ぬかも知れない。鬼小島や黒姫や、他のみんなも犠牲になるかも知れない。弾正は僕が自分の都合のいいように歴史を変えることに協力すれば、和睦に応じてもいいと言った。やっぱり取り返しがつかなくなる前に、弾正と話した方がいいのか。

気持ちが揺れ、右へ左へ傾いていた。一人になるとつい、最悪の事態を考えてしまう。迷いに気が遠くなりそうだ。しっかり大地に立っているはずなのに、足元も覚束無い気分で僕は時間を過ごした。

突然何もない頭上から、何かが落ちてきて僕の頭に当たったのはそのときだ。

「たっ」

足元の藪の中にそれが落ちた。頭に当たった感触からすると、金属製の細長い硬いものだった。しかし、そんなものがなぜ。僕は辺りを見回した。

『おっ、おう。どうやらご無事のようですねえ』

すると、どこからともなく訊き慣れたその声が、響いてきた。

「くっ、黒姫」

『しっ、静かにするですよ。それでも聞こえますから。新しいお怪我の方はありませんですか?』

「大丈夫だよ、黒姫。それよりよくここまで入ってこれたねえ」

『贄姫みたいな素人が出来るなら、わたくしだって出来ますよ。早々へまってばかりいられないのですよ』

う、確かに贄姫の侵入を許したのは、陣中の警戒が甘かったせいなのかも。ふとそんなことを思うと、思念が伝わったのか、

『あっ、何か思いましたですね。あれはわたくしの落ち度ばかりではないですよ!』

「今は一応、そんなことはどうでもいいよ」

いいのだ、さすがに助かったから。黒姫の声を聞くだけで、ちょっとは揺らいだ気持ちが収まってきた。

「あれから、虎千代は大丈夫だった?」

『何を申しますですか。虎さまのことなら、心配しないで大丈夫ですよ。もう出撃の手筈は整ってますですよ。真人さんは明日、わたくしたちが必ず助け出しますよ』

そうか。虎千代は明日、決戦を踏み切ったのか。不安を孕みつつ、僕は自分がどこか安心していることにも気づいていた。

「黒姫。僕からも話があるんだ」

僕はさっきの経緯を語った。弾正たちの陣の様子、そして弾正が和睦の気配を出していることも。

『ほっほう。それでは、このいくさ上手く運べば弾正は和睦に応じる可能性が高いのですね』

「三好家がいくさを望んでいないのは当然だけど、弾正も考え始めてる。とにかく明日、僕たちが生き残れば」

黒姫は僕の言葉が何を意図しているのか悟ったのだろう、さすがに、言葉に詰まった。

「明日は山の口から血震丸が押し出してくる。そのまま、平地に敷かれた鶴翼の陣で、一気に包囲する作戦らしい」

『ふっふう。やはりですか。これは、明日こそ血震丸を仕留めなきゃいけませんですね。あんな奴にひけをとるわけにはいきませんから』

それはそうとさっき投げたものを拾って下さい、と黒姫は言う。やっぱり僕の頭に落としたのはお前だったのか。渡し物なら普通に渡せっての。ぶつくさ言いながら僕は草を分けてそいつを捜し出させられた。それは草の根に紛れるようにちゃんと横たわっていた。細長い金属のようなもの。その正体を知ったとき、僕は、はっと息を呑んだ。

それはべっ甲細工の揚羽蝶のかんざしだ。

『虎さまからです。渡せば分かると』

「…そっか」

虎千代とはじめて京都の街をデートしたあの日、買ってあげたものだ。あのときは刺客に襲われて台無しになっちゃったけど、それを抜きにしたら何だか初めてあいつの素顔に触れられた気がした日だった。

それにしてもあのかんざし。ちゃんと持っててくれたんだ。まだあのときの血がついているかと思ったが、綺麗に掃除もしてある。

『虎さまは必ずそれを取りに行く、と申してましたですよ。真人さんの手からきちんと、それを虎さまに渡してください』

「分かった」

離れていても。

虎千代の心がここにある。そう思うだけで、どれだけ心強いか。

僕はそのかんざしを胸に抱くと、黒姫に虎千代へ伝言を頼んだ。

「必ず返すよ。生きて、虎千代に渡す」

黒姫が去って、僕は少し安心して眠ることが出来た。

やがて夜が明けていく。

次の朝は、すべてが決するいくさだ。


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