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戦国恋うる君の唄  作者: 橋本ちかげ
Phase.7 ~国盗り始末、まさかのすれちがい、いくさ姫の涙
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春日山分社の正体!タイムスリップの真実、虎千代と真人にまさかの亀裂が?

今、このときになって。

喪われた記憶が突然、一気にほとばしってくる。

圧迫されていた血流が、解放されたみたいに。望むと望まないに関わらず、避けられない膨大な質量の流れが押し寄せてくる。自分の身体の癖に、僕のことはお構いなしだ。僕の頬に熱が籠もり、身体が震え、口の中はからからに渇いた。

「ううっ」

目もくらむような強い頭痛を感じて膝を突きそうになった僕を、虎千代が支える。

「大丈夫か」

心配そうに僕の顔を覗きこむ虎千代に、僕はかすかに頷いて見せた。それでもまだ、頭の奥が痛み、意識が霞んでいる。

「ただの古い祈念堂ではないか。これがなんだと言うのだ」

「真人くんにとっては、大事なもののはずだ」

僕が話をすることを待っているのか、相談役は、自分でこれが何か話をする気はないようだ。

「でも…いつ、どうやってここにこんなものが」

僕の問いに、相談役は眉をひそめると、小さくため息をついた。

「精確なことは判らない。ただこれが現れたのは、ちょうど半年近く前のことだ。見て分かる通り、その晩、栗林が焼け、大きな騒ぎになったはずだが、おかしなことに誰も、そのことには気づいてはいなかった。こうして近くに棲んでいる私がこれを見つけたのは、一夜で山の雰囲気が変わったからだった。驚くべきことだ」

「春日山・・・?」

突然、額の文字を読んだのは、虎千代だ。

「額の文字は、あの春日山のことか」

答えるのは君だ、と言うように、相談役は僕を見た。僕はゆっくりと虎千代に頷いて見せた、

「うん。これはもともと、春日山のものなんだ」


僕がここに、たどり着くことが出来たのは去年の冬の入り。

ちょうど十二月の始め頃だったと思う。

父の本を読んでここまで来たのだ。

父の本を真剣に読みだしたのは、もともと、ここ一、二年のことだった。はじめはもちろん、歴史など興味はなかったし、知識だって高校の受験生の範囲でしかなかった。だからなぜ、マニアックなことばかり書かれている父の本を手に取ったのか、僕にも最初は分からなかったのだ。でもある時突然、すっと頭に文章が入ってくるようになった。自分でも不思議なのだがそんな瞬間があって、どんどん惹きこまれていった。

今になってみるとそれは僕が、父が描いたもののうち、筆名が残ることの少ない紀行文や史跡旅めぐりのような雑稿から手にとっていったせいじゃないかと、思ったりもする。

父が記した名もない紀行文が描き出すその場所はそのまま、僕たち家族が夏や秋の行楽シーズンに連れて行かれた、山や川のことだったからだ。ちょっとした現地でのエピソードとか裏話とかを読んでいると、文章の裏側からその当時の思い出がとめどなく感じられたのだ。まるで過去からの手紙のような古刹や史跡のある風景が、僕に全然本物の手応えの感じられない今を忘れさせたのだと思う。

いつしか僕は父の本が主張するものの輪郭を捉えるために、他の作家の本も読むようになってきていた。

小さな旅行を繰り返すようになったのは高校一年生の夏休み前あたりからだ。不登校や授業のエスケープはその頃は普通だったし、同級生でも先生でも僕にかまったりするものはもともといなかったから、欠席するのは楽だった。僕は本当に、どこへ行ってもほとんどいないような存在だったのだ。

僕は朝、学校を出ると違う方向の電車に乗り、父が書いた本や他の作家が書いた歴史小説なんかを読み、日がな一日を山の中や川べりや図書館で過ごす。それが何になると言う、手持無沙汰な気分は決してなくなりはしなかったけど、それは、本当にここ最近の僕にしては悪くない時間の使い方だった。何もやることがなくて、居場所を探して時間をやり過ごしていた頃よりは、はるかにましだった。

そうしているうちに、僕はやがて興味は父親がいた家庭の風景を思い出すよりも、自分なりにでも、父親が取り組んでいた日本史そのものを捉えようとするようなものになってきていた。

父の仕事場にあった資料本や古地図にも手をつけるようになってきた、ある日のことだ。僕の家に連絡が来た。父が長年、親しくしていた日本史関係の雑誌の編集者からだった。父から預かった原稿を引き取って欲しいのだと言う。僕はひとり、電車で都内まで出て一日がかりでそれを受け取りに行った。聞くとそれらは大きな紙袋が二つほどで、持ち歩けないほどの量でもなかったから、誰に断ることもなく勝手に預かってくることが出来た。

編集部の棚の片隅に置かれていた紙袋には父が失踪前に用意していた持ち込みのプリントアウト原稿が数束と、近々出版予定があった地方紙に連載していた紀行もののゲラ刷り、取材を頼まれて集めた史料のコピーなどがばらばらに詰め込まれていた。

『小豆長光の行方と消えた謙信記録』は、その中の真新しく糊が張った封筒の中に入っていたのだ。

どこで作ったものか封筒から出てきた本はしっかりと製本されているのだが、カバーデザインはなく、肌理の粗い無地の厚紙で綴じられているに過ぎなかった。預かっていた編集者もなぜかまったく事情を知らなかった。

どこでここまで形にしたものか、本としてはプリントもしっかりとしていて状態も完璧なのだが、これでは完全に作りかけだった。出版社は原稿に最終的な校正をしてもらう意味で、製本前の原稿を著者に渡したりはするが、製品にする際は完全な形にして、著者に渡すのが一般的だと言う。僕は奥付を見てみたが、そこはまっさらでこれを本の形にした出版社もプリントした印刷所も書かれてはいなかった。本当に奇妙な本だった。

とは言え、中身には全然、問題ない。校正も完ぺきだった。ただでさえ、日の目に触れることのない父が姿を消す前、最後に形にした本かも知れないのだ。僕はじっくりと読み始めた。

そこには父親が今までの主張を既出の研究を踏まえ、実践のフィールドで喪われた小豆長光に近づいていく、その過程が明らかになっていた。

そして意外にも父が最後に突きとめたあの場所は、僕たちが住んでいる場所からそれほど離れてはいなかったのだ。


「・・・これがあの春日山にあったと。我は生まれしときより、あの山に遊んでいたがかようなものは見覚えがないぞ」

古びた柱や額をぺたぺた触りながら、虎千代は首を傾げる。

「つまりは、我より後の時代のものが建てしか」

「うん、どうやらそのようだね」

と、父の著書の記憶をたどりながら僕は言った。

「春日山分社と書かれたこの祈念堂は、上杉謙信在世中はもちろん、その後も春日山に建立されたものとは言えないみたいだ。推定では関ヶ原合戦の後に、上杉家が山形県の米沢市に移った際に、越後上杉領ゆかりの人間によってまったく関係のない別の場所に密かに設けられたものだって話なんだ。小豆長光、藩祖伝来の伝説の一刀を守るために」

父の主張ではこうだ。関ヶ原合戦の後、西軍石田三成に結託して越後で兵を挙げた上杉家は百二十万石を大幅に減封されたうえ、米沢藩二十七万石への国替えを余儀なくされた。その際、藩祖謙信の遺した宝物は、すべて人目につかない場所に隠されたのではないかと言うのだ。

小豆長光が米沢へ移った上杉家の手を離れることになったのを父は、当時の事情から幕府の接収を恐れたためだとしている。謙信の名刀のコレクションは、それ以前からすでに広く知れ渡っていた。実際、豊臣秀吉の時代に謙信秘蔵の名刀、竹俣兼光(たけまたかねみつ)が召し上げられている。徳川家もそれをしないと言う理由はないと言うのだ。

大幅の領土削減に加え、賊軍の名の一端を負わされた上杉家としては、徳川家の無茶な要求にもあえて従わなければいけない立場だっただけに、家宝の散逸は大問題になっただろう。

それに追い討ちをかけたのは、越後流軍学の登場に次ぐ上杉謙信の人気と知名度の全国的な広がりだ。しかもその仕掛け役だったのは徳川御三家の一つ、紀州藩だった。わけても紀州藩の藩祖、頼宣(よりのぶ)は上杉謙信の大ファンで、家臣を集めて幾度も講義を行ったほどで上杉家としては有難迷惑と言う他なかっただろうと父は書く。しかも頼宣の死後、越後流軍学はなんと紀州藩から興され、武士の世界に広まっていった。後世、講談ものとして川中島合戦がもてはやされる下地を作ったのは、この越後流軍学の隆盛だと言われる。

これでは徳川家からいつ、謙信所用の家宝を差し出せと声をかけられるか分かったものじゃなかっただろう。そこで上杉家としてはこの問題をあまり刺激せぬよう、穏便に取り扱うしかなかったと思われる。

それが後の寛文九年の報告書提出の折に、上杉家が資料の出自を曖昧にした態度につながってくるのではないだろうか。当時の軍談から、上杉謙信が武田信玄と一騎討ちをした話はほぼ一般化してしまっている。接収されないまでも、噂が高まれば徳川家から貴人の目に入れよ、との声が掛かったとしてもおかしくはない。

上杉家としては早めに、小豆長光を死蔵する計画を立てなくてはならなかった。そこで米沢転封の際、すでに手を打っおいた。即ち、そうした経緯で人知れず、あの春日山分社と額に題された祈念堂が造られたのだ。

「何度も言うけど、この祈念堂は、越後にも米沢の藩領にも造られなかった。これは参勤交代の折に上杉家が怪しまれず立ち寄れるようにとの配慮があったためだ。上杉家が管理に選んだのも、同じ道を往還することの多い商人たちに限られた。

しかし代が替わるうちに忘れ去られたみたいなんだ。容易に見つからないよう立地に僻地が選ばれたためと、この祈念堂の存在理由が上手く伝わらなかったせいじゃないかと父は書いている。そうしてやがてここは、本来の目的を忘れ去られた場所になり、廃れていったのでは、と」

僕の話にまったく異論を差し挟まず、じっと腕を組むと相談役は話を聞いていた。やがて薄く閉じかけた目を開くと、

「それがお父さんの説やな。君は、それをそのまま信じるのか」

相談役の短い問いに僕は小さく頷いた。

「ありえない話じゃないと思います。まず転封の時点で上杉家の財産はある意味で一度、解体されたんです。幕府が謙信の遺した宝物に興味を持っても不思議じゃない。請われて拒めない上杉家ではある程度、手を打ったと思います。絶対に徳川家に渡したくないもの、見られたくないものについては徹底的に死蔵したはずです。徳川家と相対しながら江戸期を生き残った立場で言えば、例えば信州真田家が同じようなことをしています」

「確かにそうや。今では真田家の由緒を知る貴重な歴史資料になっているが『真田家文書』、あれは、江戸期を通じて反幕府の歴史を示す禁書とされ、門外不出の秘蔵書だった。脛に傷持つ上杉家も同じように、秘宝を隠し通そうとしたかも知れないと言う考え方は、妥当や。だがその説にはやはり疑問が残るな」

相談役は意味ありげな笑みを浮かべると、僕と虎千代の顔を見比べ、

「まず、この祈念堂が刀を隠すために本当に必要だったか、や。他のものならともかく、刀なら行方を晦ましやすい。火事で喪われた、盗まれた、となどと言って存在を消滅させれば、いくらでも人目に触れないように管理が出来るやろう。そうしたら、藩外に置いて管理するよりも、城の中に特別な間を設けて管理した方がよほど安全なはず。

目立たぬように造られているとは言え、祈念堂は無人のまま放置されることになるわけですからな。事情を知っているものが邪な心を起こすことだってありえる。家宝を守るにしては、実に無用心と言わざるを得ない」

相談役の口調は淡々としていたが、論理は整然としていて隙がない。この老人、何者だろう。たちまち僕は返す言葉に詰まってしまった。

「次にこの祈念堂が果たして米沢転封のとき、はじめて造られたものかと言うことや。寺社に限らず、建物の造営には、費用の記録が残る。これは現在でもそうや。建築の際の費用負担のみならず、維持管理のためには修復費用がいる。当然ながらそれらを捻出するための記録も必要になってくる。例えば奉納額と言うものがあるでしょう。費用を募った寺社の建物には必ず、寄付額ごとに寄付者の名前を明記した木彫の額が取りつけられている。

しかるに、この春日山分社なる建物には、そうした記録が一切残っていない。明和くんがその建物の縁起をたどるにあたって非常に苦労したことは容易に察しがつきます」

と言うと、相談役は僕たちの前を通り過ぎ、春日山分社と書かれた額に手をかけた。なにをするのかと思ってみていると、それを、よっ、と背伸びをして外そうとしている。バランスを崩して倒れたりしたら大変だ。僕たちはあわてて手を貸した。

「だっ、大丈夫ですか」

「すまんな」

それよりここ、と、相談役が外した額の裏を指差した。

「大正四年奉納とある。これは新しすぎる。この額の留め金も後で設置されたものや。つまりここには大正四年より以前は、何も掛けられていなかったことになる。建物とこの額が奉納された時期は、まるで別なのですな。そして私の見解では、これはそもそも小豆長光を秘蔵するために造られたものなどではないはずなのです」

相談役は話しながら、僕たちを祈念堂の中へ招き入れた。

敷居をまたいで、薄暗いお堂に足を踏み入れた瞬間だ。

何かが僕から平衡感覚を奪う。ぐらり、と身体が揺れかかったが、虎千代に支えられていたので何とか踏みとどまることが出来た。

「奇妙な感じでしょう」

と、相談役の声がどこか、ぼんやりと聞こえる。僕は水気を払う犬のようにぶるぶると首を振った。そうして感覚に貼りついた靄を取り払って、僕はようやく現実に戻ってくるための着地点を探し当てる。

そこは。

一見、何の変哲もないお堂だ。入り口は一つだけで、壁を背にして一体の仏像が安置されている。間取りとしては大の大人が三人も人が入れば、スペースがなくなってしまうほどなのだが、相談役が奇妙な感じ、と言ったのは入った瞬間に感じる平衡感覚のかすかな乱れだ。まるでこの建物自体がどこかへ滑り落ちようとしているみたいに奇妙な落下感と重力の圧力をふいに感じるのだ。

「確かに何か妙だな」

と、虎千代も顔をしかめる。

「まるで、深い山の洞穴にでも潜ったようだぞ。なんと言うか、天地が判らなくなるような」

「まさしく。虎千代さんの言う表現がもっともぴたりと来るでしょうな」

と、相談役はふんわりとした笑みを浮かべる。

「このお堂全体がどうやら、人体がはっきりそれと感じられるほど、大きな磁力を蓄えているようなのです。何が作用しているかは分からないが、この建物はある意味では私たちが生きている世界とは、半分、別次元に存在しているのかも知れません」

「これは大日如来だな」

と、虎千代が仏像を見上げて言うと、相談役は満足げに頷いた。

「さすがは仏法徒ですな。まさしくこれは密教、大日如来です。春日山から移築されてきたとするならば、毘沙門天でしょう。しかし、ここにあるのは大日如来だ。真人くん、これが何を意味しているのか、分かりますかな」

「大日、如来・・・?」

さすがにちょっと仏像のことまでは、詳しくはない。

「大日如来は時空を司る神よ。元は、大黒天ぞ」

と、虎千代が説明してくれる。大黒天って、あの七福神の?でも七福神の大黒天と言うと、ふかふかの頭巾を被っていたり、小槌のようなものを持ってたりして、まったく違う形をしていたと思うが。僕は目の前にある仏像をもう一度見直した。

そこにあるのは、ふくよかな顔にやわらかな笑みを浮かべ、両手で印を結んでいる仏様の坐像だった。さらによく見るとインドの王様のような冠を被り、背後に炎の形をした車輪のようなものを背負っている。とてもきらびやかな感じだった。

「大黒天は元はインドから渡来した神で又の名を『大時(だいとき)』とも言い、現地の言葉では大きな時間の流れを意味する『マーハカーラ』と称しております。元は憤怒の闘神なのですが虎千代さんの言うとおり、密教では時空を表す神として名高いですな。

私の見るところでは、この建物全体の磁場は、ここに安置された大日如来の坐像が心臓部となっているようです。機械で言うと、動力源と言ってもよいでしょう。どう言う仕組みかは知らんがあれが周囲からエネルギーを吸い集めて強力な磁場を発生し、この建物の構造によってそれを増幅していると。今はまだ、動力としては完璧ではないが出力が最大限になるとその力は、時空を歪める力になるでしょう」

「じゃあ、もしかしてこれが…」

「タイムマシーンと言う奴ですな。これを作った人間が故意にそれを造り上げたものか、単なる偶然の産物なのか、それは私にも分かりませんが」

相談役は如来のようなふくよかな笑みを浮かべながら手すりを乗り越え、大日如来像の裏へ僕たちを案内した。座像の台座は、よくある蓮のうてななのだが、その背後に取っ手がついていて、中が開くようになっているのだ。ドアには鍵がついていないようだ。

「中を見てください」

と、相談役はそのドアを引き開けた。中にあったのは、風水で使うような、大きな金属性と思われる円形の物体だった。その円形の物体が置かれた場所にはところどころ、印のようなものが彫ってあり、それがさらに大きな円を形成している。よく見るとそれは、大日如来が背負っていた、炎の車輪に形が似ている。

相談役が見せたかったものが何か、それはすぐに見て分かった。その車輪の上のひと際大きなマークの上に大きな傷がついている。言うまでもなくこれは、一見して何かを突き刺した痕だ。

「ここに何が刺さっていたかは真人くん、推して知るべしでしょうな」

相談役は意味ありげな視線で僕を見ると、話を続けた。

「見ての通りここは、動力源の可動部です。その中心部に異物が刺しこまれていたお陰で、この大日如来像は長い間、本来の能力を発揮出来ない状態にあったと考えられます。恐らくはエネルギーを集めることは出来たにせよ、それをうまく作動する出来なくなっていたのでしょうな。だからもし、ここに異物があったとしてそれを引き抜いたものがいたとしたなら」

はっ、と息を呑む僕に、相談役の言葉が降った。

「貯めこまれた巨大なエネルギーが一気に作動したでしょう。五百年の時間の流れなど、一気に飛び越すほどの」

そうなのだ。

風景の断片が僕の頭に突然、飛び込んでくる。

小豆長光にたどり着いたと思った僕は、ここにあった剣を引き抜いたのだ。

その瞬間、何が起こったのかまったく判らなかった。

でも思い出した。

さっき、感じた数十倍の感覚の揺らぎを感じたのだ。

そして次の瞬間には。

「皆さん、昼餉の膳がなりましたよ」

と、蜜火さんの声が降ったのはそのときだった。

僕は突如、大きな記憶の奔流を断ち切られる。白く光り輝く風景がなりをひそめ、闇がしっとりと僕の視界に落ち込むと、一緒にいたはずの虎千代と相談役の気配を突然感じだした。

「相談役、お話は終わりましたか」

「うん、まあ、おおむねな」

「虎千代さん、砧さんが煉介くんの件で話の続きがしたいと」

「分かった。すぐに行こう、真人」

「う、うん」

と、僕は虎千代に手を引かれたが、

「少し待ってくれんか。虎千代さんには先に行ってもろうて」

となぜか、相談役の声が降った。

「え?」

「真人くんにはまだ少し、話がある。悪いがちょっと残ってくれ」


僕はまだ、思い出していた。

そう言えばあの刀は最初。

硬く刺さっていて抜けなかった。

誰が刺したのか、剣はかなり奥深く刺さっていて、僕程度の力ではびくともしなかったのだ。刀身は長年の錆で黒ずんでいたが、地金はしっかりと芯を残していて往年の力強さをまるで失っておらず両手で握るとしっかりとした手ごたえが返ってきた。そのことからも、かなりの名刀だと言うことは分かるのだが、それが災いしてか、いくら引いても刀はびくともしなかった。

さらに不幸なことは、それに反して拵えはぼろぼろで柄にまかれた紐は完全に腐っていて握っただけで崩れるほど劣化してしまっていたことだ。これでは無理やり剣を抜こうとすれば、柄が刀身から外れてしまったりして、せっかく無事に残った刀身を傷つける恐れがある。

僕は一旦諦めて、来た道を戻った。絢奈に背後からドロップキックを喰らったのは、その帰り道のことだ。

それからあわてて戻ったのには、きちんとした理由があってのことだった。忘れ物じゃなかった。ふと、思い出したのだ。ほどけた柄糸の中、何か紙片のようなものが挟まっていたのを。もしその刀が本当に小豆長光だったのなら、何かの手がかりになるかも知れない。僕はとっさにそう思い、とりあえずそれを回収しに戻ったのだ。

戻ってみると、念のためもう一度、最後にトライしてみる気が起こった。ほどけかけた柄糸をまき直して、力一杯踏ん張ってみると。本当はあと一息のところだったようで、刀があっさりと抜けた。

それからだ。建物ごと谷底に転がり落ちるような揺らぎと、不思議な白い光に身体が飲み込まれていったのは。

そして気がつくと僕は、あの場所にいた。何もかもが突然に目の前に現れたように感じたのはあの白い光の中で意識を失っていたからだろう。目を覚ましても、しばらく僕はうつろな気分で自分自身の感覚を喪っていた。


「完全に思い出したようですな」

相談役の声が再び、僕を現実世界に引き戻す。夢見心地のまま、僕は小さく頷いた。それにしてもこの白髪の老人は何者なのだろう。僕たちよりもはるかに大きなものが見え、理解した上でここにいる。しかもそれでいて、すすんでここにいるのだ。

「よろしい。私もここへ連れてきた甲斐があったと言うものです」

「あなたは本当は、一体何者なのですか?」

僕たちの時代にいたときは、相談役などとは呼ばれていなかったはずだ。

「名など、どうでもいい。そんなものは、この歴史の上では泡沫もう同然のものや」

相談役はそのときだけは言葉を突き返すように、うるさげに言った。でも次の瞬間にはまたおどけたような声音で、

「だからまあ、果心居士(かしんこじ)、とでも称しておけばちょうどええのです。私のことは、さしずめそんなもんだと思っておけばええ」

何を言うかと思ったら、果心居士とは。

戦国時代、まるでおとぎ話か怪談のような言い伝えを残した伝説の忍者のことだ。

これだけ論理的な語り口を持っているのに、この老人、こうした怪異譚も否定しない人なのだ。本当に少年のようだ。気づくと邪気がないのに底が割れない深い瞳に僕はひきつけられている。

「さて、真人くん。人払いしたところで一つ、聞きたいことがあります。もしこの、タイムマシーンで現代に帰れるとして、君は元の時代に戻りたいですか?」

「それは…」

と、僕は言葉を濁した。やはり即答は出来ない。今の生活から、あのときの、正体のない本来の時代の僕の生活に戻りたいとはあまり思えない。でも、絢奈のことがある。戻れる方法があるなら、それを追及しなければならないのも、僕の義務だ。だから帰りたくないなどと言うことを率直に言うことは出来ない。

「難儀なことやな、君はどうやら本心を口に出来ない理由があるのやな」

相談役はすぐにそれを察したようだ。

「込み入った事情があるのは、聞いています。帰るか帰らないか、それは現代に戻ることが可能か不可能か、そのことのように曖昧や。だからまあ、どちらを選んでもいいでしょう。しかしいずれにしても君はまだ、この世界にいなくてはならない。そしてこれからも一生をここで埋めるかも知れない。そこで無尽講社を取り仕切る私の立場からいいましょう。これ以上、彼女の人生に関わるのはお勧めしない。君ばかりでなく、それは虎千代さんも確実に不幸にすることになる。言うまでもなく、上杉謙信と言う人間の歴史に関わったすべての人も」

タイムスリップしてきた人間が歴史を歪曲してしまう。

その危険性について、僕も薄々危惧は感じてはきた。でもこの老人の口からはっきりと、歴史に関わることが皆を不幸にする、と言われると、それは非常に重たい確実性のある言葉に聞こえた。

「私が野史俗説の話を専門に研究してきた男だと言うことは、すでに訊いているかと思います。野に埋もれた一見荒唐無稽な事実の中に、実は私たちのようなものが歴史上にいた、と言う事実があまた隠れています。その記録をたどった経験からすると、歴史上の人物に関わった人間は、必ず悲惨な目に遭う運命にある」

例えば織田信長や、と相談役は、僕に一つ、話をした。

「私の知っている中で、織田信長になり替わろうとした人物が最低五人はいる。だがいずれも、抹殺された。恐らくは織田信長本人にやろうが。君も経験はあるやろう。歴史と言うものは結果を知っておるだけでは、決して動かん。例えば記録で桶狭間合戦の勝ち方を知ろうと、織田信長が辿り着いた結果を導き出すのは、信長以外の人間には無理や。その意味、分かってくれるやろな」

「そのことは…何となく分かる気がします。僕たちが、無暗に歴史に関わってはいけないと言うことも。そのことで歴史は変わるほどやわではないかも知れないけど、自分がいたことで後々そこに深刻な間違いが現れる可能性があるんじゃないかってことも」

「その通りや。君は本来なら、彼女の生活の中にはいなかった人間や。恐らく君に関わることで彼女は、確実に変わっただろう。しかしそのことで、彼女の生きている環境を君によって変えることまでしてはいけない。恐らくどこかで必然的な破綻がやってくるやろう。それも元の歴史をぶち壊せばぶち壊すほど、悲惨な形をとって」

と、そこで言葉を切って相談役は暗い天井をを見上げた。

「彼女の前では話が出来なかったが、上杉家に藩祖、謙信の記録が薄かったのは君のせいかも知れんぞ。彼女の時代にはありえないこと、説明しきれないことが、起こった、そのせいかも知れん。とすれば、君のこれからの行動は責任重大や。そのことは常に、肝に銘じて動くことや。ええかな」

はい、と僕は頷いた。相談役の言うことは、まったく僕の恐怖するところだった。すでに現実的な脅威として、そのことは僕が関わっている日本史の時間軸の中に存在してしまっているかも知れないと言うことだ。

それがもしかしたら、虎千代の人生そのものを危機に晒すことになるかも知れない。

そんなことも僕は、深刻に考えていなかったのだとしたら。

僕は渇いた喉を鳴らし、唾を飲みこんだ。ずっと頭に引っ掛かっていた重たい何かが、唾を飲み下した僕の咽喉から胸の下辺りにまだぶら下がっている気がして、それが僕と虎千代の上に立ち込めつつある暗雲の重さをそのまま僕に感じさせた気がしていた。

予期せぬ亀裂は、もう存在していたのだ。でもこのとき僕はまだそれに気づいてはいなかった。いや、気づいていたのだが僕は、ただ見て見ぬふりをしていただけなのだ。それを僕は、すぐに知ることになるのだ。


「あ、お兄い来た」

僕と相談役が戻って来たのをいち早く見つけた絢奈が、能天気に僕に飛びついてくる。

「おかえりっ、すっごいねえ、ねえねえ、タイムマシーンあったんだって?どんなの?動くの?かっこいい?」

落ち着け。

「真人、話は終わったか。どうした、どうも顔つきが晴れぬな」

「う、うん。ちょっとね」

色々と思いあぐねていて僕はそれから、虎千代の顔を見ることが出来なかった。

「砧殿と話したぞ。やはり、煉介を呼び出すためにはかささぎとの果たし合いの約定を持ち出すしかあるまい。あやつも武士なれば、挑まれてそのまま、と言うこともでぬであろうからな」

「う、うん」

「問題はかささぎが今の煉介めに勝てるか、と言うことよ。あやつの剣はよもや我も、手に負えぬやもしれん」

「あ、ああ」

「なんじゃ、聞いておるのか」

「ん、んん?」

ぼうっとしていた。気がつくと、虎千代が不満そうな顔をぐっと近づけてきたからだ。

「お前、あの老爺(ろうや)に何を吹き込まれたか。よもや現代に帰れるよいあてが見つかって、今のことはどうでもようなったか」

「え…あっ、ああ、それは」

まずいことにそこで僕は口ごもってしまった。虎千代の顔がみるみる切なく曇って、

「絢奈のためを思えば、未来に帰れる手がかりを見つけたは、僥倖だぞ。でもわたしとお前のこととは違うのだからな。わ、わたしはお前がいなくなるのは嫌なのだからな」

どきっとした。僕の存在が、上杉謙信の、いや虎千代の存在を消してしまうかも知れないこと。つまり僕たちが、このままでいいのかと言うこと。ずっと考えていた、でも、答えが見つからずに過ごしていたこと。

それが、取り返しのつかない事態を招く。

元の歴史をぶち壊せばぶち壊すほど、悲惨な結末に。

相談役の言葉が重たく、のしかかっている気がした。


タイムマシーンを見つけた、とは言うが、やはりそれがそのまま現代に戻れると言うことではないらしい。

あの建物にはとんでもない磁力が蓄えられているようだが、それが空間を歪め、時間の流れを変えてしまうほどに巨大になるにはどれほどの時間が掛かるのかはまだ、見当もつかないと言う。立地的にもとりあえず無尽講社で保存することにはなっているようなので、そのときをじっくりと待つしかない、と言うのが相談役の方針のようだ。

「と、言うわけでまた来るとええ。歴史の話ならばいくらでも付き合いましょう」

帰り際に老人は僕にカードキーを渡し、ここへ来る入口の在り処もいくつか教えてくれた。後で訊くと老人はここで集めうる限りの史料を集めながら、僕たちのように時間の狭間に埋もれた人たちの逸話史を描いているのだと言う。祈念堂のことがなくても、僕はまたここへ足を運ぶだろう。相談役本人は本当に、魅力的な人だった。

無尽講社から戻ってから、虎千代はすぐにかささぎに連絡を取った。

目的は、煉介さんとかささぎさんの残された勝敗を決着させるため。それなら煉介さんも応じるだろうと言う虎千代の言葉に、かささぎさんも一にも二もなく賛同した。

「このことはあくまで、御曹司と別件と考えてくれ。我もそのつもりで砧殿には頼む」

と、虎千代は言った。

「菊童丸の身柄の安全は、こちらで引き受ける。かささぎ、お前は煉介との勝負に全力を注いでくれ。覚悟をしてくれ。他に気を移していては、到底、勝てぬ相手ぞ」

「承知した」

と、かささぎは、即座に返した。

「長尾殿、無論貴殿にお立会いは頼んでよかろうな」

「ああ、それは任せてくれ。人質とは別件でと言うたが、我もあやつと話したきことが別にあるでな」

それから砧さんが来るようになり、虎千代はかささぎと二人、毎日稽古に励むようになった。そのせいか少し僕は、虎千代と距離を置くように暮らすことを、意識するようになっていた。今ならば、まだ取り返しがつく。そろそろ僕も相談役が言うように、この問題を真剣に考えなきゃいけないのだ。でもそのことを考えると何だか、毎日胸の中で錆びた歯車が軋るような痛みが疼くのを堪えなければならなかった。

そんなある日のことだ。

「真人殿、お話したきことがあるのですが」

早い昼餉を待って廊下を歩いていた僕を、新兵衛さんが呼びとめた。珍しいこともあるものだ。

「何か用ですか」

「実は国元より、朗報が参りましてな。まずは一番に真人殿に伝えねばと」

「僕に、ですか?」

朗報って、確か僕たちが無尽講社に行く前に新兵衛さんが虎千代と何か話していたような。もしかしたらそのことか。でも、まずは僕にって、どうしてだろう。普通は虎千代にだろう。

「なんじゃ、何かあったか」

湯上りの虎千代が、反対側から歩いてくる。砧さんたちとの稽古を終えて、ちょうど戻ってきたところだったのだ。僕たち二人の組み合わせが珍しかったのだろう。

「おおっ、姫さま。ちょうどよいところに。聞いてくだされ。国元より書状があり申して、直江大和守景綱なおえやまとのかみかげつな殿が、真人殿を養子に迎える一件、快諾なされたと言うことですぞ」

「なっ」

なんだって。僕は、思わず虎千代の顔を見た。

「いやはや、景綱(かげつな)殿も多年、嫡子に恵まれぬことを嘆いておりましたでな。この点、真人殿なれば姫さまを助ける智略のほども、胆力も申し分なし。血震丸との一件、書き送ったれば景綱殿もすぐにその気になってくれましたぞ」

晴れがましい顔つきの新兵衛さんと裏腹に、虎千代は表情を曇らせた。

「新兵衛、この件だが…もそっと考え置けと言うたではないか」

「はい、なればこそお話進めさせて頂きましたらば、これほどに早く朗報が。やはり、姫さまと真人殿がご縁談とあらば、家格の件で不如意が起きまする。その点、長尾の名門なれば家柄も抜群、家中に誰も文句は」

「虎千代」

と、堪えかねた僕の強い語気が新兵衛さんの言葉を遮ったのはそのときだった。

「どう言うことだよ、説明してよ」

この前の相談役とのこともあって、僕は自然と厳しい口調になっていた。虎千代も、はっとしたみたいだ。しかし、弁解がましいことを言うのも往生際が悪いと思ったのか、暗い顔で押し黙っている。

「分かってるよね。虎千代が、名門の直江家に僕を養子にするなんてことをしたら、どういうことになるか。僕は歴史上まだ存在しない人間なんだよ。直江家には実子がないかも知れない。でもそこに収まる器の人間は必ず現れるんだ。それが虎千代を、ひいては長尾家を救うかも知れない。その人の人生を、潰すことになるんだぞ。そんな当たり前のこと、言わなくても分かるだろ。それを、なんでそんなことするんだよ」

虎千代はいぜん何も答えなかった。

「真人殿」

と、新兵衛さんがとりなすように言った。

「ああ、あのう、姫は悪くはござりませぬ。この一件、真人殿を迎えたき一心のこの金津新兵衛の一存にて、進められたもの。勝手にことを進めたが気に障られたならば、この新兵衛に責にござる。謝りまする。ですからここはご寛恕ありたく」

「何を言うか」

と、虎千代が声を上げたのはそのときだった。

「この期に及んで妙なかばい立てするな。このこと、我が新兵衛にたってと頼んだことよ。お前はわたしにとってふたなきもの、もはや替わりはおらぬのだ、我が家にしかるべき待遇で迎えるようことを進めるは、当然のこと。常々言うているはずではないか。それなのにお前はぐずぐずぐずぐずと埒もなきことを」

「虎千代、それ本気で言ってるのか」

「ああ、本気よ。お前がはっきりせぬから、わたしがいつもこうして動かねばことが進まぬのだ」

「だからなんだよ。自分の気が済めばいいのかよ。それで大名職なんて、そんな奴に誰もついてなんか来るもんか!」

虎千代を突き飛ばそうとした瞬間、ぱん、と、頬に熱い痛みが走った。殴られている、と分かった時には、強い怒りが込み上げてきた後だった。立ち向かおうと睨み返した虎千代の顔を見て、僕は、はっとした。

虎千代が目に大粒の涙をこぼして、赤く泣き腫らしていたからだ。

「お前と過ごした日々に証を作ろうとして、何が悪い」

虎千代の声は震え、語尾が濁った。

「今のままではお前にとってわたしは、どんなに頑張っても、ただの過去の記録ではないか」

と、言ってから、さらに顔がくしゃくしゃになり、涙がこぼれた。さすがに僕は、絶句した。返す言葉なんかなかったからだ。虎千代は僕の腕を強く掴むと、自分の胸に押し当てた。割れ鐘を敲くような乱脈した鼓動と、虎千代の汗ばんだ熱い体温が伝わってくる。

「分かるであろう。お前と同じように、わたしだって今、生きているのだ。懸命に考え、お前や皆の助けを受けながら、毎日、決断をして道を選んでいる。歴史だの、史書だの、すでにどこかで書かれた記録が示した未来など、わたしの知ったことではない。でなければ死線を越えて生きることなど出来ぬ。したいようにものを考え、したい気持ちをぶつけて、何が悪いのだ。

わたしの生き様はこれから、わたしが決める。その勇気をくれたのはお前ではないか。お前の前では、上杉謙信でも長尾景虎でもない。ただの虎千代じゃ。お前にはずっと、そのつもりでいたのに。なぜそれが分からぬかっ」

そこまで言うと虎千代は僕の腕を押し返し、逆に突き飛ばしてきた。僕が後ろ向きに倒れるところを新兵衛さんに支えられ、立ち上がった時にはそこに虎千代はいなかった。

(虎千代…)

愚かにして僕はそこで初めて気が付いたのだ。虎千代を守ろうと考えていたのは、言いわけでただ僕はまだ、決断を先送りしていただけだと言うこと。それが強く、虎千代を傷つけたのだ。


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