水に潜む冷笑
掲載日:2026/09/04
わたしはどんどん
臆病になってゆく
今日を過ごすことだけで手いっぱい
猛暑の只中
日々
雨よ降れと希う
そしてほんとうに雨がつづくと
いい加減に晴れろと想う
こんなわがままな心を持って
こんなまんまで日々を過ごしていって
よいのだろうかと
神さまに蹴りつけられるのではないかとか
考えたら
あゝわたしは
臆病になったわが身を呪いたくなる
生きるってことは
わがままを押し通すことだと
考えなくてもわかっていたあの頃のわたし
たぶん
今のわたしのていたらくをみて
切りつけるような冷笑を
浮かべているだろう
ただ雨が降る
だれかを泣かせる雨が
かつてない激しい雨が降る
神さまに激怒したくなるほど
神さまを呪いたくなるほど
毎年地球は人類を脅かす異変を起こす
繰り返し繰り返し
繰り返して起こしつづける
そして悲しみの雫が落ちるとき
そこにできる澄んだ水たまりには
だれひとりとして愛さない
切りつけるような冷笑が潜むのだろうか




