6買い物
「あー疲れたぁー」
そんな言葉が、口から零れた。
ユウナと別れ、配信も終わった。
(さてと…風呂に入って飯食って寝る…いやでも配信って短く切り抜き動画とかにしたほうがいいのか…動画作ってから寝ようかな!)
そう思い立って、編集を始める…
だがこの時の私は気づいてなかったこの判断が次の日地獄を見せるということに。
仕事が終わって、ゲームを起動させて配信を始める。
「さて!やってまいりました!今日はね!1人でね!チュートリアルの方をね!進めてね!行きたいとね!思います!」
〈テンションwどした?〉
〈ユウナちゃん呼べなかったの?〉
「ユウナちゃん…勉強しないと行け来らしいです…」
〈それはしゃーないな…〉
「ま、まあね?まだ全然ね?私はね?1人でもね?やれますけどね?」
〈ね、ね、煩いな〜wどした?嫌なことでもあったん?〉
「そりゃーなにが楽しくて昨日1時まで編集して7時30分に起きて8時から仕事行って今の今まで働かされて?そっから1人で虚しくゲーム?やってられっかよ!よし!お前ら私を慰めろ!てか慰めて…お願い…」
〈wwwお疲れ〜〉
〈乙ー〉
そんな会話をしながら咳払いで空気を変える。
「さて…昨日スルーした武器ショップにも行って、色々買ってそのままゴブリンでもボコしてそんで皆でふんぞり返って終了しよう」
〈調子乗るのも計画なのね〉
そんな会話をしながら適当に歩みを進めていく。
「何売ってるんかな?あの昨日のチンピラが持ってた斧とかもあるんかな?まあ最悪ユウナちゃんが持ってた銃と同じ物があるだらうからそれ買おうかな」
〈うーんでも銃って費用かからん?」〉
「確かに…弾もいるし整備不良起こすなら整備しないと使い物にならんし…あれ?もしかして初心者が初手銃は大分愚の骨頂か?」
〈ユウナちゃん…〉
そんな会話をた後十数日無言で歩く。
そうすれば昨日の矢印が示した店に着く。
取り敢えず入ることにする。
「おじゃましま~す」
「邪魔すんなら帰ってや〜」
「分かった〜」
入るやいなやそんな事を店員に言われそのまま流れ出る。
2秒くらい待ってからもう1回入り直す。
「はは…姉ちゃんノリええな〜関西住みか?」
「あ、私は、九州出身の関東住みですね」
そこから沈黙が訪れる。
〈なんか昨日といいリゼちゃんベタな奴に合う確率高いな…〉
「それな」
「なんや?陰口か?武器売ってやんねーぞ?」
コメントと話していたらそんな事を言われてしまった。
「いやいや…あ!店員さんはなんなんですか?NPC?」
取り敢えず疑問を言ってみる。
簡単に会話を回避できる。
「ちゃうちゃう、こんなNPC作ってたら、制作会社の神経を疑うは!」
「え?じゃあ何?」
「バイトしてんの、なんか?色々稼ぐならNPCに頼んでバイトできるちゅーからやってみたらこれよ」
そう言ってパッパと自分の体を叩きながらそんな事を言う店員。
それに私は反応してしまう。
「……少し止めてくれないか?仕事帰りにバイトとかの話しされると…キツイ…」
〈ブラックやな〜大分、社会の歪みに飲まれてる〉
「姉ちゃん疲れてるならゲームせず寝な?」
「…お気遣いありがとうございます…大丈夫です」
そんな会話をしてから店員のほうが"さて"っと話を切り出す。
「で、姉ちゃん何しに来たん?」
そうやって疑問飛んでくる。
「チュートリアルしに来ました、なんか武器ショップに行けって」
そんな会話をしながらカウンターの前に進む。
【チュートリアル1 武器ショップに行くを達成】
【チュートリアル2 武器を試す】
そんな表示が出てくる。
おそらく店の結構奥にまで行かないとチュートリアルはクリアされないのであろう。
「お、そうかそうか、んならちょっと待っとき今何個か武器の案出すは」
そう言うと店員は何かパネルを表示して操作し始めた。
その間に話すことを試みてみる。
「そういえば、店員さん、名前は?」
まるでナンパする男のようにカウンターに身を乗り上げ話す。
「名前?私はアカネや、よろしゅうーな」
「へーアカネさんね、私はリゼよろしく」
そうやって挨拶をする。
会話をしながらもアカネは何かを操作している。
「何してるの?」
「これか?これはなんか客がきたら色々AI?ちゅーんかな?にチャットしてアドバイスしろって言われてるねん」
そんな返答に"ふーん"とだけ返しておく。
数秒経ってアカネは"できた"っと声あげる。
「じゃ、リゼちゃん、オススメの商品まとめたから選んでやー」
そう言うとパネルをリゼの方に向ける。
「色々あるな〜」
パネルを操作しながら色々探す。
「あ、これでいいやん」
そこからあるものを選んび、武器選びを終えるのであった。