表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/19

彼女はコーヒーキャラを述べる



「寝るか?」

俺は尋ねる。

「寝るの?」

井上は自分が乗っていたベッドから、俺がいる方に移動してきた。


「何でこっち来るんだ」

俺は驚いて体を引く。

「寂しいから」

「お前なぁ……」

俺は呆れたように話す。


「節度は守れるだろって先生も言ってたろ」

「誰も見てないじゃん」

井上は俺にどんどん迫ってくる。

「井上」

俺は少し怒ったような声を出した。


「……」

井上は少し唇を尖らせ、動きを止めた。


「それ以上、近付くな」

俺は告げる。

「……」

井上は悲しい顔をする。


「違う。そんな顔をさせたい訳じゃない」

俺は井上を見つめる。

「別に嫌とかじゃなくて、その、栗原達がこういう事で怒られてるのに、俺達が同じことするのは違うだろ」

諭すように俺は話す。


「あいつらと同じなのは嫌だろ」

「……確かに」

井上は頷く。

「だろ?寝るまでは一緒にいてやるから」

俺は息を吐く。

これ以上近付かれると、理性がもたない。


「それに、明日はやることたくさんあるだろ。だから、早く寝ないと」

「うん」

井上は返事をすると、俺がいるベッドの布団に潜り込んだ。

「じゃあ、俺はあっちに行くぞ」

「何でよ。寝るまで一緒にいてくれるんでしょ?」

確かにそう言った。

だがしかし。


「夜行性の私を寝かせてみせて」

「……よし、分かった」

俺は思いついたことがあるので、それを試すことにする。


「f(x)=3x +1。これの導関数を、定義に従って求めよ」

「うわ。私が数学嫌いだって知ってて、そんな問題出すわけ」

井上はとても嫌そうな顔で俺を見た。

抗議なのか、俺の太ももの所の服を引っ張っている。


「きらーい。最悪」

「素直に寝たらそんなの言わない」

俺は答える。


「うー。意地悪」

「意地悪でいい。たまには、ゆっくり寝てろ」

「本当に一緒にいてくれる?」

「いるから」

俺は手を出す。


「??握っていいの?」

井上は俺を見上げて尋ねる。

「今日だけな」

井上は嬉しそうな顔で俺の人差し指だけを握った。

そんな行動ひとつひとつが可愛いと思える時点で、俺は井上に堕ちているのだろう。


俺は座ったまま、井上が眠るまで他愛のない話を続けた。


そして、井上が眠ったあとに俺はベッドを移動し、そちらで眠りに落ちた。



「おはよ」

「ああ、おはよう」


俺と井上は、2人して同じタイミングくらいに起き上がった。

何となく、何となく今起きる感じがした。


「今何時だ?」

「えーっとね、6時半」

井上は答える。


「よし、着替えて来よっか」

井上は「んー!」と腕を伸ばして、体を伸ばす。

「だな」

俺は井上がいる方のベッドの縁に腰掛け、立ち上がる。


「寝れたか?」

「うん」

井上もベッドに腰掛けると俺に手を伸ばす。


俺は井上の手を握り、引っ張って立たせてやる。


「ありがと」

井上はゆっくりと手を離す。


そして、井上を部屋まで送ってから、俺は自分の部屋に戻る。

今日は最終日。帰る準備を済ませて出掛けないといけない。

急いで準備し、忘れ物がないか再三確認した後、集合時間に間に合うように部屋を出た。


「お待たせ」

「ううん。私も今来た所」

「じゃあ、荷物ロビーに預けるか」

「だね」


最終日なので、今日の服は制服である。荷物の準備が出来た者から、まとめた荷物をロビーに預けてから自由行動へと移る。


「じゃあ、行きますか。まずは朝ご飯に」

井上はにこりと微笑む。

「よし。自転車借りて行くか」

レンタル自転車がそこらに置いてあるので、それを借りて店に向かう。


朝食は玉子かけご飯を食べ、その後少しカフェに寄った。


「眠気覚ましのコーヒーって、何処のおっさんよ。バルドフェルドかて」

井上は笑いながら、突っ込む。

「ぶっ。またマニアックなところを」

俺は少し吹き出しながら突っ込み返す。

「コーヒーといえば、砂漠の虎でしょ?」

井上は当たり前のように尋ねる。

「そうだけど。まあいいや。井上らしいな」

「でしょ」

からからと笑う井上。


「佐々木は寝れたの?」

「寝れたぞ」

「本当に?」

「本当、本当」

んなわけあるか。

ドキドキして寝れるわけがないだろ。睡魔に負けて寝たのは3時くらいだ。

だから、まだ眠い。


「私は早く寝たからか早く目覚めたんだよね」

「そうなのか?」

「まあ、ちょっと緊張してた」

てへ、と肩をすくめる井上。


「佐々木はそんなことなかった?」

井上は尋ねる。

「……正直、緊張してて、寝たの3時くらいだ」

俺は正直に明かす。


それを聞いた井上は、驚いた顔をした後、笑った。その笑顔が本気で笑っている屈託のない顔だったので、とても目を引いた。


「良かった。私だけかと思ってた。安心した」

「安心なのか?」

俺は苦笑する。

「一緒じゃん、私達」

井上は微笑んだ。


「で、次は美術館だっけ?」

「うん。誰もいないでしょ」

井上は言う。

「恐らくな」

俺は頷く。

わざわざ美術館に行く生徒なんて、限られているだろう。いても少人数であることには違いない。


「じゃあ、行くか。ゆっくりするか」

「うん」

俺は伝票を持って立ち上がる。


「待って待って。私も払うから」

「これくらいいいって。昨日、俺を助けてくれたお礼だ」

「……何でそんなスマートなの」

「何処がスマートなんだ。これくらい普通だろ。それに、俺、男だし」

「そう言うなら全部奢ってもらうけど?」

「それはちょっと勘弁してくれ」

俺は苦笑する。


「ここは俺に出させてくれ。俺が誘ったからな」

「……分かった。ごちそうさま」

井上は折れて、笑顔でそう言った。


先に店から出ていてもいいのだが、井上は会計時もそこにいた。

端数くらいは出すよ、と言う。

だが、俺は井上の財布をしまわせる。


そして、会計終了後はレジの人に「ごちそうさま」と言って出た。

朝食時の玉子かけご飯の店でもそうだが、必ず店の人に挨拶をしてから出る。

今時珍しいが、好印象であるし、俺もつられて言うようになる。


「よし、行くか」

俺達は美術館へと向かうのだった。





バルドフェルドと言えば、ガンダムSEEDです。

皆さんご存知ですか⁇

SEEDは面白いですよ!マジで!

是非見てほしいです!!

私はムウマリュカップルが好きです(´∀`*)

皆さんはやっぱりキララク⁇アスカガ⁇ですか⁇

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ