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番外編(執事は見た。下着の翌朝の出来事。)

いつも通り、カイル様とルーナ様の朝食を準備していると、カイル様が厨房にやってきた。


「オーレン、朝食は準備出来ているか?俺が持って行くから早くしてくれ。」

「カイル様が?何か朝早くに仕事がありましたか?」

「今日は休みだ。ルーナのも早く準備してくれ。ミルクティーも忘れるな。」


ルーナ様のミルクティーもちゃんと準備してますが…。

朝食をカイル様が持って行くのは初めてです。

そして、ルーナ様の朝食を取りにハンナさんが厨房に来ると、カイル様は朝の支度は来なくていい。と言いました。


「今日は誰も部屋に来るんじゃないぞ。お茶の時間も俺が取りに来るからな。」


ハンナさんも驚き、ルーナ様の支度は?と聞くが、要らん。と強く一言だけ言って朝食を両手に持って行かれた。


まさか、ルーナ様を部屋から出さない気ですか!?

それは…監禁では!?


「オーレンさん!カイル様はルーナ様が可愛い過ぎておかしくなってしまったのでしょうか!?」

「ハンナさん!戦も近いのです!まさかルーナ様と離れることに気が触れたのでしょうか!?」


さすがに、夫婦とはいえ監禁はマズイのでは!?

いくらカイル様とはいえ、ルーナ様に何かあっては困ります!

あのカイル様が見初めたお嬢様なのです!

やっとファリアス家に嫁いでくれた大事な方なのです!

でも、そのカイル様が監禁してます!

だが、監禁が原因で逃げられたらどうするのです!

離縁されたら、ルーナ様ほど綺麗ならすぐに他の方が見初めます!


どうすれば!?


しかもカイル様は寝室の鍵を持って行きました。

絶対鍵をかけているはず!

私にはドアをぶち破る力はありません!

万が一鍵をかけてなくとも、私達使用人がルーナ様のベッドにいる姿は見てはいけません!


そして、午前のお茶の時間に本当にカイル様はお茶を取りにきた。

朝食の食べた後のお皿を持って。


「カ、カイル様、給仕なら私がします!」

「今日は要らん!俺がルーナに菓子を食べさせる。」


食べさせる!?

まさか、介護のようにしてますか!?


「カイル様!ファリアス家の当主ですよ!」

「そんなこと知っている。何を言っているんだ。」


カイル様は淡々といつも通り無表情でお茶を持って行かれた。


しかし、私は冷静ではない!


「マシュー!マシューはどこです!」

「こ、ここにいますが。」


マシューは休憩の為に使用人休憩室にいた。


「ヒューバート様を!ヒューバート様をすぐに呼んで来て下さい!ルーナ様が監禁されています!」

「ええっ!?」


マシューは驚くもすぐにヒューバート様を呼びに行った。


そして、ヒューバート様がやって来て下さった。


「それは、プレイの一環なんじゃないですか?ほっとけばいいのでは?」


事情を話すとヒューバート様は頭をかきながら面倒くさそうに言った。


「何のプレイですか!そんなこと知りません!ルーナ様が嫌気をさして逃げられたらどうするのです!」

「まぁ落ち着いて下さい。面白いからやりますよ。鍵を開けたらいいんですね。」


ヒューバート様は手をポキポキならしながら寝室へと向かった。


「ヒューバート様、決してルーナ様のベッド姿は見てはいけませんよ!」

「突入したら見えますけどね。まぁ大丈夫でしょう。」


そして、ヒューバート様は手慣れた手つきであっさり鍵を開けた。


ヒューバート様、難なく開けましたね。

自分で呼んどいてなんですけど、邸の鍵はヒューバート様には意味がないのでは?

と一瞬思ったが、私はそれどころではありません!


そして、ヒューバート様は普通にドアを開け入って行った。

ヒューバート様に躊躇はありません。

昔から神経の太い人だとは思ってましたが…。

まぁ、頼りになるのでよしとしましょう!


そして、ドアの向こうを見ると、カイル様の膝の上に乗って二人で抱き合いながらキスをしている二人がいました。

勿論、ルーナ様はきちんと服を着ています。


「何だ、お前達は?今日は来るなと言っただろう。」

「団長の監禁疑惑があって来ました。何のプレイか知りませんけど、迷惑かけないで下さいよ。」

「誰が監禁しとるんだ!」


監禁ではありませんでした。

二人でいたいだけでした。

しかし、カイル様が人のお世話をする等初めてです。


「ハンナさん、安心して下さい。監禁ではなかったようです。」

「はい、安心しました。」


ハラハラしていたハンナさんも安心したようです。


「オーレン、何を考えていたんだ。」

「申し訳ございません!しかし…ルーナ様が可愛い過ぎてカイル様が気が触れたのかと…」

「全く、俺をどういう目で見ていたんだ。」


結局、昼からは二人で閉じ籠ることなく部屋から出てきました。

そしていつも通り、私達が給仕をすることになり、監禁事件は終わりました。


しかし、カイル様。

カイル様のルーナ様への愛情は凄いのですよ。

私もハンナさんも本気で疑いましたからね。








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― 新着の感想 ―
[気になる点] 話の初めに「誰々視点」と書かれていると理解しやすいかと思います
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