明晰夢
見た夢をそのまま記録するだけのスペースです。
このページの目的は実際に見た夢を記録することである。
よってここに物語や物語の起承転結は存在しないことをここに明言しておく。
また、当然のことながら毎日夢を見ることはないため投稿はまちまちである。
最後に、一部過激表現が含まれる可能性があること、拙さ極まりない文章であることをご了承いただきたい。
前半
舞台・オブジェクト
・一つは周囲が畑に囲まれた空き地の様な駐車場。車止めが適当に配置されており、車を停めるためのラインは引かれていない。コンクリートがぬりっぱなしの簡素な駐車場である。広さは一般的な一軒家ほど。
しかし、駐車場のなりをしておきながら車を駐車場に入場させるためのスロープがない。2段ほど階段があり、人間のみが入場できるようになっている。
一台だけ車が停車していた。車種は「カローラ」もしくは「ミラ」。色は白かグレー。
・天気は晴れ、時の流れが異常に速く、昼間から夜になるまでの体感は約3分ほどだった。
視点
・1人称視点。
説明
・駐車場のぐるりをみてまわり、「煙草」を探していた。執念深いらしい。腰をエビのように曲げて慎重に見て回る。ぐるりをまわり終わる時、「マールボロ・ヒートスティック・メンソール」を発見する。
既に封が切られて中身が散乱しており、3~4本踏みにじられたような跡が残る。
それからどうした
・既に封が切られているマールボロを拾い上げ、「このままでは吸えない」と判断しIQOSを探す。
・駐車場を抜け、片側に畑、車道を挟んで畑の広がる歩道を永遠と進む。
後半
舞台・オブジェクト
・広い駐車場を構えた、正面がガラス張りのホテル。
・ホテル特有のゆとりある玄関はなく、どちらかと言えばオフィスビルのエントランスに近い印象を持つ。
・ホテルの入り口の横、外に喫煙所兼ベンチが備え付けられており、ベンチには20代後半と思しき男女が腰掛けている。
視点
・1人称視点
説明
・正面のホテルは夏の吠えるような太陽を受けて黒く輝いており、異質な雰囲気を放っている。その異質さに好奇心を抱いた私はそのホテルに入っていく。入っていくとき、横で談笑していた男女が私の存在に気づき、「あの人、一人でラブホテル入っていくよ。ウケる。」という台詞を背中に浴びせる。
羞恥と憤りにむかむかしつつホテルの入り口を潜り抜ける。
(ホテルの内部…内装は黒が基調。ソファや机といったものは見当たらず、入り口や外観よりもはるかに狭い。中央に高さ130cmほどの玄武岩づくりの台が備え付けられている。台は床とくっついており、まるで床ごと台を切り出したかのように継ぎ目が滑らかである。台の面は30~50*30~50の正方形。不確実なのは正確に測ることができなかったため。
台の向こうには左から階段、ドア、ドア、ドア、階段と並ぶ。ドアは周囲の壁よりも深い黒。左右の階段は2階へとつながっている。左は螺旋階段の為、先は闇に閉ざされている。右側は普通の直進的階段。もれなくその先は見えない。)
向かって左の階段の影から少年(10歳程)が半身を乗り出してこちらを見ている。目があっても臆することなくこちらを見つめている。少年の方へと歩みを進めると、半身を乗り出していた少年は右側の階段に目配せする。少年の視線をなぞると右側の階段の影から半身を乗り出した少年(10歳程)が目配せを返していた。
私は左側の階段を上ると決め、前進する。少年は私が近づいてくるとわかるとまるで野良猫のように逃げ出す。階段に足をかけると垂れ幕のように先を隠していた闇がはけ、階段の全貌が明らかになる。一段また一段と上っていくと、手すりから下が見渡せるようになる。私は手すりから上半身を乗り出して下を見下ろす。
眼下に広がっていたのは先ほどの黒いドアの向こう側であり、部屋の内部であった。部屋には天井がないらしい。部屋には他の客がいた。ある部屋には緑の服を着た女性が机に向かってパソコンのキーボードをたたいており、忙しそうにしている。もう一つの部屋では男女がこちらの視線に構うことなく熱く愛し合っている。
私は部屋を見下ろして満足したのか、階段を下りていった。
階段を下りると、先ほど目配せを返していた少年が心配そうにこちらを観察している。私は観察している少年を追いかける。
少年は驚いた様子で、これまた野良猫のように向こうの階段へと逃げていく。異常な脚の速さに追いつけず、たじたじの状態で私は右側の階段を上る。
右の階段を上ると、これもまた下を見下ろせるようになっている。しかし、見下ろせる部屋は例の3つの部屋ではなく、また別の2階の部屋。その部屋には深い緑色のシャツを着た、鷲鼻に青い瞳の老年の男性が部屋をうろうろしていた。
私は直感的に、「あの人に見つかってしまってはいけない」と悟り、忍び足で階段を上る。
階段を上り終え、たどり着いた先は縦コの字で部屋がある3階。もれなく深い黒をしているドア群のうち、私は正面のドアを開けて部屋に入った。
そこは狭い子供部屋だった。2段ベッドが2つ、縦に置かれ、ベッドとベッドの間を埋めるようにまた別のベッドが置かれている。隙間埋めに置かれたベッドには、12~3歳程の少年が横たわっていた。
少年は健康的な褐色の肌をしており骨格は華奢。面立ちは非常に整っている。アニメ漫画の世界から切り抜いたような少年はベッドで眠っており、額には寝汗を書いている。何かにうなされているようである。私は少年の下半身に頬ずりをし,ふっくらと隆起していたので幾らか弄び、射精を促す。
少年が果て、安堵に満ちた顔に変わったのを見届け、副産物をゴミ箱に放り込んで部屋を後にする。
階段をそろそろと下り、再び老年の男性のいる部屋に差し掛かった時、私の正面にあの緑のシャツを着た老年の男性が立ちはだかった。
老年男性は見た目を裏切る流暢な日本語で私に質問を投げかける。
老年男性「逕キ縺ョ蟄(聞き取れない)はどこにいるか知っているか。」
私「さあ、ちょっとよくわかんないです。」
私は老年男性を振り切るように階段を駆け下りる。振り返ることなく階段を下りる内、いわれもない焦りが胸の奥から湧き上がってくる。
早く逃げ出さなくては、と、階段を下り切り、また元のエントランスへ出る。
階段を下りると、エントランスの広さは倍以上になっていた。(階段からホテルの出口まで数歩で行けたものが、50メートル程まで伸びている。)
エントランスの中央にそびえている玄武岩づくりの台にを中心に、外国人一家と思しき人々が立ち尽くしている。身なりは非常に整っており、女性陣3人(もれなく成人)はロングドレス、男性はぱりっとしたタキシードを着こなしている。
その中の一人である男性は台に肘を置いて誰かを待っているような素振りを見せている。あちこちを見回すではなく、出口を一点に見つめているといった風である。
私が男性の横を歩き去ろうとすると、台に肘をかけていた男性が私に気づいて、こちらも流暢な日本語で声をかけてくる。
男性「諱ッ蟄舌〒縺ゅk逕キ縺ョ蟄(聞き取れない)は見てないか。」
私「どうでしょう、(若干狼狽したのち)見ていないですね。知らないです。」
男性が話を続けようとしていたところを強引に切り、私は逃げるように出口へと向かった。(この時、近くで一家を見ることができたが、男性以外全員蝋人形の様な生気のないような顔色をしており、ピクリとも動かない。)
ホテルを出る直前、ふと後ろを振り返ると、先ほどの老年男性がこちらをじっと見たまま階段を下りてくる。台に肘をかけていた男性は老年男性に駆け寄っていた。
ホテルから出ると、目の前に広がっていたのは駄々広い駐車場ではなく、地割れしたコンクリートとぐるりを囲む高い鉄の塀である。空は先ほどの夏空がまるで嘘のように曇天垂れ込めており、今にも嵐が来てしまいそうな空模様をしている。
私は鉄の塀に手をかけると鉄棒みたくするする、と上り、すぐに塀の外へと身を出すことに成功する。塀の外はまた元の駐車場である。ホテルは駐車場から離脱、上昇しているらしく、鉄棒の要領で塀から降りた時、着地の衝撃で足のひらが痺れる。
地面に着地、走って逃げるところで目が覚めた。
あの時、少年の居場所を伝えていたら何をされていたのだろうか、はなはだ疑問である。
夢なので中身はありません。