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鉄の道  作者: motig
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ホテル・マイルズ 2

ホテルの部屋にはベッドとモニターのようなものが置かれていた。


「入って右手がシャワー・トイレです。お洋服の洗濯が必要でしたら23:00までに部屋前の箱に入れて下さい。

 一度蓋を閉めたら再度開きませんので、一度に全て出していただくようにお願いします。

 お返しは翌5:00に箱に戻します。その時は投話器を箱にかざしてください。そうしますと蓋が開きます。

 夕食は19:00、朝食は7:00~9:00にロビー奥の部屋にてお出し致します。お時間になりましたらお越しくださいませ。 

 何かご質問はありますか?」


一通り説明を受けた。


「あのモニター?のようなものは何でしょうか?」


「はい、こちらはテレビですね。使い方はそこのリモコンを使います。

 リモコンの使い方は分かりますか?」


「多分、大丈夫です。これは覚えている気がします。」


「そうですか、困ったことがありましたら先ほどの投話器でまたご連絡ください。

 では、失礼いたします。」


そう言って従業員の方が退室していった。


「なんだかなぁ・・・実は地球なのか・・・?

 日本では無さそうだけど、どこなんだろうか?」


日本のビジネスホテルのようだが、エレベーターは昔の高級ホテルのようだった。

スマホは無いが、電話機のような”投話器”なるものがある。

テレビはそのまんまだが、液晶ではないようだ。かなり厚みがあるが、ブラウン管ほど大きくはない。


「まったく良く分からないが、服を洗濯してくれるのは助かるな。

 もう1週間以上着っぱなしだ。慣れちゃって分からないが恐らく臭いだろう。」


クローゼットを開けるとローブと下着が入っていた。

着ている服しか無かったのでこれは助かる。

服を全て脱いでシャワーを浴び、ローブに着替えた。

久々のシャワーは非常に心地が良かった。

服は全て洗濯に出すこととして前の箱に入れた。

火打石はもう要らない気がするがポケットから出して取っておいた。


シャワーを上がると時間が19:00前だったので食事を食べに行くことにした。

不要のような気もするが、念のため食べに行く。食べれないという訳では無いという事は昼間の弁当で判明している。


エレベーターで1階に降りて奥に向かうと食堂となっていた。

席は決められているようだが、案内された席は名前が不明だったため空白の名札が置かれたいた。


(どんな料理が出てくるんだろうか?)


席について少しすると係の人が配膳に来た。


「ご利用いただきありがとうございます。

 本日のお料理はこちらとなっております。」


そう言って机に一通り配膳してくれた。

固有名詞がさっぱりな為、説明はしてくれているものの良く分からない。

見た目で判断するに、魚料理がメインディッシュで煮物、肉料理の小皿、フルーツのデザートのようだ。

ご飯はやはり緑色をしていた。


(コース料理のような感じでは無いのか。一気に来てくれる方が食べやすくてありがたいな。)


「・・・以上となります。ごゆっくりお楽しみください。」


そう言って下がっていった。


(アレルギーがあったらどうしようか・・・

 聞かれなかったが、アレルギーについては発見されていないのか?)


テレビがあったりバイクで移動したり通信機があったりと、明らかに技術は発展しているように見えるのだが

生物学の方面はまだ発展していないのかも知れない。

まだ怖くて聞けていないが人種が複数あった場合研究に時間が掛かるのかも知れない。


恐らく大丈夫だろうと楽観的に考えて魚料理から食べてみた。

どうやら蒸して表面を炙った料理のようだ。


(結構あっさりした味付けだな。魚は白身魚のようだ。)


醤油のようなものもあり、それに付けて食べたが中々美味しかった。

他の皿もそれぞれ食べてみたが、アレルギーは無いようだ。

30分程で完食した。


「ご馳走様でした。」


出口のところの係員に伝えて部屋へと戻った。

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