第8話 入試試験準備その3 ~お着替えタイム!~
なんか頭痛い....
唇に何か塗られてる気がする...
「薫ニイ~」
あっれ? なんか呼ばれてる気が...
「薫ニイ 薫ニイ~ 起きて~」
「ほえ?」
何か衝撃を受けたような...ボーッとする状態だ。
「薫ニイ 写真取るんでしょ ボーッとしてないでこっち見てよ~」
いつの間に椅子に座ってるんだろう...さっきまでベッドの上にいたような...
「ハイハイ ところで何してたんだっけ???」
「腕につけたバンドは『写真撮影しますので確認を押してください』って表示してるからだよ」
「わかった 変な写真取るなよ」
「了~解 正面見てよね~ ハイチーズ♪ 『確認』っと」 『パシャ!』
「薫ニイの可愛い姿がちゃんと撮れたと思うよ~」
「ほえ???」
「このカメラでも撮ろうね~」 『パシャ!』『パシャ!』
「今度はメイとね~ スタンドに取り付けてっと」 『パシャ!』『パシャ!』
「もっと笑ってよ~」 『パシャ!』『パシャ!』『パシャ!』
「あ千明ネエ も一緒に撮ろうよ」 『パシャ!』『パシャ!』『パシャ!』
「ふう いい仕事した」
「ちょっとマテ」
「何で僕もセーラー服着てるの???」
「えへっ メイのセーラー服いいでしょ~ 薫ニイとお揃いだよ」
「ちょっと僕の話も聞けえぇ~~~~」
っと抗議したら
『お知らせメッセージ有』って表示が左手の上に表示されてた...
いやな予感がするけど『お知らせメッセージ』の表示ボタンを押してみると...
そこには写真入り受験票が表示された。そこには女の子な僕が~~~~~
メイが 「見せて~」 って言いながら近寄ってきた。
その時『確認』ボタンが表示されているあたりをメイの手が通過していた。
『プシュー』 ロック音がして 画面上の取り外しのボタンがグレーアウトした。
「ロックされちゃったよ~」
「これって受験票だよね~ でも何で女装して入試受けるつもりだったの???」
「しるか! 何故セーラー服を着てるのか僕が聞きたいよ」
「ちょっとまって受験票には『伊集院 薫』これは正しい」
「読みの覧には『いじゅういん かおり』???」
「性別欄は 女子にチェックしてあるね~ かおりちゃんでエントリーかぁ」
「これからは、女の子に成りたかったかおりちゃんって呼ぶことにするよ~」
「どうしよ~何か思い当たることがありすぎる...う~ん」
考え事をする癖で胸に手をあてて....『ムニ?』 モミモミ
「なんで僕の胸が大きく膨らんでるの??? そしてこの長い髪は???」
「今頃気がつくなんて...ブラの中身はパッドで大きくしてるんだよ~」
「大丈夫!カップサイズが大きくなると可愛いのが見つかりにくくなるんだよね~」
「しか~し、このバンドって凄いよね~」
「可愛いデザインを決めればあとは自動でフィットするようになるんだよ~」
「そして下も対策はバッチリよ」
「えっ???」
スカートの中に手を入れてみると...掴めなかった。
「SFXの勝利だね どうなってるかは後で教えてあげるね~」
受験票がおかしな事になってるので受験する高校に電話で問い合わせようとすると...
留守番電話が反応して、時間外~のアナウンス来週月曜日に電話することにした。
何時までもセーラー服を着ている気分にはなれないので、私服に着替えることにした。
私服の新規登録画面はっと...『すでに登録されている為、追加登録及び変更は出来ません』
何故だろう...私服1を選択っと...プレビュー画面が表示されない???...
まあいいや 「ちょっと着替えてくる」と言って廊下に出た。
「私服1 装着『確認』っと」
部屋のドアをいきよいよく開けて部屋に入った...
「酷いよ~ なんでメイド服?」
もしかして私服2は...これもプレビューされない。
寝間着は...これもプレビューされない。
もう目の前で着替えるのは嫌なので姉貴とメイを部屋から追い出してふて寝することにした。
「お着替えするかおりちゃん見たいよ~」っと抗議をしたけど無視!
布団に包まって着替えたんだけど...ええ後悔したよ...もう流れでわかってたよ...
「寝間着 装着『確認』っと」それは純白のウエディングドレス....後で殴る。
念の為私服2も着てみたらゴスロリ服だったもう泣いたヤダ....ましな服は無かった。
結局安心のセーラー服を着て寝た。 少し着慣れてたのもあったからだけど...
って 慣れちゃダメだろう... 疲れてきた.....おやすみ~
作者「次回はやっと高校の門をくぐれるね」
薫「僕が入試をうける学校はメインタイトル通りの女子校じゃないぞ」
作者「まずは共学予定の男子校! その後は...もうちょっと待て」
薫「まだなにかやらかすつもりか???」