第7話 入試試験準備その2
翌日の月曜日.....
何時もの通り樹の家で勉強会
あれから好みの私服を選ぶのに時間がかかったらしいが、一度登録すると変更は効かないらしい。
でも樹らしいいつもの雰囲気の物を選んでいた。
「あの後説明文を見ると校区外と試験日等学校は制服を着ろって書いてあった」
「まあ妥当じゃないか?」
と感想を言いながらの勉強会は終わった。
翌日の火曜日の夕方.....
「うっ 今日は疲れてるのかな熱っぽいよ」
「根を詰めすぎたのか?」
「まっ今日は早めに寝よう」
翌日の水曜日の朝.....
頭が痛い~~~~
熱もあるのかな~~~
『ゲホォ ・ ゲホォ ・ ゲホォ』
うぅぅ鼻水も止まらないベッドから起きるのが辛い
「樹大丈夫かな~~~」
そんな事考えてたら携帯が鳴った。樹からだ
「かお~ゲホォゲホォゲホォ...悪り~」
「ちょっと辛い お前大丈夫か???」
樹も体調が悪いとすると下見に行ったときにもらってきたのか???
「とりあえず病院で診てもらおうか もしかするとインフルかもしれないぞ」
「そういえば昨日付けたバンドあっただろ? あれってバイタル検査機能があるみたいなんだ」
「『医療機関の受診をお勧めします』って表示出てる」
「そ そうだな 病院に連絡してみる」 っと言って携帯を切った
まずは病院に連絡っと 「受診する場合は別の入口から入ってくれ」と言われた。
重い体を引きずってなんとか病院に行ってみたら結果はインフルだった。
一応予防接種は受けといたけど何故か発症するなんて...
樹も同じ病院に来てたので話を聞くと結果は同じだった。
病院からは「1週間は安静だよって」って言われた。
これって来週火曜日にある入試は行っちゃダメってことだよな泣きたいよ
受験する高校の方に連絡したら、「残念ながら入試は遠慮するように」と言われた。
例年だと2次募集があると思うからそちらで頑張ってほしいとのこと。
送られてきたバンドの扱いも聞いたら、2次募集を受けるならそのまま持っていてほしいと言われた。
病院と学校からの要請で1次はあきらめて2次募集に早々エントリーした。
2次の試験はさらに翌週の火曜日ということで体力温存の方向で調整する事にしよ。
木曜日には家に千秋ネエが帰ってきた。事情を説明したら「まあ ガンバレ」って...
夕飯を久しぶりに作ってもらってうれしかったよ。
すっごく美味しかった。自分の腕もまだまだだな。
バンドの方の作業をしていない事を思い出したので急いで登録作業をすることにした。
「う~ん このバンドを同時に付けるとまずいよな~」
っということで布団に包まってハダカのまま作業することにした。
「まずは氏名の入力っと...」 『いじゅういん』変換 『かおる』変換って出ない???
『かおり』変換 出たなぜ?
性別...生年月日...住所...電話番号...卒業予定学校名...etc
ふう空間キーボードが使いずらいってよくわかったよ...
入力した項目を確認っと...大丈夫だなよし確認ボタンを選択っと
『バタン』 勢いよく開くドア
入ってきたのは妹だ
「薫ニイ いる~?」
って服着てないよ! 慌ててた僕は確認画面で変な個所を触った気がする。
布団の隙間からは妹が、うれしそうに清美中学校のセーラー服を着て入ってきていた。
僕はちらっちらと迫りくる妹が気になりつつ確認ボタンを何回も押していった。
「薫ニイ ここに隠れてたのか~」
そして妹に、布団を勢いよくめくられたせいで、何かに頭をぶつけた。
なんとか制服を着ることに成功していたらしいのだけど...
そこには清美中学校のセーラー服を着た僕が気絶して寝てた。
薫「またセーラー服を着ることになるなんて」
作者「ふっ 妄想がちょっと暴走しただけだ」
薫「それにお前は今月末リアルに試験あるんだろ?」
作者「考えたくない 英語だけ残ってるんだよ」
薫「これだけ攻撃しておけば....」
作者「よし!かおりちゃんの続きは....」
薫「僕は地雷踏んだのか?」