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僕が入学したのは女子高だった!?  作者: c
Level 1. 薫ちゃんの受難の始まり
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第1話 中学3年生その1

 時を戻そう

 今日から中学3年の3学期が始まる。


 改めまして僕の名前は、伊集院 (かおる)で男だ。

 身長は148cm、体重は42kg顔は母親似らしい。


 妹と買い物に出かけると、可愛い姉妹にはオマケするよ~って言われる。

 妹の身長は僕とほぼ同じ位なので仕方ないというか女装していないのにこんな事を言われるなんて...


 家族構成を紹介するよ。


 母親は何とか製作所に勤務してる。かなり大手らしいけど本社ラボ勤務で単身赴任してる。たま~に送ってくる「薫ちゃん試してみて~」っと軽いメモ書きが添えられている怪しいデバイスは触らない方がいいものばかりって企業秘密を軽々と送っちゃ~ダメだと思うよ。


 親父はニューヨークに単身赴任していて何とか製薬の研究員をしている。


 それと小学6年の妹、中学3年の自分はこの家に二人暮らしだ。

 そして大学4年目になる姉貴と、高校2年の姉貴はそれぞれ寮生活をしてる。何処の学校に行ってるかは忘れちゃったよ。


 親にしても姉貴達にしても何処で働いていて、何処の学校に通っているのかわからない薄情モノと言われそうだけど、家族内専用SNSで情報をやり取りしてるから寂しいっていう事は無い。


 驚愕なのはこの家族内専用SNSのサーバを立ち上げてメンテしているのが、妹だという事実くらいかな。


 妹の部屋は訪問する度に此処ってサーバー室ですか?それともガラクタ置き場ですか?そして2つ目の部屋の片隅にはフラスコから怪しい煙が出ていてそれを見た時は、「親達のお仕事をたまに手伝ってるのよ」って軽く言われちゃいました。こんなマッドサイエンティストに育てた覚えは無いぞと思う今日このごろです。


 必然的にこの家の家事は僕が一手に引き受けていて、妹からは「薫ニイはうちのお嫁さんになるよね~?」て言われている。可愛い妹を甘やかしすぎたのかな~...


 料理のレパートリーは姉貴達が寮に入ってからはどんどん増えました。正直作るのは楽しいです。

 いかにして料理・洗濯・掃除を最短時間で終わらせるかを自然と実行するスキルを身に着けつつ、本来の中学の授業は中の上辺りをキープするのはそれなりに苦労してきた。


 ただ洗濯に関してはかなり楽をしている。それは僕の左手に付けているバンドのおかげだ。

 外観は腕時計とほぼ同じサイズで、通常時は時刻を表示しているけど、謎技術で内蔵ライブラリー内の設計図を元に、現在着ている衣類と体の表面にある老廃物と一緒に分解して新しい衣類を構成して着せてくれるのだ。


 このバンドのおかげでお風呂に入らなくてもよく、洗い物はほぼタオル位になっている。もちろんたまにはお風呂には入ったりもするけどね。


 このバンドは母親の発明品で、まだ量産は出来ていないのだけど僕と妹が実生活でのテスト利用をしていて、一部医療関係者でもテスト利用してもらってるらしい。まあ製作コストも結構してるらしいから、多少コストが掛かっても望む形ですぐに着替えができる点で、特に清潔を好む救急医療現場では受けがいいらしい。


 最初の試作品では教授が手術着に着替えようと操作した時に、なぜかピンク色のナース服を装着してしまったらしい。さらに装置がだんまり状態になって着替えることが出来なくなったので、その上に手術着を着て手術をしたとの事。ナースキャップは付けたまま手術する真剣な対応に、バンド開発陣は品質向上を誓ったとの事。でもそのバグ有状態の試作品は教授が引き取ったらしいのだけど何に使うのかな???


 自分の話に戻そう。僕の目指す高校は今は男子校の私立城南学園を第一希望としてきた。有名大学への合格率も高い結構有名な進学校で、今年から共学になるらしい。

 系列大学への進学も成績次第では可能という所で人気なのだ。


 ただ自分の学力ではちょっと背伸びする状態なので、もう少し学内順位を上げたいと思っている。

 その私立城南学園は、寮に入るのが必須なので、妹を一人にしては...という心配はいらないらしい。

 大学を卒業したら姉貴は家に帰ってくる予定とのことだ。


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