プロローグ
「はじめまして、読者の皆様方」
「僕の名前は、…」はぅ
ゴメンナサイ言い直します。僕を睨む方が怖いです…
「私の名前は、伊集院 薫です。」
身長は148cm、体重は42kg、まだまだ成長期と信じて、色々とコンプレックスのある男子です。
さっき言葉が詰まったのは、NGワードを話したり、いけない行動を取ると電撃が走るイヤリングを左耳に装着してるのです。なんでこんなのを装着してるのかは、後ほどお話したいと思います。
ここからはうかつに喋ると危険なので、脳内で思い浮かぶように説明を続けますね。
今日は僕がこれから高校生活を始める白百合学園の入学式です。
講堂の最前列は初々しい1年生、その後ろには2年生、3年生と続き、父兄の皆様が座っています。
1学年はだいたい30人6クラスで180人位かな。
ステージ向かって右側には来賓の方々と先生方、そして生徒会執行部。
ステージ向かって左側には先生方という配置です。
えっとこの学園の制服を紹介しますね。
女子制服はオーソドックスな紺色のかぶり型セーラー服で、カフスラインと襟ラインには、細めの白のラインが3本入っています。
胸当てには校章がワンポイントのように入っています。スカーフは学年によって色が変わり、1年生は赤色、2年生は緑色、3年生は白色です。
以上!
そして現在僕がいるのは、なぜか講堂のステージ脇の袖幕の間です。
僕はみんなと同じセーラー服に赤色のスカーフを付けて、膝上10cmの紺色のプリーツスカートの下には、黒色のタイツの構成。
ここは女子校で、男なのにセーラー服が似合う僕は、腰まで伸びた髪をポニーテールにして揺らしていた。
ワケガワカラナイヨ~!