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FDO  作者: 十六夜 月見
3/5

ステータス設定ってこんなに簡単でいいの? (前編)

ころなしょっーーく

「FDO、START」

そう言うと同時に意識がぷつんと切れるような感覚とともに、激しく起こされたような感覚が私を襲った。


なれない感覚に少し動揺してしまったが、すぐに気持ちを切り替え状況を整理しようと周りを見渡す。

そこでみえたものは、360°真っ白な部屋とそれに似合わないような水色のドレスを着た幼い少女だけだった。

その少女は私を見ると、


「ようこそFDOに、棗さん。私はステータス設定及びチュートリアル用AIです。

私たちに名前はないので好きにお呼びください。」


そうやって幼女は私に話しかけてきた。それに対し私はできる限り優しくこたえようとした結果が

「じゃあ、君のことはナビゲートしてくれる存在だからナヴィと呼ぶよ。ナヴィは私のことを棗って呼び捨てで呼んでね。」


うん…明らかに柔らかく行き過ぎたな、と実感したので恐る恐るナヴィの顔色を確認したら心なしか幼くかわいらしい顔がひきつっている気がした。


(こ、こほん)


そのようなかわいらしい音が聞こえてきたらそちらを向かないわけにもいかずその方向を見ると、


「それでは棗、早くステータス設定を行いたいのですがよろしいですか?」


「うん、よろしくねナヴィ」


「わかりました。

では、説明から始めます。


FDOではステータス設定は3つの項目があります。

その項目は種族・容姿・初期ステータスです。

決める順番は原則変えることができず、

先ほど言った種族・容姿・初期ステータスの順に決めていきます。

なお、次のステップに進んでしまった場合後戻りは一切できませんのでよく考えてお選びください。


これにて説明は終了です。

わからなかったことや、疑問に思ったことはありませんでしたか?」


「一つだけ聞いていい?」

私は先ほどの説明の中で唯一気になったことを問いかける。


「なぜ後戻りが出来ず尚且つ順番が決まっているの?」

誰もが問いかけそうなもの、

その答えは


「私にはその疑問に答える権限はございません」


などといういかにも隠してますといった返事が来た。

私はむし繰り返すことはなく


「わかった、じゃあさっそく種族を選びたいんだけどいいかな?」

と話を変えた。


その行動にナヴィはなぜ聞き返さないのと言わんばかりの顔をしながら


ただ”ありがとう”と言ってきた。


その態度に私はわかりやすく困惑してしまったが、できるだけ表情に出さないようにして


「それじゃあ、選ばしてくれるかな?」


といった。






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