ゲーム開始日にゲーム参加を誘われるっておかしいよね
最近寒くなりましたね、かぜやインフルエンザに気をつけながらラノベをどんどん読みましょう。
2035年、この世界で初めてのVRMMOが発表された。
それから1ヶ月後、ベータテストプレイをしてくれるものを募集した。
参加者は、募集人数が20000人しかないのに脅威の200万人を記録した。
テスト期間は2ヶ月、なのに始まりの街すら抜け出せないほどにゲームは難しかった。
理由は単純、自分で全てを操作するからだ。
ただのMMOは、ただコマンドを打つだけでいいがこのゲームは現実に似せて作られたもの、コマンドなんて存在するはずがなかった。
それともうひとつ要因がある。
それは現実での運動能力が初期ステータスに関係があるからだ。
勿論女性と男性では元々の身体能力に差があるため女性ユーザーにはある程度補正がかかる。
ただのゲームと思って応募した人は非生産者、所謂ニートやゲーマーが多く、苦戦を強いられたらしい。
「へぇ、で、これを一緒にやって欲しいと」
「うん!一緒にやろうよ棗ちゃん」
机をパシと叩きながら親友である新田桜が言ってくる。
その体はあまりにも小さく机を叩きつけた勢いとは裏腹にとても弱々しく、可愛らしかった。
「なんで私に声をかけたかはある程度分かるけど、そもそも私応募とかしてないからゲーム機持ってないよ」
「そんなこと知ってるよ。
私がベータテストやってたことは知ってるよね。」
「それはもちろん知ってるけども」
「うん、そのベータテストの報酬に2台貰えるんだよ。友達と遊べるようにってね」
「気がきいてるね、それ抜いても私忙しいのに誘っても大丈夫?あんまりプレイ出来ないかもしれないよ。」
「おばさん達にはもう許可貰ってるよ!(。・ω´・。)ドヤッ」
「なるほど、逃げ道は既になかったんだね」
「そういうこと」
「分かったよ、やるよ」
「あ、配信にも出てもらうからそこんとこ宜しくね」
「え、配信機能なんてあるの?」
「そうだよ、ベータテストの時はなかったけどね」
「見てくれるものなのかな?」
「ゲーム実況自体は前からしてるから一定のリスナーはいるからゼロではないと思うよ。」
「そうなんだ。で、ゲーム開始はいつから?」
「今日の午後7時からだけど?」
「え!?」
私はつい大きな声で反応してしまったことで周囲の視線が全てこちらに向いてきた。
恥ずかしい思いをしながらも、その真意を確かめるために問いを投げた。
「本当に今日からなの?今日だとしても嘘だと言って、お願いだから」
半ば懇願するような形だったがそれも虚しく、
「え、こんな時に嘘ついてどうするの?」
「そうだよね、・・・知ってたよ、うん」
「大丈夫?人に嵌められて絶望したような顔してるけど」
「いや、もう少し早く言って欲しかったと思っただけだから」
「なんかごめん」
明らかに落ち込んだように謝られたのでそう強く言うことが出来なくなり話題を変えることにした
「それで種族とか、職業とかは何があるの?」
「えーとね、それがかなり多いから説明が難しいの、しかも人の素質によってどんな種族が選べるか変わってくるから一概にこれにしたいってやつを決めててもほとんど意味が無いんだよね。」
「へぇー、すなわち設定の時次第ってこと?」
「そういうことになっちゃうね」
「なるほど、じゃあ職業は?」
「職業は結構自由だよ、ちなみに私はヒーラーをしようと思ってるよ」
「ということは、私は前衛をすればいいのかな?」
「そういうことだよ、話が早くて助かるよ」
キーンコーンカーンコーン
午後の授業がもうすぐで始まるらしく、他の学生達も慌てて移動を始めている。
「じゃ、私たちも移動しようか」
「そうだね、この続きはゲーム内で話そうか」
「分かったよ、でもゲーム機は1度取りに来てね」
「分かってるよ」
そんなこんなで、私こと孤崎 棗がFDOに参戦することになったのであった。