人のためになる仕事。
おつかれさまです。お久しぶりです。
私は何かとぼーっと考え込んでしまうタイプなのですが、最近はとくに多いです。答えや正解がほしいわけではありません。何の結論も導くことができず、ただ漫然と毎日を過ごしているような気がしているのです。これがいいことなのか、悪いことなのか。現状を踏まえると悪いことになっているのでよい方向にもっていきたいところであります。
でもそう思い続けて何年たったのだろう。
過去の落ち度を清算するには、現在の充実でしかなしえないのでしょう。振り返るとひどく気持ちが落ちるのでこのへんにしておこうと思います。
大したことではないのですが、数日前から大きな病院で診察してもらっていてよく出入りしています。そのときに入院している患者さんもよくお見かけします。点滴をつないだおじいさんが廊下を歩いているかと思えば、その横を救急車から処置室へ担架が運び込まれていったり。おじいさんや担架で運ばれる人がどんな病気かは知りませんが、自分のことに置き換えると「身体は大切にしなきゃ」と思うし、知らない人たちなのに見るとこちらも心配というか不安な気持ちになります。
でも、医療に従事にしてらっしゃる方々はすごいですね。
付き添って歩いたり、名前を呼んであげたりなんかしていつも患者さんのことを気にかけていて。
「それが仕事でしょ」と当然に思われるかもしれませんが、私はそうでもないような気がします。
もしかしたら私が見かけた看護師さんが、患者さんと付き添っていたり名前を呼んだりしていたのは任されたことだったのかもしれません。
でも私はその姿を見たとき、任されたというよりも患者さんに気付いて自分で行動を起こしたのだと思いました。この気付くことと行動を起こせることに、なんだか病院はまさにホスピタルだと感動しちゃいました。
病院なのだから治療に関わることだけをしたらいいのかもしれないし、正直それだけでも受ける側は助かります。面倒見てもらえるだけでも感謝しかありません。ですが、何気なく自分と関わってくれるのって、意外とうれしいし安心するものだと思います。
「いや、だからそれが仕事でしょ」と言われるかもしれません。
たしかに病院は私たちの状態を診断したうえで健康に過ごすための適切な医療サービスを受ける場であり、お医者さんや看護師さんたちは医療の担い手です。仕事であるのはその通りだし、人の身体に直接的に関わるので相当のプロ意識が求められるはずです。患者さんのことを考えて行動するのもその範疇に含まれるのかもしれません。
ただその前に先立って共通してもっているものがあると感じました。
患者さんに健康になってほしい。
しんどいかもしれないけど心地よく過ごしてほしい。
またこの人の日常に戻っていってほしい。
そういう根本的な優しさ、ホスピタリティーがあるから気付けるし、行動を起こすところまでできるのではないでしょうか。
なんというか、医療に関わる方々は人を治すということに対するアソシエーションが本当に並みじゃないなと。各組織が、各個人がとにかく患者さんのために尽くしているように見えて、私は心から感動したのです。
こういう話を自分の身の回りの人にしました。
すると、ある人は言いました。
「助けたい気持ちがあっても、使えないなら現実的にはダメ。信頼されない。強い気持ちを仕事の原動力にして、結果を残してくれないと会社や病院みたいな所属している母体としては困るだろう」
一方で、ある人は言いました。
「病院でも内部ではギスギスしたこともある。でも人のためになるって本当に素晴らしいことなんだ。人のためになることをする、それを仕事ができる人って言うんだ」
私は、世の中の仕事は全部人のためになっていると思っています。
もちろん詐欺などの犯罪で稼いでいるようなブラック企業は除きますが。
身の回りのものが誰かの仕事によって作られ、生活が誰かの仕事によって支えられていると思います。
だからこそ、もし贅沢が言えるのならば少しでも自分が興味あるもの、あるいは能力を発揮できそうなものを通じて働きたいと願うのだと考えています。好きなものを仕事にして、さらに活躍するところまでいけたらどんなにいいことか。
2人の言いたいことはなんとなくわかるつもりです。
仕事をして人のためになる。人のためになる仕事をする。その違いなだけであって、どちらにせよ気持ちと行動の両輪があって初めて貢献したい気持ちを形にできるということなのでしょう。ハンドルがどちらの車輪とくっついているかで方向性は変わりそうですけどね。
自分のやっていることが誰かのためになっているという自覚は幸いなことにもてています。ですが病院に行くと、私はこのレベルまでできているだろうか。現在の仕事を継続していけるだろうか。などといろいろ考え事をしてしまうのです。
ただ今のまま継続していくことは間違いなく無理なので、考え事を繰り返しているわけであります。
久々に日常の中で思ったことを書いて人目にさらすとすっきりしますね。個人的なノートの日記とはまた違う感覚で。
それでは次の作品でお会いしましょう!