『小さい笑み』
昨日の更新忘れ、失礼しましたぁ!!!!!!!!!!!!
他の作品を連続更新して、自然と満足しちゃいました(笑)
という事で、昨日の分を取り戻す感じで、
何事も無かったようにする感じで、言い訳がましい言い訳を並べてみました。
悪びれもなく、反省も無い様子で、自分の欲求に従った次第。
さて、ではでは長らくお待たせしました。本編へどうぞ
四角いコンクリートの部屋。
その部屋の天井に付いている排気口。
排気口からは、依然として有害ガスが流れてきている。
この四角い部屋は狭い。全体的に充満するまでの時間は長くないだろう。
「……状況を確認すれば、私に出来る事は無いに等しい。でも、どうしてかな」
苛立っているのにも関わらず、不思議と私は落ち着いている。
排気口に被せたシーツを外せば、一気に溜まりに溜まったガスが充満するだろう。
それを考慮した上で、済し崩し的に行動を取るつもりだ。
「このナイフ、布が切りづらい」
先程もナイフで切断したから、排気口にシーツを被せる事が出来たのだ。
だがしかし、私が思うこのシーツの切り辛さはかなりのものだ。
何だったら、人をナイフで傷付けるよりも面倒だ。
「……さて、私は行動に移るとしましょうか」
バッグに入っていたのは、別に武器や食糧だけではない。
ちゃんとその武器を装備出来るショルダーも入っていたのである。
「えっと……銃、手榴弾、ナイフ……あと食糧が、ひぃ、ふぅ、みぃ……」
荷物を数えて動く準備をし始め、改めて考えていた事を脳裏に浮かべる。
シーツを排気口サイズではなく、三角巾サイズに切っておいた。
それを口を塞ぐように覆い、排気口を覆っているシーツを外す。
「……(思ったより、溜まってた)」
部屋中に広がるガスを眺めてる場合ではない。
だがしかし、ここまで溜まった様子を見ていると……。
何故か脳裏に思ってもいない言葉が浮かんだが、まぁ言わないでおこう。
「じゃあ、始めようかな」
充満する前に排気口を外し、その中へと入った。
それと同時に私は、入り口に向かって手榴弾のピンを外して投げておく。
数秒後、排気口越しで爆発音が響き渡る。何かが壁に当たる音も聞こえてくる。
「…………」
『ぐおっ、なんじゃこりゃ!!ガスが廊下にまで来てるぞ!』
別の部屋からドアを破壊されているのであれば、廊下まで流れるのは必然。
なら、私の部屋で充満し尽したガスが廊下へと流れる。
「ガスでも視界は遮られる。ガスに負けるのが先か、私が全員を仕留めるのが先か」
そう呟きながら排気口が降りて、私はガスの中で足を進める。
ナイフを逆手に持ち、周囲を警戒しながら廊下の奥へ奥へと進む。
やがて廊下を進んでいくと、両開きの扉が目の前に行く手を阻む。
両方の扉を繋げるようにして、ぐるぐると頑丈に鎖が巻かれている。
その中央にさらに頑丈にするようにして、南京錠までもが付けられている。
「……大丈夫。これも簡単な壁だ」
私は小さくそう呟くと、目を細めて黒い鉄の塊を南京錠へ向けるのだった――。
「……フフ」




