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【完結】奴隷少女は、笑わない  作者: 三城谷
第四章【血に飢えた少女】
45/115

『一か八かの一手』

明けましておめでとうございます。

今年も「奴隷少女は笑わない」をご拝読下さって、

とても嬉しく思います。


それでは今年初の「奴隷少女は笑わない」の

本編をどうぞ。

 「はやく、はやく脱出しないと……!」


 シュー、シューと音を立てながら入り込む煙。

明らかな有害なガスと理解した私は、必死になってその四角い部屋を見る。

固いベッドに薄汚れたシーツ。銃やナイフが入ったバッグ。今も煙を送り続けている排気口。


 「……でも、どうやって?」


 入ってくる情報の少なさは、自分の置かれている状況の悪さを理解させる引き金となる。

焦りはより焦りを呼び、幼い私は扉を叩いたり体当たりを繰り返していた。


 「出してっ、ここから出して!!!出して下さいっ!!」


 ドンドンと音は鳴り響いているのに、誰も来る気配は無い。

それどころか、見えている視界が微かに霞んでいる事を感じた。

どうしよう。そんな感情が込み上げてくる中で、扉の向こう側から爆発音が聞こえた。


 「――っ!?」


 何かが勢い良く壁に当たる音がして、誰かが自分の部屋から脱出したのだと悟る。


 『っあぁ~あ、せっかくの服が台無しだぁ。あのおやっさん、何を考えてやがるんだ?俺たちを皆殺しにするつもりかよ、ったく』

 「え……?」


 聞こえてきた声に助けを求めようとしたが、その言葉を聞いた途端に言葉を失った。

皆殺し。つまりは、ここに居た人達を全員殺すという意味だ。

それを理解した私は、その場で崩れ落ちて自分の腕を抱いた。指が食い込むぐらいに……。

裏切られたという事を感じながら、悔しさを混ぜながら抱いている内に自然と口から言葉が出た。


 「……っ、殺してやる。殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる。――皆、私が殺してやるっ!」


 バッグの中身をベッドの上に広げ、使えそうな物を眺める。

ナイフも使えるし、銃も扱った事は無いが使える。そしてこのボールみたいな物は、手榴弾だ。

ピンを外してからしばらくして、火薬が爆発する仕組みになっている。

どうしてだろうか。扱い方が知らないのにも関わらず、私は淡々と作業に取り掛かっていた。


 「シーツでまず排気口を簡易で塞いで、時間を稼ぐ。その間にドアの鍵を壊す為には、手榴弾かナイフか銃。でも爆発物を使えば自分への被害は予想出来ない。これは却下だ。だがドアは重く、とてもじゃないが一個だけでは足りない。でもどうして?」


 そう。どうしてか分からないが、私の脳内では道具を一つも使わずにという奇策が思いついた。

消耗品を消耗する事無く、自分への被害を最小限にする方法。でもこれは……。


 「時間が勝負の鍵……」


 そんな事を呟いた私は、静かに塞いだばかりの排気口を眺めるのだった――。

これからも宜しくお願いします!!


次回予告?とまでは行きませんが、少々失礼します。

次のお話の見所は、そうですね。

キーワードは、「(笑)」ですかね!また来週です♪

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