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【完結】奴隷少女は、笑わない  作者: 三城谷
第三章【籠の中の小さな鳥は】
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プロローグ

 その出会いを『運命』だと思ったのは、いつ頃の事だろうか。

目の前にある名簿には、かつて会った彼女の名前が記されている。


 『……霧華?貴方は一体、何がしたいの?』


 その言葉を呟く彼女の表情は、とても悲しそうな表情を浮かべていた。

目を閉じる度、その出来事が映像として目の前に表れてくるのだ。私とした事が滑稽な事だ。


 「うるさい。私の何が分かるっ、何を知ってるのっ!」

 『――――!!』


 霞んでいく景色の中で、私と彼女が言い争っている。

生まれて初めての言い争いだったかもしれない。今となっては、良い思い出である。


 人々の雑踏に塗れた世界で、太陽の光を浴びる一つの身体。

私は私の歯車を動かした出来事を思い浮かべて、その青い空に手を伸ばす。

これから私が語るのは、私の中にその感情が初めて芽生えた物語である――。

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