この風は残酷なのか
君の中に訪れた不意の別れ
誰もが経験するであろう別れの時が君に訪れた。
教室の窓からの風は君の髪を掻き乱しながら乱雑に吹いていく。
この教室に入る事が最後になった君はその美しい双眸から零れ落ちた雫がやがて頬を伝い、誰もいない教室の地面に滴り落ちる。
別れという物を君は今体験しているのだ。
教室から出て、通いなれた道を通り家へと帰る。背中に吹く優しい風が新たな門出を祝福してくれているようだ。
春の風は残酷でなんでこんなにも優しいのだろう
君はふと考えるだろう
この道を進めば自分の望んだ未来が待っている事をしかし、その未来をつかみ取りにいかない事を「なぜか」と
君の中に答えはあってもそれを許容できずに張り詰めそうになっている自分の心に甘えなのも分かっているだろう
そこに先生の言った1つのフレーズが頭をよぎる。
この風が君たちの門出を祝福していくだろう
この風が同じ天空の下にいる限り君たちを引き留めてくれるだろう
別れを運ぶ風があるとすれば、再会をさせてくれる風もあるだろう
この風の次の風が生徒が再会できる風を運んで来てくれるだろう
この風がみんなを祝福している
また会えるさこの世界はこんなにも美しいのだから
家に帰った君の顔は何処か長い闘いの末の決闘の終幕が訪れたように晴れやかなものになっていた。
初めて書かせていただいた詩です。結構分かりやすくしたつもりです。もしかしたらわかりにくい点が見つかるかもしれません。この詩があなたの心に響いて感じ取ってもらえると嬉しいです。その時は教えて頂けると、可及的速やかに訂正いたします。感想の欄に書いてください。読者様に任せてしまって申し訳ありません。