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懐かしの電ノコ悪魔の巻。

ココに1枚の写真がある。

映画「悪魔のいけにえ」に出てくる殺人鬼、レザー・フェイスがチェーンソーを振り上げてこちらをギっと睨みつけている。場所は地元の体育館。周りには備品の黄色い椅子が蹴散らかされ、逃げ惑うもの、驚くやら笑っちゃうやらの若者らがわずかに写り込んでいる。

そしてこの怪物が獲物と定めたのは、この写真を撮った張本人。

私である。


97年の夏ごろであったと思う。

私は中学1年の誕生日プレゼントに、FMW豊橋市総合体育館サブアリーナ大会の最前列チケットを買ってもらった。13歳の事だ。

当時のFMWはいわゆる「新生」から「エンタメ」に移り変わる時期だった。確か冬木ボスの試合中に急に赤ん坊の泣き声が聞こえたり、のちのお化け屋敷プロレスの布石があったりした。地方に住んでてこの日が人生初プロレス生観戦だった私にはなんのこっちゃだったけど、大変思い出深い日になったのは冒頭述べた通りだ。


レザー・フェイスの格好をしているが、リングネームは

「スーパー・レザー」

だった。新しい皮。

なぜこんなややこしい事になっているかというと、こういうズンドコはインディープロレスにつきものなのだが、この写真の彼。私を電ノコをギャンギャン言わせて会場中追いかけまわしてくれた彼こそが本物のプロレスラー「レザー・フェイス」。その正体はアメリカ人レスラー、マイク・カーシュナーである。

が、この初代レザー・フェイスことマイク、一度逮捕されてしまっている。その間の代役として二代目がレザー・フェイスを名乗ってしまっていた!

なので、復帰後はスーパー・レザーと名乗って居たというわけ。本物なのにね。


当時の私はてっきり、レザー・フェイスがいるから偽物、あやかって出来た二番煎じの怪奇派なのだろうとタカをくくっていたが、見事にしっぺ返しをもらった。後々知ることになるのだが、マイク・カーシュナー選手、実はアメリカ最大のプロレスイベント、レッスルマニアでニコライ・ボルコフと対戦したこともある超大物。私はとんでもない選手に追いかけまわされるという光栄を得ていたのだ。


そのレザー・フェイスが体育館に現れ、電ノコを振り上げて雄たけびを上げた瞬間をとらえた写真は、私の宝物なのである。


なぜ急に懐かしのインディー名物外人レスラーの話を始めたかと言えば、まあこのコーナーはそういうコーナーだからとしか言いようがない。

皆さんも記憶に残る名物外人レスラーっていますよね?私は、このスーパー・レザーが特にお気に入りです。いかがでしょう?

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