ウイルス
翌朝、つけっぱなしのテレビの音で
めざめた。
「日本がピンチだって時にのんきだなぁ」
そんな事をつぶやきながらテレビの画面をみる。
『政府は今日未明、大規模殺戮兵器の導入
を公表しました。兵器の内容はウイルス
だそうです。日本国民全員はウイルスの
抗体を軍から受け取って下さい。
繰り返します……』
タイムマシンは帰ってきていないのか。
やはりru-puは失敗か。
それより……
日本政府はついに世界を滅ぼすらしい。
世界中にウイルスをまいて戦争に終止符を打つつもりだろう。
とりあえず、ウイルスで死にたくないから軍から抗体を受け取って摂取しよう。
ヒジリは家をでた。
同時刻 日本政府研究施設にて
「できました! ウイルスと抗体です!」
研究員が歓喜の声を上げる。
「ついにできたか! あとは量産して
ばらまくだけだ!」
また別の研究員も興奮して大声を
張り上げる。
世界を破滅に導く兵器が誕生した瞬間であった。
政府はこれを量産。
ウイルスは特殊な噴射機で世界中に飛び散らせる。
日本国民にはウイルスの抗体を摂取させる。
計画に狂いはなかった、はずだった。
研究員の中に連合軍のスパイがはいっていたのだ。スパイはウイルスの抗体を一部、秘密裏に回収しそれを持ってアメリカへと帰還した。
アメリカはすぐにこの事実を世界に公表。
全世界はパニックにおちいった。
アメリカ政府はは即座に持ち帰った抗体を量産。政府の重鎮にすぐさま抗体を渡し、これまた特殊な噴射機で世界中に抗体をばらまいた。
しかし
結果的に世界は滅んだ。
理由は……
続く




