有象無象
欲望が服を着て歩いている
右目には翡翠
左目には琥珀
空に向かって落ちながら
光輝く夢を見る
今日はいい天気だ
雪の粒が頬を打つ
シンとした空気の中
私は全てを手に入れた
喉が擦り切れる程
貴方を歌っても
私は
私の事しか考えられない
静かに
冷たく
爪をたて
心すら
失くしてしまえ
吹雪の中で
何を見た
その目に映ったものが
本物だとでも?
目が合った時から
ずっと
殺したい程
大好きでした
心はきっと
私が
生きるのを止めるまで
海の底で
眠っているんだろう
私の両の手が
掴み取れるもので
世界はきっと
変えられる
轟音
静寂
その間に
真理がある