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二人旅・報告
もともと一本だったものを、いくつかに分割します
ええ、はい。弱者の知恵です! みじめで浅はかな知恵です!
用は本数稼ぎですよ? うぇっふぇっふぇっふぇっふぇー!
黒服と屋敷で別れてから数日が過ぎた。
それはすなわち、ぼくがこの仕事をはじめてからの日数を示す。
その間に、ぼくとシロの旅は何事もなく進んだ――とは言いがたかった。
もともと長旅の場合、身も知らぬ他人の家に厄介になるのがセオリーだ。そういった家が見つからなかったり、信用ができないと感じた場合は、廃墟同然の建築物を寝床にしたり、それこそ荒れた自然の中で野宿をしたりすることになる。
――旅慣れていたとしても、長期の野宿は体に重く響き渡るし、旅なれないのならなおさらだ。
ぼくはシロの体を十分以上に気遣う必要があった。
――だが、それはいい。覚悟をしていた。
それを除いたとしても『何事もなく』というにはこの依頼には問題があり過ぎた。
――いや、この依頼ではなく、シロという少女に大きな問題があったのだ。




