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だからあれるぎーをもっているんだよ

ちょっとここで世界に目を向けてみようと思う。

礼輪4年2月現在の世界情勢だが、ミクロ的観点では依然として火種がバチバチの所もあるにせよ、マクロ的観点ではひじょーに平和な日常が過ぎていた。

史実では親中国家が増加していたアフリカ諸国や南亜地域だが日本語圏の先進国が、各国の環境を維持した状態で、各種産業を発展させる投資や技術提供を行ったおかげで、親日本語圏の国家がたくさん生まれた。

また、旧英国保護国であった、アフリカ東岸地域やアフリカ南部、インド、東南アジア諸国では、公用語が現地語+英語+日本語となっている国が多い。

旧英国保護国は、1970年代に至るまで、「現地国家の国体を維持しつつ、民族自決の観点から現地住民の自治を行うことで、将来的な英国と高度な貿易を行うことを目的とした発展を促す。」という目的で1460年代から日本語圏の協力の下、アフリカ中南部、東岸、南アジア、タイを除く東南アジア諸国を対外的に英国の勢力下であると宣言した政策のこと。

大半の国が史実1980年代の英国レベルまで一人あたりの経済規模や、国力が増大したことを受け、2012年に最後の旧英国保護国だった、バングラデシュから、英国保護国の象徴だった英国外航社が撤退。

すべての旧英国保護国は完全な独立国となった。

旧英国保護国の中で最も反映しているのが、アフリカのケニアである。

ケニアの首都ナイロビは同国最大にして、アフリカ最大の都市として知られている。都市圏の人口は2千万人。

都市中央部には摩天楼が建ち並び、アフリカの各種国際組織が多く本部を置いているほか多国籍企業もアフリカ方面の総本山をここナイロビにおいている。

ケニアは交通が発達しており、国中を網の目のように鉄道や、高速道路が走っている。

しかし衛星写真や航空写真では都市部以外には雄大なサバンナや平地があるだけ。交通網はほとんどの区間で地下を通っている。

有事の際にはシェルターとなることも見越して作られた鉄道や高速道路。アフリカ最大の規模を持つナイロビのナイロビ・ケニヤッタ国際空港などケニアはアフリカ中部の交通結節点として機能している。

また最貧国とされるソマリアでさえ、この世界の中国の数倍は経済が発展している。

そんな中国は史実より遙かに規模が小さい。

史実の中国に相当する地域は北から満州国、新、中華人民共和国、ウイグルスタン、雲南共和国、チベット仏法国の6カ国に分かれている。

新はあの蒋介石をイかせ果てた旧中華人民共和国の国家主席毛沢東が、中央集権化を推し進め指導部の指導力を強化し続けた果てに毛家を皇室とする帝国になった。とはいえ独裁ではなく、むしろ、国民の意見や要望を直接聞き入れ、政治に生かすというある意味理想的な政治を行っている。

首都は長安。現在では隣の満州國や満州を通して他の日本語圏や、日本、満州経由での英語圏から各種資本が投下され長安には超高層ビルが建ち並ぶ形となっている。

使用される文字として中文中繁を使用しているが、中身は基本的に日本で使用されている漢字をそのまま使っている。また文法、単語の意味などは日本語と共通なので接続詞などを把握すれば日本人にとって比較的読みやすい外国語文章である。

満州国は第二次大戦時の協力報酬としてロシアから百済に割譲された後、旧清国の皇族と百済の王族との間に生まれた子供を初代として建国された立憲君主国で、首都は長春となっているが、皇居と行政府があるだけで、ほかの国家機関、中央省庁の半数や、国会、最高裁などは北京にある。長春と北京の間は鞍山を経由する形で日本と英国の協力で建設された高速鉄道が最高時速380km/hで結び、途中の鞍山から分岐する形で高麗王国の平壌まで高速鉄道が走っている。

さて、この世界で一般的に単に「中国」、「China」と行った場合、史実2020年ごろの中国領有域を指すのではなく、重慶を首都として中華地域中東部を領有する、中華人民共和国を指す。この中華人民共和国は史実の同名国家と異なり、1980年に当時の新から分割成立させられた新・中華民国が、1991年に人民革命と称する共産党のクーデターによる政権簒奪を経て生まれた。

現在国家主席の学丘方が憲法改正を行い、これまで3期までだった国家主席の就任制限を撤廃し、1期あたりの期間も4年から5年に延ばした。これは5年に一度開かれる全人代、全国人民代表大会に国家主席の任命をさせる意図もあるらしい。

学は権力をどんどんと自身に集中させているほか、近隣諸国への覇権主義も打ち出しており日本固有の領土である台湾や、呂宋諸島。チベット仏法国全体の主権主張を行っており、チベット仏法国へは年に何度も陸軍部隊が越境を行い、その都度、駐留する日本の陸自に擬態した、素っ頓狂集団に拘束されている。

拘束されたなかで、一般の将兵は所属基地に速やかに送られるだけだが共産党から派遣された政治将校は素っ頓狂集団の軍隊お気に入りになりつつある、亀甲縛りにして、重慶にある一番大きな学の銅像の上に積み上げ、トーテムポールのようにするということをやっている。

それもあってか、最近海洋強国化を打ち出し、海軍の増強を行っている。

駆逐艦や、フリゲート艦をどんどん投入し威嚇しているが、21世紀になっても戦艦や重巡を新規に設計開発し建造している、頭のおかしな国日本にとって、とりあえず警戒だけはしとくかレベルの扱いしかされていなかった。

が、2022年頭に九州、九州の南西部、台湾西海岸、呂宋諸島へ同時に複数の揚陸艦を擁する艦隊が押し寄せ、並行して、本島4島7大都市と呼ばれるのうち長野を除く6都市に通常弾頭のミサイルが発射された。

まあ、素っ頓狂集団ご謹製の守護結界がアップデートされており、ミサイルにインプットされた目標地点を、結界に触れたら発射された地点とそこから一番近い都市へ変更。これによって、中国国内で数百万人規模の死者が発生した。

この書き換えはミサイルの運行を監視する第三国の偵察衛星などにもおよび、中国がとち狂って自国の都市にミサイルを撃ち込んだようにデータを書き換えた。

また艦隊も以前は(といっても7,80年前のお話になるのだが)結界に触れたらそのまま後進するしかできないという足止め型だったが、これも認識書き換え型に変更され触れた艦から大きき航路を変更して回れ右。

普通はここでおかしいと気付くはずだが、認識書き換えは電子情報だけでなく人間の認識にも及んでおり、今回は中国最大の経済都市上海市へ揚陸兵が押し寄せ、日本と思い込んで破壊の限りを尽くした。

また対艦守護結界は認識書き換え型に追加して、伝播型も付与されており、上海に駆けつけた陸軍兵が片っ端から揚陸側へ加わるという事態が起きていた。また世界港湾として整備され中国4大都市として数えられる寧波市にも揚陸部隊は押し寄せ北から上海を制圧した部隊も合流するというお代わりまで来た。これによって2都市圏合計で数千万人規模の死者が出た。

中国政府は今回の件について、日本に侵攻しようとしてこうなりましたともいえず、第三国から自国民を虐殺する理由を問われ、報道官が回答に窮する場面が中国国外で大いに報道されていた。

今回の中国による日本侵攻失敗を受け同時に起きていた韓国による対馬侵攻失敗は、見向きもされなかったため、韓国政府はなかったことにしようとしたが、2022年3月に韓国の国会で大統領を始め主要閣僚が、相次いで、答弁中にあえぎ声を上げてもだえ出す珍事が起き文政権は4月になるまで閣僚が執務不能に陥る事態となった。

その後中国と韓国はおとなしくしており、中国ではほぼ毎日軍の政治将校や、閣僚の誰かが十数人服の上から亀甲縛りにアイマスクとボールギャグ(穴あきボールの猿ぐつわ)をされた状態で重慶市内で最大の学の銅像にのせられ、トーテムポール上に積まれ、あえぎ声を上げるという状態が起きていた。

数週間に1度、学本人もこのトーテムポールに混ざっており、この状態を他国に見せるわけにはと考えたのか国境封鎖を実施。他国からの観光での入国を禁止した。

報道の自由もないのだが素っ頓狂集団のLSN-FIS-FIBはものすっごい詳細な情報を集めており、それを報告の形で全納された素っ頓狂集団。の大使館から、全部ただでもらえている日本と、そんな日本経由で素っ頓狂集団承認の下、日本からつーかーで全部もらえる日本語圏国家4カ国+豪州とニュージーランド。

世間話の噂程度から共産党幹部の性癖を含めためっちゃくちゃやばい情報までもらえている英露と英露とズッ友同盟のおかげでその大半をもらえるフランス。

日本語圏である西部からやばめの情報だけもらうことができているアメリカ連邦政府。

ここまでは中国に先駆けていろいろと先回りした対策がとれている。

中華地域のほか5カ国も対中韓に対して厳しい監視を行っており、これは各地の発展にも大きく影響している。二年前の日本守護結界により認識を書き換えられた中国軍による国内虐殺は、中国国内の主要経済都市を破壊しつくし、中国のマンハッタンと言われ高層ビルが建ち並んでいた上海は礼輪4年4月現在もがれきの山で、あの事件で正確には一体何人の犠牲が出たのか全く解っていない。日百夢の日本語圏三大国家が想定したところによれば、上海にいた外国人を含む当時の全人口が丸々犠牲者に置き換わったのではないかとのことで、結論が出た。内陸の武漢市も同様で、同市は5年前に世界中で猛威を振るったあのウイルスの発生地点であると日百夢と英仏露+我らが素っ頓狂集団に断定されており今回のミサイルもインプット情報の書き換えによる進路変更後の到達地点になった。これにより、武漢市は地図から消えるレベルに焼却され、当時同市にいた者の遺体はもう見つからない。あの素っ頓狂集団が言うのだから間違いないと6カ国では認識されており、世界世論的には中国の自滅とみられてこの事象は2022年前半にはすべて片がついた。


礼輪4年と言えば米合衆国選挙の年である。

史実と異なり比較的おとなしいアメリカ。また民主党が今度はめちゃくちゃじじいなバイデル氏を候補に据えたと発表したが、合衆国連邦選挙管理委員会は憲法規定や合衆国公職選挙法などを確認し、民主党には大統領選挙への立候補が認められていないと一蹴。

共和党は現駐日大使、シャルロット・A・ルーズベルトに出馬打診するも、「8年後に弟が夢選挙当選するならばたとえ1期でも姉の私がその前にいるのはまずいのではないかと。また、まだ30にも満たない小娘が栄えある合衆国の大統領職に就くのはおこがましいと感じるので謹んで辞退申し上げる」となぜか日本語で即答された。

礼輪3年の10月に―くんが慢性的腹痛で倒れ暇人集団の女医さんが急性虫垂炎から転移はしていないものの上行結腸下部に発生した初期の大腸がんを確認。素っ頓狂集団最高学府の病院へ強制入院させられた事件で、―くんすごいことを抜かした。

「あの程度の腹痛で倒れるかい。あれなら数日に一回はなってるわ。倒れたのはルーズベルト大使が最近うちに入り浸ってて落ち着かんからじゃい。」

「あれ?君の生家は?今ほぼ君一人でしょ?」

「それなんですよ。姉さん可能な限り来てください。一人には広くてさみしい。一応地下には24時間365日LLCAの人がいっぱいいて自由に遊び来ていいよって言われてますけどね、それで紛れるやつじゃないんです。こっちなら隣に姉さんが大体いるって思ったら安心するんです。」

[あー。君意外と寂しがり屋だっけ?]

神子さん曰く神子さんの身内で神子さんに近い気質の者はこの人と思った相手に対して懐くというか精神的依存をするけがあるらしい。

入院後、手術とかより素体交換しちゃえとなって、交換後、―くん毎日10km走ってるそうです。

「長野マラソン出るの?」

「神子さん曰く4月半ばから日中の気温が25度を超えるらしいので。それに、出るとしても万博後ですね。」

6~9月は走らないとのこと。その理由は、単純で「暑がりで虫がだめなやつが夏場に走れるわけないでしょうが。」だそうな。

ちなみに神子さん本人の精神的依存先は暇人集団の女性陣。

「話は変わりますけど、数ヶ月ぶりに円高になったそうです。というか、今までの反動かあほみたいに円高に振れたそうですね。」

「あ~、1ドル1銭レベルになったってニュースやったっけ?物価は安定してるから株式と関連してるって感覚で気にしてへんかったわ。」

そう言って大笑いする―女史。

この頃、前年に発生した円安からの揺り戻しがあった。

最安で1円あたり4ドルとなった対ドルレートが1円あたり100ドルまで下がり、それに伴い中国元が1円あたり2千元を超えるというニュースもあった。

令和4年4月半ば某日終値の日経平均株価は12万8431円41銭となっており、東証上場企業は最低でも3万円以上の株価をつけていた。

そんな日経平均株価算出の基準となるNIKKEITOP225と呼ばれる上場平均株価上位225社の内CORE25の株式を万単位で押しつけられた―女史。株式市場にちょっと興味がおありです。


日本 千代田区霞が関

情報省 大臣室

台湾出身の唐原 鳳香ほのかが大臣として執務を行っていた。

情報大臣は天皇に任免権がある勅任官であり、内閣の組閣は宮内省からの情報大臣任命通達を待ってから行われる。現職の唐原は現総理大臣、祭の強い推薦を受けて就任した。

情報省の職掌範囲は国内の情報通信、報道の確認指導とそれに伴う電波法に基づく放送免許の認可剥奪を総務省へ勧告する事。諜報、防諜の遂行など情報に関わることすべてと言って良く、国立国会図書館、国立電子情報保存館といった施設の管轄も文部科学省や総務省ではなくこの情報省である。

唐原は、台湾出身の35歳。台北帝国大学を弱冠13歳で卒業。フリーランスのシステムエンジニアとして活動していたが15年前に祭と知り合い、そのつてで安達とも懇意となる。

待遇的に納得のいく形で情報省の庁外非常勤職員となった後、安達政権下で情報相を務めた、Microware社創業者であり同社の終身最高技術顧問である築地健氏の下で大臣政務官となった後際政権で筑地氏からの推薦もあり情報相になった。

そんな彼女の下に、中国と韓国が高麗王国と百済に懲りずにまた侵攻を企てていること。そのどさくさに紛れて対馬と台湾へ侵攻を行おうとしていること、さらに背後にアメリカ民主党と、その支持者たる富豪達がいることが伝えられた。

「総理には今日の国会は欠席することを伝えておいて。それと長野行きの新幹線確保して。」

翌日中韓の政権幹部と、軍の対日百強硬派のお偉いさんがスイスジュネーブにある国連本部前の広場ですっぽんぽんにひんむかれて両手に水入りバケツを持たされ頭にも乗せられた状態できれいに並べられていた。

「先ずは実際の企画者からかぁ。次は裏の方だね。」

唐原のつぶやきは秘書にしか聞こえなかったが秘書はこれをスルーした。

翌日アメリカニューヨークはウォール街に大変身なりのよろしい人たちが前日のジュネーブと同じ状態で道路のど真ん中に整列していた。こちらは常に皆もじもじとしつつたまに変な声を漏らしており、バケツは頭の上にあったであろう物が道路に散乱し、彼らの足下や本人達はびっしょびしょ。上はしわくちゃのじじいやばばあから下は幼稚園くらいの少年少女まで数百人が並ばされていた。

アメリカのマスコミはこれをセンセーショナルにかき立て、日本でも、簡単に報道されたが前々日のことや、彼らが、民主党支持者のお家柄だったことが一緒に報されると、ああ、素っ頓狂集団にお仕置き食らったんだなという反応で、あっさりと興味を失った。

英仏露では少し遅れて報道され、日本人が気にしてないということは被害はなかったということだ良かった良かったとしつつ英仏露での中韓場慣れがまた始まるという事態も起きた。

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