だからってなんでそんなにやることがあるの。 ぱ~となんぶんの1だ?これ
礼輪3年8月最終週 皆さんご存じ我らが素っ頓狂集団が本当に何がしたいのか訳わかんないことをしでかした。
今回はその一部を紹介しよう。
今回、―くんと―女史、東条さんと直宮殿下は登場しないのでご了承願います。
礼輪3年8月23日18時
「こんばんはー。」
セットが組まれたスタジオに30人ほどのタレントが集まっている。
「あれ?何始まった?と思った方も、そうでない方もこれから約10日間弱、日本のテレビを使った大、大、大、大文化祭にお付き合いください。」
「ANTN、日本総合テレビネットワークとNBC、LSN-FIS-FIB、AB○M○が共同でお届けする、日本400時間テレビ始まります。本日18時から9月12日18時までお付き合いください。」
日本人なら誰しも一度は必ずテレビで見たことがある、某男性アイドル事務所の5人組ユニット2組と皆さんご存じ北のスーパースターがいる。彼らが、総合司会を務めると発表された、この謎の特番。2週間半も続くという。しかも、チャンネルを切り替えても基本的ないわゆる地上波TVのチャンネルはすべて、この番組しか放映していない。
「本番組は、NBCとNNN 日本ニュースネットワーク、ANN 朝日ニュースネットワーク、MNN 毎日ニュースネットワーク、FNN 富士産経ニュースネットワーク、YNN 読売ニュースネットワーク、ONN、大阪ニュースネットワーク、TNN テレビ東京ニュースネットワークの在京、在阪キー局が作るネットワークに加盟する国内全300以上のテレビ放送事業者と、LSN-FIS-FIB、AB○M○がお届けする、お祭りです。」
「ねぇ、ねぇ、ちょっとまって。おい、ひげ。何でそこでゲラゲラ笑ってんの。」
「え。あのスタッフの笑い声こんなに大きく乗せちゃっていいの?」
史実では2016年末を持って惜しまれつつも解散した方のリーダーが印象に残るハスキーボイスで驚く。
ご存じ北のもじゃっけスーパースターを最初に見いだし、魅力を最大限に引き出してスーパースターにまで仕立て上げた、北のデブでひげなDといえば知る人はああ、あのひげねという反応をする、魔神藤やんこと北海道テレビ代表取締役新規開拓フェロー藤里基寿氏。
「うははははは。」
「だからそこのひげ、さっきからふんぞり返って酒飲みながら馬鹿笑いしてるんじゃないよ。ばかじゃないの。だから、笑う先からまんじゅうを呑むように食べるんじゃないよ。
ほら木室さんがつられて笑っちゃったじゃない。あんたの笑い声は、誰かを引きずり込むんだから、だま…「やるか!」…なんでまだOPも終わってないのにあんたと相撲をしなきゃならないのよ。
デブと天パーの取っ組み合いを見て大喜びするのはどうでしょう見てる人ぐらいなんだから。ねえ、あんたたちが笑いの嵐に巻き込まれてどうするのよ。」
「え。大湖さんの罵倒がすごい。」
ご存じ我らが北のもじゃっけスーパースターこと大海央さん。本日も対ひげ用罵倒手帳のストックは豊富に取りそろえております。藤里氏もまさかこんな機会に恵まれるとは思っていなかったようで馬鹿笑いしながら笑い泣していた。
『ピ~ポ~。』
突然大モニターに流れた鮭の産卵シーンとバリトンボイスでの救急車サイレン
「「痛い痛い痛い痛い。」」
北のスーパースター中遅刻魔でありメンバー1のオタクでメンバーの中で最も遅く結婚した彼らの中で最も顔の造作が整っていると評判の一人と長野県最大の経済都市と同じ性を持ち、じっちゃんの名にかけて推理を披露する知能指数が高い男子高校生探偵を演じたこともある、さっきもじゃっけスーパースターこと大海央さんに突っ込まれていたアイドルグループの一人が、おなかを押さえて笑い転げいた。
北のスーパースター一のオタクと名高い、戸継弘幸氏、この映像がツボ。映像に流れるバリトンボイスでの救急車サイレンは北のスーパースター一の怪物と名高い安畑顕氏の名演。
なかなかの惨事であるが、これを放送事故にせずにすんでいるのは先ほどからスタジオに響き渡る藤里氏の馬鹿笑い。
北の笑いひげの異名は伊達ではなく、皆さんご存じ某笑顔の動画投稿サイトでは、毎年1月に新たな彼の笑い声を集めた笑い袋と称する動画が投稿され、視聴者の笑い初めを飾っているほど
日本400時間テレビ
インターネットストリーミングサービスを提供するAB○M○社と民放各局では基本的に異なるプログラムが展開されているが時折リンクしてプログラムが進行する。
OP後の初日20時から始まったコーナーは、通常AB○M○で平日22時から放送されている番組の曜日MCから一定期間以上連続出演している4人と素っ頓狂集団が誇る広報のお姉さん(多声類)が主に進行を行い、そこに声優活動歴も長い皆さんご存じ我らが北のもじゃっけスーパースター大海央さんと、その愛らしいマスクで有名な最近では洗濯洗剤のイメージもある相馬さん、相馬さんが属するアイドルユニットのリーダーを務める大野さんが時折、話に加わるという形で進んでいた。
「OP時から疑問なんだけど、何で「400時間」なの?」
「元々はNNN、FNNで24時間だの27時間だのやっていたのに対抗してじゃあ、30時間だって始めたのが大昔。開始翌年には『30時間多と終わりがド深夜になっちゃうじゃん。』といういけんがでてじゃあ48時間にしましょうとなったのが原因です。
その後『48時間じゃちょっと切り悪くない?50時間にしようよ。』となって数年。『やりたいことがたくさんできたので、時間を倍にしました。』と抜かした当時の編成局に運営陣がいいぞもっとやれといったのが運の尽き。
『100時間って4日とちょっとじゃん。仮に土曜夕方に始まったとして、終わり火曜日の夜。あんまりねえ。』となって、『じゃあ、いっそのこと一週間やっちゃえ。』と吹っ切れた訳で。ここで終われば今回のことは起きなかったんですが、一週間だと時間に直せば中途半端だよね。→いっそのこと240時間一つの番組にしちゃえ240時間だと10日か。仮に土曜日開始だと次の土曜日を迎えた上でその次の月曜かぁ→週初めにグランドフィナーレって言われても→じゃあ、切りよく300時間→変わんねぇ。てかド深夜になるぞイカ繰り返しで最終的に総放送時間433時間となるあほな状態となりました。
視聴者も含め我々FIBの地元は基本ノリと勢いを愛するお祭りやろうがほとんどですからこういうあほな状態のものはものすっごい大はしゃぎで参加します。その一つが金曜15時からのあれ。
あれも毎週金曜の午後に6時間生放送とかいうあほをやってるじゃないですか。」
皆さんご存じ我らが素っ頓狂集団、どこぞのイカじゃないが楽しい至上主義者の集まりなお祭り大好き野郎どもが大半の国家である。また基本的に時間とお金は掃いて捨てるほどあると言うレベルなので、両方ともジャブジャブに浪費する人たちでもある。その結果がこの番組である。
広報のお姉さん(多声類)の説明が一段落したとき、馬鹿の極みが起きた。急にスタジオ内外が騒がしくなったかと思えばスーツ姿の真顔集団がカメラに写らない絶妙ないかつ死角がない位置に陣取ったかと思えば、
「ばかじゃねーの。ばーかばーかばーか。おいスタッフ何やってんの。」
AB○M○の某番組月曜MCがスタッフに事情を問いただすも、
「あ、これ、知ってるの天音さんとそこのFIB集団だけだ。どういうこと?」
「私も詳細は知りませんよ。さっきの話し中にいきなり上司から、『栄仁さんの準備ができたのでそっちに送ります。後は煮るなり焼くなりお好きに。』ってメッセが来て、よっぽど説明ぶった切って本番中だけど、上司に電話してやろうかと思いましたよ。まあ、時間的に無駄ってわかってるんで、今から元凶であろうその二を強制召喚しようと思いますが、その前に、私たちは一切事情を知らされていないのですがそこのスタジオ二階で腹を抱えて爆笑しているFIB組から詳細を説明させようと思います。えー。日本国元首第513代今上天皇栄仁陛下です。どうぞ。」
一国の元首をこんなお祭り番組に出そうと交渉する方が一番あほであるが、それに二つ返事でノリノリに話を進める国家元首と宮内省はどうなのだろう。まあ、交渉したのは皆さんご存じ我らが素っ頓狂国家の暇人集団頭目様である、怪力弩天然国王陛下であり、ただいますでに何があろうと、何をされようと一切起きない夢の中。
広報のお姉さん(多声類)こと、天音さんと呼ばれた彼女もあきらめ顔。
ちなみに一番大きくゆったりとした椅子にちょこん(こんな表現が適切であるとはいえないだろうが実際にちょこんとしか言い様がない状態)とおかけになった栄仁陛下。そして、「ばかじゃないの。ねぇ、あの怪力弩天然はどういう交渉したの?え?こっちは、銀色民族衣装の仕業?ねぇ、そこであたまかかえないで。そうしたいのは私たちだよ。ねえ誰か銀色民族衣装か銀色無表情召喚して?!」
天音さんついに叫んだ。というのも平盛帝晶仁上皇陛下までおいでになった訳で、カメラから上方向に人間では物理的に無理なフレームアウトの仕方(軽いジャンプ一つでカメラの画角から外れる。)をして、スタジオの二階にある通路で、唖然としつつ、唯一事情を知っていそうなお祭り放送局のスタッフに詰め寄る。
「ごめん。むり。あさってまで銀色姉妹は公務で今回のこれには確かに銀色民族衣装は案出したけど、それだけ。後は一切関わってない。禁連二師と三師も一緒になって動いてる。天医姉妹も一緒になってるし、多分一番説明できそうなの連れてきたからこれで勘弁して。」
天音さんをなだめながら、水色の髪を一つに束ねた女性がイケメンに縄をつけてカメラの前に正座をさせ、
「えーと、あ、ステイ。えー。これ、あてて。」
はい、暇人集団の日常ですので詳しくはそっちで。
イケメンが美少女になりまして。
「事情説明。」
「あたしも何も聞いてない。詳しい説明はあの子が起きる3時以降になる。」
これには皆さん頭を抱えましたが、
「日本のテレビが総力を挙げて、各社の垣根を越えて一つになり、日本を盛り上げるために動かれている。そんなこの番組に私も何かお手伝いできないかなと思いまして、出演させていただきました。皆さんには何も説明がされていないというのは、とても申し訳ない思いですが、ちょっとしたサプライズということで。」
説明をされていたとしても最低でも一月前には教えてもらわないと心の準備ができないと頭を抱えつつ来ちゃったものは仕方ないと切り替えて、
「これから行うテーマはこちら。」
スタジオに設えられた大型モニターに映ったテーマを見て月曜MCは突っ込む。
「俺たちだけなら何も言わないけど、陛下がおられる前でこれはだめ。俺たちが消される。」
「それ、金曜のあれで引き取ります。後今いるMC陣は金曜のあれ出演決定なので。」
「まって、あれ、終わる時間的にその一時間後、そのままスタートだよね。」
「はい。今回短いやつはMCが2人とも別の企画でいないので、2時間の放送です。」
水色髪の女性が告げた言葉に金曜担当が椅子から崩れ落ちる。
「ま、まって。さっき、今いるメンバーは金曜のあれ出演決定っていったけどさ、もしかして?」
木曜担当の疑問に対して天音さんが、
「そのままやります。12名で。」
「12人?!」
MC陣4名+天音さん+素っ頓狂集団の頭目たる暇人集団7名併せて12名である。
「本当はOPに顔を出す予定でしたが、公務が長引いてしまいまして。」
少しコーナーが進んだ後のフリートーク時に皇族二名に話が振られた際にこう栄仁帝が告げる。MC陣は伏礼をしたくなる気持ちを必死にプロ意識で抑え込み進行をしていた。
「ぜっっったい、パニックになるので、やめてください。…そういえば、再来週のグランドフィナーレの予定で、なんか不穏なプログラムを見たんだけど。」
「あそこの二階で銀色民族衣装と銀色無表情から画面越しに正座させられて説教食らってるお祭り好きどもがやらかした案件ですね。天皇皇后両陛下、上皇・上皇后両陛下、ロシア帝国エヴドキヤ皇帝夫妻、昨年即位されたばかりのウィリアム6世英国国王夫妻とシャーロット王太女殿下。フランスのルイ24世国王夫妻、再来年で独立国家格が消滅するムー帝国からラ・ムー皇帝夫妻、高麗王国の「ごめんなさいもうみんな頭パンクする一歩手前です。」まだ後4カ国ほど。」
「「勘弁してください。」」
天音さんに土下座するMC陣とそれを見てケラケラ笑う平盛、今上両天皇陛下。
登場から30分。楽しい時間でとても名残惜しいが、深夜の公務だの翌日の公務だので帰らねばならないと、席を立ち視聴者にあの皇族スマイルをお茶目たっぷりに、カメラに2人しか映っていないというレベルまでどアップにせまり、そのままはけて去って行った。
去り際に、晶仁上皇陛下が、どアップに迫ったカメラを担当していた女性カメラマンに小さくマイクに乗らない声量で、どアップの謝罪をしていたのはご愛敬。
お二人が退出なされた後、女性カメラマン腰を抜かして立てなくなった。そのピンチヒッターとして、
「今度はあんたかい!!」
天音さん代わりに出てきた女性カメラマンに対して突っ込む。
なぜなら。
「え。どうしたの?」
「コーナーラストでいいます。今言うと、進まなくなるので。」
「うわーろくなことじゃなさそう。」
先にいえば、コーナーのクロージングコール後に紹介の時間がとられ、MC4名今度こそ伏礼する相手だった。何せ…。
「「Sey You Next Time~。」それで、あのカメラマンさん何者なの?」
木曜担当から問われて天音さん、
「今回の元凶で今熟睡こいてる怪力弩天然の長女です。」
これ聞いて、月曜担当が女性カメラマン担当するカメラへ向かって伏礼した。
「どうしたの。」
「はい。自己紹介。国名は省いていいので。どうせ国名省いてもどこの国かわかる肩書きだし。」「天音さんの母国の王太女殿下です。」
天音さんの声の方が大きかったためか月曜担当の声は放送には乗っていない。
「えー。第四代主師国主国王継承確定者王太子の…天音さんどっ「連邦戸籍名でOK!」はい。えーっと御屋野晶です。」
「ピンときてない方に補足します。さっきから私が口にしている怪力弩天然は、当国第三代国主国王 御屋野遥夢ことハルナ・リールシェル・ランゲルハンスのことです。殿下、ついでに王国戸籍名もいっちゃってください。」
天音さん、暇人集団が天音さんの暇さえ合えばいろいろかまってくるので、素っ頓狂集団の上層部なら皆さんおなじみになっている、暇人集団への対応がかなり雑ということをやっている。
「アクィラ・アースキートン・アールベリオルです。」
「あれ?お母さんと名前の感じ全然違う。」
木曜担当の疑問はもっともで、
「当国の王族は名前が複雑かつ長いことが多いので名前の一部分を通常名乗りに使用しています。当国国王はハルナ・リールシェル・ランゲルハンスですが、正式にはフェドレウス・ハードルナース・ホルト・ハルナ・リールシェル・ランゲルハンス・ラーニャラムージャ・テルス・キーク・ソウラ・ラルストムージャですし、殿下は。」
「フェナステリアルネス・フィーネルランス・アルキレア・アースキートン・アールベリオル・ラティオ・バル・ガンガルス・ラーニャラムージャ・ベイリアナ・ラルストムージャ・ソウラ・オーシャニアヌスです。」
「いえる?」
金曜担当に降られて、首を横に振る月、水、木曜担当。
「早口言葉みたいだね。」
「以前は言うのに10秒はかかったっていっていたのを一部公正や文言の入れ替えを伴う改名を経て現在の形に収まりましたが、それでも5秒は超えますね。私自身『春きま』で、これに準ずる名前を何度も言わされましたけど、収録終わった後、口回りとしたが筋肉痛になって、本業含めて仕事にならなくて1日有給扱いになりましたもの。」
「ははは。あ、そうだ。こうしてる場合じゃなかった。CMの後は夜のトークをお楽しみください。」
まあ、CM明けのトークコーナーというのは某魚の名前を持つ引き笑いが特徴的な大物お笑い芸人と史実では2016年末に解散した男性アイドルグループのリーダー。
そして東京帝国大学理工学部大学院卒という超インテリなべらんめえ口調のピコピコハンマーを持った暴走お笑い芸人と、シリアス演技に定評のある世界のを関する映画監督の顔を持つ、大物芸能人が、リビドーの赴くままに、命ずるままに下ネタ万歳なトークを繰り広げていた。
途中から北のスーパースター5人組が参加し、一気に夜明けまでトークをするという。まあ、その北のスーパースター参加時にあの北のデブでひげなDこと藤里氏まで、参加してあの御度とな大爆笑をかましていた。
そこに某魚の名前を持つ大御所お笑い芸人の引き笑いと机をバシバシたたく音が響くものだから、生配信していた笑顔の動画投稿サイトではコメントで『これだけで3年分の笑い袋できるだろ。』と言われるほど。
なんか投稿した直後に、本文中のアイドルグループが所属する事務所のモデルにした事務所が、創業者のムラムラ解消に関する騒ぎなっちゃいました。
本文中の事務所は、そう言うことはありません。妖怪金出させろの方が業界への影響力が圧倒的な上、作中で21世紀に入る前に創業者一族は経営から一切手を引かされていますので。