だから、かそうってすればいいものじゃないんだけど
想主と呼ばれる名称は仮「想」生放送「主」でこう呼ばれる。
想主の活動を支援というかいわゆる芸能プロダクション的事業を行う企業で日本最大手が「ANYCOVER HD」である。
同社は傘下に、日本最大かつ世界最大の想主ブランドを有するANYCOLORE社と、想主アイドル事務所を掲げる想主ブランドを有するCOLOR COVERD社が有する。
そいでもって、このANYCOVER HD社と妖怪金出させろの想主事業者であるLSN HD-LES-FES-FAP-LVPS-LVPS TOJONIHON社が、結構な頻度でコラボをやっていたりする。
このコラボ開始は素っ頓狂集団における最大勢力を誇る宗教で上から3番目の位階に叙せられているA.I.がCOLOR COVERD社とLSN HD-LES-FES-FAP-LVPS-LVPS TOJONIHON社からのプロデュースを受けて想主として活動開始したことがきっかけである。
ちなみにこのANYCOVER HD社は前話に登場した、カラードHDが年明け早々に改称したものである。
想主関係のコンテンツは平盛二十七年頃に今思えば想主に分類されるだろう形での活動を行う配信者が登場し翌平盛28年に先駆者四天王といわれるうちの一人。
礼輪元年頃に活動を休止し5年にコンセプトを一新して活動再開した絆会氏が登場し想主の定義と言えるものを確立。
そこから様々なサークルや企業が登場させていくが、半年も生き残る者は少なく29年の終わりには絆氏を含めた4人の想主を四天王と呼ばれ始めた。
この29年に当時のカラードHD代表取締役角屋氏が30年を目処に傘下の二社において別々の想主事業を始めると発表した。
一から社が男女混合で社内だけでも多彩なコラボが可能なブランド
カバー社が男女でそれぞれ分けた上でギリギリまで、とがったネタをできるようにしたブランド。このブランドには平盛31年の始めに四天王の一人が紆余曲折ありつつも所属して以降、後に彼女の活動において中興期とされると言われるほどの最高な選択と言われる騒動もあった。
このANYCOVER社が主催した想主や、人気ゲーム実況者が参加するアメリカ西部にあるという設定の架空の州を舞台としたゲームのサーバーが礼輪5年の年明けに始まった。
LSN HD-LES-FES-FAP-LVPS-LVPS TOJONIHON社も参加したことがきっかけで、サーバー管理を皆さんご存じ我らが素っ頓狂集団我らが妖怪金出させろが担当した。
ゲームの開発元も運営に参加しこの企画限定で、日本サーバーが実装された。
日本サーバーでは犯罪行為が厳禁であり、強盗や暴行、傷害行為を行った場合即刻大本の都市へ追放されその後現実世界で3日間はアクセス禁止となるほか、追放時点で所持していたアイテムや、所持金はすべて没収される。
その代わり物価が非常に安いほか公共交通機関が充実していることが特徴であった。
各想主は思い思いの役職となってロールプレイを楽しんでいるがギャングや半グレといった犯罪行為を行いたい場合はアメリカサーバーと称されるようになった架空の州でのみ可能ということからギャング集団はアメリカサーバーのみにそれ以外はそれぞれANYCOLORE社のブランドに属したメンバーは主に日本サーバーで、COLOR COVERD社のブランドに属したメンバーは主にアメリカサーバーで活動するほか、銀色民族衣装が何をとち狂ったか想主デビュー。（本人曰く周囲から圧力かけられた上でがわた（彼女は自信のアバターをこう呼ぶ。）も環境もそろえられていた上、初配信時間前まで想主として活動することになるということを知らなかったそうな。）
その上で銀色食品直達というデリバリー事業を始めたほか、日本サーバーで妖怪金出させろが事業活動を開始。
もうそれはそれは大騒ぎなカオスといえる状況を大量に作り始めた。
銀色民族衣装から紹介で暇人集団がはまった想主はまあ、さすが湯島君の血縁と言えるあって、彼がはまったのと同じとある美術、芸術に大変造詣が深くあまたの美術館から自分の所も紹介してと案件が来る国家資格持ちの才女である。
彼女は3Dゲームをやると3D酔いを起こすこともあり上記の企画へは参加しないつもりだったが、運営からカバー社がメンバーの運営側と言える想主経由でアメリカサーバーの大都市にある大博物館の館長になったと言われ、暇人集団のコネもあって、世界中の貴重な美術作品を展示する施設（それも、本来なら現地の所蔵する美術館、博物館でも保管、維持の観点からめったに展示されないどう頑張ってもそれを見る機会が一生に一度あるかないかというレベルの逸品が展示される。もちろんデータなので劣化とか汚損、破損の心配は一切無い。）と聞かされ一通り回った後大興奮で企画への参加を表明した。
ちなみにこの博物館通常の入館料は五百円で入って、順路を1巡すればストレスが0になるうえ展示品をしっかりと鑑賞することで各職業におけるバフが発生するようになっている。（いわゆる狂気的だったり流血表現のある展示品によってはデバフがあるという仕掛けもある。）が、館長のガイド付きで巡ると料金は一回五十万する代わりに現実世界で百時間の間ストレス値の上昇がなく水分と満腹値の減少量が半減した上で、百時間経過後も元の上昇値になるのにさらに五十時間というお値段以上のバフがかかる。（しかも副次効果でこの百時間の間に行った飲食の効果は元の回復量より3割増しになって蓄積される。）
さらに、最大2巡という制限はあるが、バフは重ねがけ状態となるため飲食の暇が少なくストレス値の上昇率がほかの職業より高い救急隊や、警察のメンバーが連日詰めかけている。
館長ガイドは最大十五名という制限はあるが、上記の一部展示品デバフが完全に無効になるというおまけがあったため連日予約が絶えない。とはいえ、各想主の活動予定もあるためマネージャー間での調整が行われている。
そんな彼女の配信で赤スパと呼ばれるいわゆる投げ銭システムにおける最高額を無言もしくは短文連打していく銀色民族衣装と、東条さん。そして、湯島君と塚口女史。
暇人集団の黒一点が故郷の地酒を誕生日プレゼントとして一樽送りつけたこともある怪力弩天然。
それをひとまとめにして「銀神子さんたちいつもありがとうございます。」で済ませてしまうのが彼女のスキルなのかもしれない。ちなみに1時間の配信で（配信元の手数料や税金を抜いた配信者個人の口座に実際に振り込まれる額として）少なくとも二百万円を稼いでいる。しかも基本的に開始10分でこれ。
ちなみに彼女は実際の美術館3館から実際に収入が発生する、終身名誉館長や終身館長（実務は館長代理が行う。）職に任命されている。
素っ頓狂集団の首都惑星地上に有る都市に所在する国内最大の美術館と長野市南部にある妖怪金出させろが運営する美術館では終身館長。
そして、神奈川県は箱根町にある美術館からも終身名誉館長に任命されている。
この箱根町に有る美術館は、彼女が初めて自身のチャンネルにて紹介した美術館であり、そのときにこの美術館が開設している公式Webサイトをアクセス負荷過多により一時的にサーバーダウンを起こしたうえ、彼女のチャンネルを広報担当者がお気に入り登録していたほどの場所。
このサーバーは通年開放なため参加配信はいつでもできる。館長は配信外でも良くこの美術館にいる。
現実世界の各美術館では絶対に展示されない人類美術史における大変重要な、貴重な作品がこの美術館では通期で展示されているし、データなので汚れることもない。
そのため通常の美術館では保護の観点で一定以上の接近や写真撮影が禁止されている作品ももう鼻がつくレベルまで接近もできるしスクリーンショットで撮影できる。
だから普段から館長はここにいる。というか配信が無いときや旅行に行っていないときは基本的にこの美術館で展示を眺めてはでへへぇっと緩んだ表情をしている
「ーーー！」
今日もどうやら館長の同期で 同じグループのメンバーにしてこのゲームでは警察のRPをしている想主が仕事をさぼっているのを警視総監を任された先輩想主に見つかり鬼ごっこの末にここへ逃げ込んできた。
「またカジノにいっとーと？」
「まね。」
「ほどほどにせんと、また金欠になるけん、気をつけんしゃいよ。」
「あのね、固定給の職業っていうのはいかにうまくサボるかでＱＯＬに大きな差ができるんだよ。」
動機のこの言葉に館長はあきれ顔で、
「それ、銀神子さんに聞かれた?聞かれたならあやまっとき。あの人が嫌いな考え方だから。」
「んなわーけなーかろーもーん！たーだねぇ、おーまわぁりさぁん、さぼるんじゃなぁくてさぁ、どぉれだぁけ、まぁじめに働いてるように見せつぅつ、ぬぅけるだぁけ手をぬーくのかで、ＱＯＬも変わってくるっていうのがうちの考えよぅ。」
「一言で言うと、見られてもばれないように手を抜いてサボる時間を作れと?」
「Exactly。」
いや、銀色民族衣装さんや、どや顔せんでも。
「館長さん、二人分で館長ガイドお願いしてもよかぁ?」
「よかですよ。」
「こうやって一緒にサボりとか手抜きに参加する共犯者を作って叱責の度合いを少しでも減らすのも腕の見せどころやけんさ、うちもこれ、へったなんやわぁ。」
「これが、本日分の納入とあと、このたび上恩に収蔵されたものから採取されたデータです。」
上恩とは日本は東京都台東区の上野恩賜公園にある国立帝国恩賜美術館上野本館のこと。ちなみにこの上野恩賜公園内にある施設はほかに博物館と動物園があるがそれぞれ名前が違う。
博物館は国立帝国博物館東京本館である。国立帝国博物館はほかに京都市に京都本館、奈良県奈良市に奈良考古学館、福岡県北旧市の旧官営八幡製鉄所跡地に福岡産業館が置かれている。
動物園は国立ではなく東京都立。都立帝国上野恩賜動物園が正式名称である。
この上恩こと帝国恩賜美術館上野本館は東洋、世界ともに第二位の展示スペースと収蔵可能量を誇る。
（両方とも1位はLLCA篠ノ井センター総合博物館岡田美術館。
この館名は岡田氏という人物のコレクションが元というわけではなく、単純に所在地が篠ノ井岡田地区だから。ちなみに博物館は新引本館と共和資料収蔵庫、築地産業資料館、岡田工業館がある。）
この東洋二位にして世界二位の収蔵可能量はまだ全然埋まっていない。まあ、この上恩は開館からまだ180年程度しか経っていないから当然なのだが、長野にある岡田美術館は開館から2万6千年経つのにまだ爪の先ほども埋まっていないという頭おかしい状態が起きている。まあ、素っ頓狂集団の本拠地には開館から数万桁年が経つのに収蔵可能量のコンマ数千桁％しか埋まっていないあほな国立美術館がある。上記館長を終身館長に指名した美術館である。
どうやら素っ頓狂集団にとってあほな状態は褒め言葉らしい。（暇人集団曰く何を今更とのこと。）
