閑話
本日二回目の更新です
本編ではないので短いです
「先輩、ちょっとここのデータ見たいんすけど、開けません」
「うん? ……これはお前の管理権限じゃ無理だ。レベルが足らん」
「ええ? どういうことっすか?」
「お前、説明を受けなかったのか?」
「受けたからと言って、それを全部覚えてるかどうかは別の話っすよ」
「こいつ……まあいい。ウチに入って来てまだ間もないからな、許してやる」
「ありがとうございます!」
「それで、管理権限の話か。ここのシステムは、全ての情報は管理されている。閲覧する為には、相応の管理権限が必要だ」
「ほうほう。レベルっていうのは?」
「各社員の管理権限の数値だ。お前は入社したばかりだからレベル3だ」
「3? それは最大いくつまであるんすか? 10? 100?」
「1000だ」
「1000!? 3って滅茶苦茶低いじゃないっすか」
「新人なんだから当然だろう」
「えー。これってどうやったら上がるんすかね? モンスターでも倒すんですか?」
「そうだな。仕事という名のモンスターを倒していれば自然に上がる」
「うげー。ちなみに、先輩のレベルっていくつなんですか?」
「私は389だ」
「高いような、そうでもないような……?」
「これでも研究員の中では高い方だ。500以上は管理職以上だと言われているからな」
「そうなんですね。あー、先は長そうだ……」
「心配するな。今は新しいプロジェクトのお陰で作業は死ぬほどある。ガンガンレベルアップ出来るぞ」
「それはそれで嫌なんすけど」
「ウチには試用期間も無い。参加したからには、辞める時は死ぬ時だ。キリキリ働け」
「が、頑張ります……」
 




