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25 ストーレの森と試し切り

本日感想を頂きました!ありがとうございます!

一日二回の更新も皆様の応援あってこそです。

是非ともお気軽に、感想、評価、ブックマーク等よろしくお願いします!


 というわけで、休憩前からずっとそこにいた足軽クワガタの片割れでスキルを試すことにした。

 このMAPは人気がないのか、プレイヤーが全然いない。

 お陰で獲物を前に座って休憩していても、誰かにとられる心配もない。


 結論。

 よくわからないけどきっと強い。


 何故かって?

 足軽クワガタに使ってみたけど、プルンと同じように真っ二つになって崩れ落ちたからだ。

 比較しようがない。


 足軽クワガタの甲殻はプルンとは違う。

 それなりに堅いはずだ。

 実際ミルキーの持つ短剣で、ミルキーが思い切り突き刺しても傷はほとんどつかないし、あまりダメージも通らない。


 その甲殻が真っ二つ。

 分かるのは強いだろうってことだけだ。

 消える前に断面を確認して見たけど、すごい綺麗だったし多分かなりオーバーキルしてる。


 これでレベル1? 300%?

 元の100%はどこから来た?


 ……というかこれよく考えたらユニークスキルじゃん!

 ≪我が道を行く≫の効果対象じゃん!

 てことは×スキルレベルで10倍の威力だよ!

 そりゃ強いよ! 本来のレベル10の威力だもの!


 これがレベルが上がる毎に倍倍で威力が上がっていくのか。

 俺無双待ったなしだな。


 ……既にレベル4まで上がってるし。

 そうか、ユニークスキルだもんね。

 経験値もええっと、110倍だもんね。

 2回使ったから220回使ったのと同じことか。そりゃあ上がりますね!


 なんだこれ、楽しくなってきたぞ!


「おめです。次はどうします? 他に何か試しますか?」

「おめでとーございまーす! 試す? タマの実力試す?」

「あ、うん、ありがとうございます。ちょっと待ってくださいね」


 レベルが上がったんだった。

 職業レベルだな。確かに基本レベルは10から上がりにくくなるみたいだ。


「タマの実力は知ってるから試さなくても大丈夫だぞ」

「タマすごい?」

「おう、すごいなんてもんじゃない。超すごいだ」

「やったー! タマ超すごい!」


名前:ナガマサ

種族:人

Lv:10


Str:20

Vit:4(+60)

Agi:30(+300)

Dex:20(+2)

Int:10

Luc:2


職業:挑戦者チャレンジャー

職業Lv:7(1↑)


スキル

サバイバルの心構え Lv3(1↑)

武器修練 Lv4(1↑)

武器適正・片手剣 Lv3(1↑)

リラックス Lv4(1↑)

魔法適正 Lv1

属性適正・無 Lv1 

フルスイング Lv1

目印 Lv1

応急手当 Lv1

武器修練・片手剣 Lv3(1↑)

無属性魔法・下級 Lv1

スマッシュ Lv1

魔力の波動 Lv1

敏捷強化 Lv2(1↑)

生命力強化 Lv1(New)


我が道を行く Lv10

解放の左腕 Lv6(3↑)

解放の右腕 Lv3(2↑)

解放の左脚 Lv1

封印の右脚 Lv4

成長促進 Lv1(MAX)

取得経験値増加 Lv10(MAX)

無刀両断 Lv4(3↑)


 新しいスキルは≪生命力強化≫。

 これの効果は単純にVitにボーナスだ。

 ≪敏捷強化≫と効果は同じ。ステータスの種類が違うだけだ。

 スキルレベル×1とステータスで振っている数値の10毎に1プラスだ。


 普通ならそんなに大きな補正じゃないけど、俺には≪解放の左腕≫がある。

 これの効果でどばっと補正が掛かる。

 挑戦者の職業スキルに全ステータス分あるから、揃えたくなるな。

 きっとひどいことになるだろう。


 それでもいいんだ。

 既に二度も死にかけて、どちらも助けてもらわなかったら死んでいた。

 それならもうどこまでも強くなって、第二の人生を謳歌してやるんだ。

 邪魔する奴は全て蹴散らしてでも!


「お待たせしました」

「いえ、全然大丈夫ですよ」

「これからなんですけど、後は普通に狩りしましょうか。魔法は勝手に試します」

「了解です!」

「ラジャー!」


 タマも鬱憤が貯まってるだろうしな。

 好きにさせてみよう。


「えいっ!」


 爆炎が迸る。

 相手は死ぬ。


「とりゃー!」


 爆風が吹き荒れる。

 相手は死ぬ。


「そらー!」


 閃光が渦を巻く。

 相手は死ぬ。


「えーっと……とっても強いですね!」


 そうですね。

 変なフォローさせてしまってすみません。ありがとうございます。

 タマと一緒に普通に戦ってみたらひどいことになった。

 パーティー狩りなんて名前だけで、タマの蹂躙劇でしかない。


 なんか蛇みたいなアクティブモンスターがいた気がするけど、瞬殺されていて詳細は不明。

 タマの視界に入ったモンスターは死ぬ。

 しかも見つけるのが一番早い。

 存在を知れただけでも上出来だろう。


「よし、帰ろう!」


 もう夕方も近いし、帰還することにした。

 タマも満足したみたいで良かった良かった。


 夕焼けを引き連れて、ストーレの街へ帰還した。

 タケダのところへ装備品を取りに行かないとだな。

 そうだ、このままミルキーさんと一緒に行くか。


 タケダは厳つい見た目だけど、モグラも含めて二人とも良い人だし。

 ミルキーも生産職の知り合いが増えたら装備も充実させやすいだろうし。

 誘ってみよう。


「これから知り合いの露店に行くんですけど、ミルキーさんもご一緒しませんか?」

「いいんですか?」

「はい。俺のこの鎧とグローブも作ってもらったんですよ」

「お知り合いのところで新調したんですね。じゃあお願いします」


 というわけでタマとミルキーの三人でマッスル☆タケダの露店へ向かう。

 タマが球じゃなくなったからなんか目立ってる?

 まぁ気のせいか。


 到着。


「こんばんは。受け取りに来ました」

「筋肉やっほー! モグラもやっほー!」

「こんばんは!」


 まだ暗くなる前なのにもタケダはいた。

 今日はモグラも一緒だ。何やら駄弁っていたようだ。


「おっす。いらっしゃいナガマサさん。おっ、そのちっこいのは例のタマちゃんだな」

「おすおすー。人型とるとほんとに人型になるんだね。あれ、その子は知り合い?」


 二人ともこの状態のタマに会うのは初めての筈なのに、驚いていない。

 やっぱり≪人型≫の特徴スキルの存在自体は情報が出回ってるのかな。

 そしてモグラの視線がミルキーに向かう。


「こちらは街を出たとこで変なのに絡まれてるのを助けて、何度か一緒に狩りをしてるミルキーさんです」

「はじめまして、ミルキーです」

「こっちは俺が襲われて殺されそうになったところを助けてくれたモグラさんと、その友達で俺の装備を作ってくれたマッスル☆タケダさんです」

「モグラだよ。よろー」

「マッスル☆タケダだ、よろしくな。気軽にタケダと呼んでくれ」

「タマもタマも!」

「はいはいよろよろー」

「よろよろよろー!」


 お互いを紹介すると軽く挨拶しあっていた。

 多分仲良くなれるだろう。

 モグラは乱入してきたタマをあやしてくれている。

 流石出来た大人だ。

 タマも謎の共鳴してるし懐いたっぽい。

 もしかしたら、助けられたことをちゃんと覚えてるのかもしれないな。

 


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