表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

145/407

140 植物の株探し

本日六回目の更新です。


 ミゼルの別荘(?)に戻ると、ミルキーが丁度出てきた。

 ミゼルとのお話も終わったらしい。


「ナガマサさん、頑張ってください」


 なんて言われたのは何故なのか。

 聞いても教えてもらえなかった。


 タマ、ミルキーと一緒に、中断していた引っ越しの挨拶を終わらせた。

 どこもおじさんやおばさんばかりだ。

 偶におじいさんも出てきた。

 みんな粗品を笑顔で受け取ってくれた。良い人達ばかりみたいで良かった。


 家へ戻った。

 ああ、自分の家ってだけでなんかテンション上がってくる。

 現実では、広いけどずっと同じ部屋にいるのは退屈で仕方が無かった。

 第二の人生最高!


 リビングでミルキーと畑について話し合う。

 さっき買ったものもお披露目だ。

 ミルキーも何か植物を植えたいって言ってたしな。


「畑の方はこんな感じの仕様だよ。楽しそうじゃない?」

「そうですね。広さもありますし、好きにいじれるのはすごく楽しみです! 余らなかったらお金を貯めてでも拡張していきたいです」

「そうだね。とりあえず村で売ってた植えられそうなものは買って来たけど、他にも色々あるだろうから狩りしながら探そう」

「いいですね!」


 畑の説明をした。

 興味があると言っていた通り、わくわくした顔をしている。

 植えるもの探しにも乗り気だ。


 ストーレの森にも何か生えてたりしないかな。

 街でも珍しい植物を誰か売ってるかもしれないし、ああ悩む。


「今日はこれからどうしよう? ストーレの街でお店を周るのも良さそうだけど、お金も少ないし植物探しを兼ねてお金稼ぎはどうかなと思うんだけど」

「そうですねー、私もそれがいいと思います」

「じゃあそうしよう」

「はーい!」

「はい」


 今日の予定は決定だ。

 素材を探しつつお金稼ぎ。

 狩場は≪輝きの大空洞≫で……あそこって植物生えてないよな。

 あってコケくらいだ。


「狩場はどうしよう。≪輝きの大空洞≫だと植物生えてないよね?」

「途中の山なら色々生えてそうですよ。狩りをしながら、となるとストーレの森の方が良さそうですけど」

「うーん」


 輝きの大空洞があるMAPへ向かう途中の山で採集しつつ、お金の為の狩りは大空洞。

 ストーレの森でクワガタを蹂躙しながら、草を探す。

 どっちがいいかな。


 金銭効率で言えば大空洞だな。

 あそこは宝石も取れるし、触手は将軍クワガタと同じくらい強い。

 素材もかなり高値で売れる筈だ。


 ストーレの森なら草を探す時間が長くとれる。

 草もいっぱい生い茂ってるから、いいものが見つけられそうだ。

 どっちを取るか。悩む。


「今日は大空洞の方にしようか。お金があれば選択肢も増えるし」

「分かりました」

「はーい!」


 決定。

 ひとまずお金。

 世の中お金だからな。

 お金を稼いでおけば街で植物も探せるし、見つからなくても他に必要なものに回せる。


 裏口を出るとそこは放牧スペースに繋がっている。

 ここも二段階拡張してあり結構広い。


 放牧スペースで飼うモンスターも探したいな。

 コインが必要だから一旦後回しだけど。

 ノンアクティブのモンスター限定なのも難しい。


 この村の周りにいた草羊とか良さそうだから、コインが売ってないか探してみてもいいな。

 その為にもお金が必要だ。


「キュル」

「おろし金ー! よーしよしよしよし」

「おろし金、大空洞の方まで行くから乗せてくれ」

「キュルル!」


 日向ぼっこをしていたおろし金が俺達を見つけて寄ってきた。

 カナヘビの走り方って可愛いよな。

 タマがおろし金の頭を抱えて可愛がっている。


 お願いすると、タマがすっと離れる。

 おろし金が短く鳴いてドラゴンモードへ姿を変えた。

 何度見てもかっこいい。


 黒いオーラを放つコインを食べさせたせいで、ちょっとダークな感じになったから村の人達に誤解されたんだろうな。

 それでもかっこいいのは変わらない。


 背中に乗って大空洞の方へ。

 おろし金には手前の山で降ろしてもらうように改めてお願いした。

 タマは飛んでいくようだ。


 真っ直ぐ飛ぶおろし金の周りを、高速でぐるぐる回っている。

 まるで衛星だな。


 あっと言う間に山へ到着した。

 おろし金もカナヘビモードへ戻っている。

 ドラゴンモードだとさすがに木が邪魔だからな。


「ようし、今から二時間程この山を散策しよう。目的は植物の株。採取もしくは植物系モンスターのドロップ品で手に入るらしいから頑張ろう」

「「おー!」」


 いつも元気なタマと、いつもは大人しいミルキーの声が重なった。

 ミルキーのやる気も十分だ。


 おろし金は一旦コインに戻して全員が別行動を開始した。

 今は目的が採集だからこの方が効率がいい。

 時間が限られてるから俺達は本気だ。

 

 時々襲ってくるモンスターは適当に蹴散らしながら、地面を凝視して歩く。

 何か落ちてないか。

 草、草生えてないか。

 おっ、なんか違うのを見つけた。

 

≪トリクワガタ≫

植物/毒草 品質:C レア度:E

真っ赤な花弁を持つ植物。

その根には猛毒が含まれている。


 毒草だった。

 売れるかもしれないし持っていく。

 アイテムには違いないからな。


 このマップには植物型のモンスターもいた。

 名前は≪プラント≫。

 そのまますぎる。


 攻撃範囲に入ると地面から根っこを突き上げて攻撃してくる。

 剣で切り付けて一撃で倒す。

 ドロップアイテムは≪植物の茎≫。

 あんまり使い道の無さそうなアイテムだな。


 とりあえず時間一杯頑張るぞ。

 地面に隠れてる草を見つけるんだ。


 試しにスキル一覧を開いてみた。

 取得可能スキルの覧に≪植物採集の道≫というスキルが生えていた。

 効果は植物系アイテムのドロップ率アップ。

 早速取得だ。

 俺達三人に共有されるし、これで効率アップ間違いない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新作始めましたので、こちらもよろしくお願いします!
友人に騙されたお陰でラスボスを魅了しちゃいました!~友人に裏切られた後、ラスボス系褐色美少女のお嫁さんとして幸せな日々を過ごす私が【真のラスボス】と呼ばれるまで~
面白いと感じたら、以下のバナーをクリックして頂けるととても有難いです。 その一クリックが書籍化へと繋がります! ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ