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Coração da máquina  作者: ヤマ
Coração humano
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story:4 大好きな君との初めての夜

「ナンデ、ナイテイルノデスカ?」


 僕の顔を見て、不安げに呟く。

 あれはもう昔のことだ。――いつか、ティアモが興味を持ったら話さなければならないのだろうことだが。


「ティアモ……大丈夫」


 それで通じたらしい。ティアモの表情は晴れてくれた。

 で、さっきから上げている問題点、言葉についてだ。

 ティアモが動いてくれても、言葉を理解してくれないと生きていけない。

 これだけは譲れない。


「ティアモ、言葉を知りたいかい?」


「コトバ……ワタシノシラナイゲンゴ……――シリタイ、ゲンゴ……」


「よし。分かった」


 ティアモが望んだそれを、僕はかなえてやりたい。

 辞書を全て写し、それをティアモにダウンロードする。

 それでティアモはコトバヲ覚えられるはずだ。


「ワタシ……コトバヲシラナイ。ソレデ、アナタガマタ、ナイテシマウノナラ――ワタシノセイデ、ツカレテシマウノナラ……ワタシハコトバヲシリタクナイ……」


 ――――。

 ティアモ。

 君はどこまで優しいんだ。

 やっぱり君は、やっぱり君には、たくさんの人に愛されてほしい。皆にこの子を知ってほしい。


「コノキモチヲ、ナントイウノデショウカ……?」


「ティアモ。――じゃあ、君が言葉を知って、その気持ちの正体を見つけてごらん?」


 そう言ってあげると、ティアモの顔はぱっと明るくなった。

 好奇心の塊。ティアモはまさしく、誰よりも好奇心の塊だと思う。

 知りもしないことに臆することなく挑戦する、その心。

 人のそれよりも、断然美しい。


「じゃあティアモ。この本っていうのを読んで、言葉を知っていこう?」


「ワカリマシタ。――トコロデ、アナタノナマエハ?」


 ――いつかは聞かれると分かっていた。

 僕は――母親を思い出していた。

 母親も僕のように、優しく語りかけるように言ってくれた。

 小さい頃の記憶。のはずなのに、昨日のことのように鮮明に思い出せる。

 だから母親と同じように、僕も同じことを口にする。


「僕の名前は――好きって意味だよ」


「スキ……」


「君が賢くなったら、僕の名前が分かる。だから、頑張るんだよ?」


「ハイ」


 果たして君は分かってくれるだろうか。

 そして知ってくれるだろうか。僕の名前を。

 ティアモは夜、寝なくてもいい。だからこそ、明日にはすぐ言葉を話すことができるようになるだろう。

 気付けばもう暗くなっている。

 明日が楽しみだ。

 ティアモ。

 君はまた、僕に何かを見せてくれるんだろうか。楽しみでしょうがないよ。

 明日から、僕を名前で呼んでくれるのだろうか。

 そう思いながら。意識と空がまどろむ。

遅くなってしまった……!

評価とかお願い!それを糧に頑張ります!

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