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詩集

綿霧

作者: 太ましき猫

両の手がギュッと 縮みこむから

ほぉ と一つ 綿霧をかける

玄関先に寄り添う 手袋が恋しいのは

すぐに消えてしまう 温もりのせい


汽車のように ポッポと

駆ける口元に 綿霧が咲く

颯爽とした 後ろ姿に

背筋が伸びる思いがした


咲き誇る真紅と にらめっこする

悩める鼻先に 綿霧が漂う

想い人への プレゼントだろうか

微笑ましくもあり 羨ましくもあり


漂う期待と 煌めく街路樹

想い言葉を 綿霧がつつむ

恥ずかしそうに 繋ぐ手を見て

綻ぶ笑顔に 頬染める君


幸せに包まれ 語り合う時間とき

窓ガラスをそっと 綿霧で染める

願いを込めて 走る指先を

くるむ温もりは 傍に寄り添う

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― 新着の感想 ―
[良い点] 好きな詩ですね。ありがとう
2019/10/16 09:46 退会済み
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