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THEテンプレ転移

趣味投稿です。気軽に読んでください。

  高校二年になり、クラス替えが行われ2週間、俺はいまだに新しいクラスメイトになじめずにいた。もともと、人付き合いの苦手な俺は話し相手も少なく、その貴重な話し相手もクラス替えで別々になっていたからだ。


 まあ、そんな悩みもこの先に起こった出来事に比べたらちんけなものだった。


その日俺は宿題を忘れたことに気づき学校へと踵を返した。いつもなら翌朝早めに学校へ行き終わらせるのだが、その日に限って量が多かったためだ。


 「あぁ、めんどうだ・・・。もっと早く気づけよな・・・俺。」


 宿題を忘れたのに気付いたのは、登校時に使う駅前。学校から15分ほど離れている。往復で30分かけ教室に着く、流石に誰もいないと思い教室の扉をぶつぶつと言いながら俺は開けた。


 「どうした?忘れ物か?」


 誰もいないと思い込んでいた俺は突然声を掛けられビクッとなる。声がした方を見れば2人の男子と2人の女子がこちらを見ていた。


 「えっと・・・宿題を忘れてね。」


 俺がそう答えると「そうか」とだけ言い4人は再び楽しそうにおしゃべりを再開する。俺に声を掛けたのは学年1のイケメン、性格もよく頭も良い、運動神経もいい。名前は桐生きりゅうだっけ?下の名前は覚えていない。

 その隣に座るゴツイ男は確か・・・増田ますだだったはず。確か家が古武道をやっているとか言ってたな。身長も180cmはあるし、絶対に喧嘩を売りたくない相手だ。

 そしてその向かいに座るのは増田と正反対のちっちゃくて可愛らしい女の子。確か、小牧こまきさんだ。身長は150cmあるかも怪しいくらいだ。髪はショートカットで目はパッチリしている。まるで日本人形のようだ。

 最後にその隣にいる黒髪ロングの超絶美少女は学年、いや、学校でも男子人気ナンバー1の女子、姫路姫乃ひめじひめのさん。勉強もできて性格もいい、運動神経もいい。あと・・・胸も大きい。俺も密かに憧れていた。

 どうして過去形かというと、イケメンの桐生と姫路さんは付き合ってるからで、あと増田と小牧さんも付き合ってるみたいだ。・・・フッ、リア充どもめ!


 心の中で呪詛を呟きながら、目的の宿題を机から取り出し教室を出ようとする。すると教室がいきなり眩い光に包まれた。


 「なっ、なんだっ!」


 桐生たちの驚きに満ちた声が聞こえる。その声が聞こえた瞬間体に浮遊感を覚えた。


 「あぁ・・・せめてファーストキス位はしたかったな・・・」


 俺はその言葉を最後に意識を手放した。



 『みつけた。我らの適合者。』



お読みいただき有難うございます。基本2000~4000字で書こうと思っています。長く続けられよう頑張ります!

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