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転生陰キャの冒険譚~3歳で村を追い出されるも保護者になった生体アンドロイドと生き…いつかは女性不信を克服する~  作者: KUNY
孤島の施設での暮らし

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12/22

12話

───なのは視点───


わたしは数日前に生み出された生体アンドロイド。

作成途中にメインコンピューターによる

基本知識などのデータ移植もすんでおり

目覚めた時には生活に困らないほどの

知識も身についていた。


目覚めるとカプセルの外に

一人の男の子が座り込んで

わたしが入っているカプセルの方を

じっと見つめていたようで

この子が…わたしのマスターなんだろうなと

瞬間的に理解は出来た。

生体アンドロイドは戦争を主目的とした

兵器として生み出されていたと言うことは

メインコンピューターに残れている

データからも確認は出来ているけれど

そもそもメインコンピューターから

受け継がれた知識から推測すると

この時代は…この施設や生体アンドロイドが

生み出された時代から遙か彼方の未来と言うこと。

数万年も未来になっていることを

推測してしまうと…少し頭が痛くなってしまった。

どうして…わたしがこの時代に生まれたのか

わかりかねないことがありますが

とりあえず、目の前にいるマスターに

話しかけることにした。


「マスター様 はじめまして

 なのはと名付けてくださったんですね

 今後ともよろしくお願いします」


子どもとは言えマスターであることには

かわらないわけだから丁寧に話しかけてみると

彼は「マスター様」なんて呼ばれたくないみたいで

名前で呼んで欲しいと伝えてきた。

わたしも彼の要求通りに名前で呼ぶことに

切り替えて話を進めながら

彼の身体の傷が気になっていたので

回復魔法を使って治療を施してあげた。

すると彼が驚いた様子で


「えっと…魔法?」


と…問いかけてきた。

どうやら魔法のことも何も知らない様子だった。


「はい 魔法ですね

 元々この星の人間は魔力がありますし

 魔法も使おうと思えば使うことができる種族です

 この施設が作られたのは何万年前ですが

 その時代は魔法も科学も

 両方発達していた時代でしたので

 普通に…わたしには魔法も備わっています

 …生体アンドロイドは一種の兵器ですし」


何も知らない様子なので一通り説明すると

彼の顔が曇ってしまうとぽつりと

小さく呟いてきた。


「兵器には…させたくないな」


あぁ、この子…戦争などとは

無縁なところで育っていたのかもしれない?

優しさが感じ取れるほどで

愛おしくなってくる。


そのあと…お風呂なども入り

翌日には彼の記憶を覗かせて貰った。

わたしとしても…かなり予想外でした。

まさか転生者だったなんて

考えてもみませんでしたし

記憶を覗いてみる限り彼の前世の世界は

この時代の文明よりも進んでいたようでした。

この施設が作られた時代の文明に比べれば

まだまだ発展途上の文明でしたが

それでも平和な時代だったのがうかがえます。

でも、女性から見抜きもされず

それどころか馬鹿にされていたということ。

この世界に転生するきっかけになったのも

家に帰り際で駅のホームで

誰かから突き落とされたというのが原因とのこと。

なんというか…あまりにもむなしい人生だなと

感じてしまいました。

転生後も母親にはすぐに捨てられたみたいで

育てて貰った育ての親からも

たいした愛情も与えられてなかったようで

挙げ句の果てには義兄に村から出て行けと言われ

たまたま身投げした先に転移魔法陣があったということだった。

彼のことを考えると胸が痛くなりますが

わたしは生体アンドロイドです。

子どもなんて出来ないし…彼が望んでも

わたしとしては…普通に生身の女性を好きになってほしいと

思ってしまいます。

前世の心の傷が癒えるまでは強くは言えませんし

今は…わたしが優しく面倒をみてあげなきゃ

ダメだろうなとは感じます。


そして色々と話をしているうちに

この施設以外の太古の施設を潰していくことになり

昨日、彼が体力作りと魔法の練習を終えて

夜ご飯やお風呂などをすませて寝かせた後で

わたしは…この孤島の近くにある

似たような施設を数カ所ほど見て回った。

ほとんどはメインコンピューターも停止していて

廃墟になっているようでしたが

一応は跡形を残らないように魔法を放して

消滅させてまわりました。

睡眠時間などは必要ですが…数時間眠れば

大丈夫ですので夜中に色々と行う予定です。

日中は彼の傍にいようと考えてますし。


彼…魔力のことわからないみたいで

どうしても感じ取れないみたいでした。

わたしの魔力を流し込んでみて感じられるかどうか

試してみてからですが

うまく行かない場合は魔法補助装置(デバイス)も

作るべきでしょうね?

ううん 魔力が感じ取れるようになっても

魔法補助装置(デバイス)はあった方が良いかも知れません。

今のうちからメインコンピューターに

作成指示を出しておこうと思います。

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