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12ー3

 結局、お父さんはそのまま大部屋に移された。


 状況的に、手術は早い方がいいからだ。担当してくれるお医者さんには、あたしが叱られ役を買って出た。


 いつまでも子供で、あまえていたからこれぐらいの罰はきちんと受けるよ。


 そんなことを、後から病院に駆けつけてくれた楓さんたちに話した。


「よかったね、里奈ちゃん」


 楓さんは、どんなイケメンも叶わないほどの無敵の笑顔で祝福してくれたし、椿さんも皮肉も言わずに喜んでくれた。


 ただ、まぁ和也には悪いことをしたかな、とは思うけど。そこはしかたがないのかなって感じ。


 ラブちゃんを預かっていたという話は本当だったので、悟の新居がめちゃくちゃになってしまったというのも真実とのこと。


 まぁ、片付けぐらいはお手のものよ。


 みんなで落ち着いてからサロンに帰り着くと、いさおおじさんや本谷さん、それに清羅さんに白木さんたちまでそれぞれのペットを連れて店の前で待っていてくれた。


「里奈ちゃん、親父さん大丈夫かい?」


 いさおおじさんに聞かれて、はいっと大声で返事をした。


「まだ間に合いそうです」

「ちなみにおれたち、結婚することが決まりました!! 実は式場もすでに手配してあるんですよ」

「はぁ? あたし聞いてないんだけど!」


 悟のくせに、準備万端すぎるよ!!


「それはおめでとう。それで、わたしたちは呼んでくれないわよね?」


 清羅さんはさみしそうにうつむいた。


 そこで、楓さんが手を打つ。


「結婚式は家族でやってもらって、披露宴はこのサロンでやるってのはどうかな? ここならお金取らないし、みなさん入れますし」


 え? すでに披露宴の話!?


 なんてあわてていたら。


「それ、いいですね。ぼくと静乃も式を挙げてないから、気分だけ便乗してもいいでしょうか?」


 白木さんがちゃっかり言うから、くだんのゴールドカードを渡してあげた。


「これは?」

「当店からのご祝儀ってことで」


 ふふんと椿さんが笑った。


「じゃあ、あとはお父さんしだいかぁ」


 あたしは、メールで病室にいるお父さんに現状報告した。


 さすがの悟も、披露宴をやる貯金はなかったとのことで、サロンでの披露宴をとても喜んでくれた。


 それにこのサロンだったら、柳くんや誠くんも安心だものね。


 そして奇跡と医療を信じて、お父さんを待つばかり。


 カブラくんも元気になったし、はりきるぞぉ〜。


     つづく

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