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「ところで、楓さんはどうして大型犬が好きなんですか?」
これは、マカロンちゃんしかり、ラブちゃんしかりで思っていたことだ。
シロちゃんのこともあったけど、やっぱり大型犬を前にした楓さんのテンションの上がり方は半端ない。
というか。楓さんは大型犬を前にすると、一気にテンション爆上がりするのだ。
「ん〜、自分でもうまく説明できないんだけど、子供の頃からあこがれはあったんだよね。シロの影響もあったけど。漫画とかの影響もあるにはあったけど、小型犬と比べると野性味があるような気がするんだよね。噛まれたにしても相当痛そうだし。そんな緊張感も好きだし、うん、全部好き」
へぇ〜、とみんなは答えているけれど、質問をしたあたしが戸惑ってしまっている。
楓さんの口から好きを連発されると、どきどきしちゃうんだよな。
だけど野性味。なるほど、そんな感じがしないでもないよね。
そういうあたしは大型犬はちょっとかまえてしまう。
「里奈はさぁ、大きい犬が苦手? っていうよりも楓さんのことが好きだろう?」
はぁ? 悟は突然なにを言い出すんだ。
「そりゃ住む場所すら無くしたあたしにとっては恩人ですから尊敬してます」
「でもなんかこう、楓さんっていつもきらきらしてますよね?」
悟は突然おかしなことを言い出したから、楓さんがうみゅ? ってなってる。
「里奈ちゃんからそう言われたらうれしいけど。悟くんだっけ? あたし、そんなにきらきらしてる?」
だとしたら、好きなことを仕事にしているからだと思うって楓さんが答えた。
「そうかなぁ? おれには楓さんからのきらきらオーラがまぶしすぎるんっすよねぇ。で、里奈はどうなの? おれたちの中で誰が好き?」
「野郎は全滅。女性陣および動物たちは尊敬してます」
あたしの全滅発言に、お父さんまでががくりと膝からくずおれた。こんな見事ながっかり具合、お笑い番組でもお目にかかれない。
「つまり、さらなる努力が必要、と。な? 和也。和也?」
悟が和也に話を振ると、すでにパソコンに目を移していた和也が生返事を返す。
「なぁにやってんだよぉ!!」
「できたですよ。新ホームページ」
この一瞬でっ!?
そう思うあたしたちに、和也はノートパソコンの画面をあたしたちに見せたのだった。
正直に告白しよう。すごい!! まるでプロに頼んだみたいだった。
つづく




