二十話 呪われたの力
ノアが目を覚ますと知らない天井だった。
「今まで何が⋯」
そう考えていると扉が開き入ってきた人物はレファだった。
レファは持っていた花を床に落としてそのまま飛び込んできた。
「ノア〜心配、したんだよ。一週間も目覚めないから死んじゃったんじゃないかと思ったんだよ」
と泣きながら言い続けた。
「みんなもずっと心配してたよ。この街の英雄に礼も言わずに死なれるのは困るって」
「英雄ってどういう」
「ノアがあのおっきいゴブリンを倒したあと魔物達は撤退していったの、それでノアが倒したゴブリンはえんぺらーごぶりん?って言うSSランクの魔物だったんだって!」
「それで英雄ね⋯」
あの時のことは朧げにしか覚えていない、かろうじで『神々の叡智』という言葉を覚えているだけ。
確か、『リ◇イ◇◇』とかいう魔法と『デ◇◇ロ◇』
という魔法を⋯
何について考えていたもんだっけ?
「ところでレファ尻尾と耳はいいのか?」
入ってきたときから薄々気がついていたが尻尾と耳が出ている。
ノアが気絶したから効果が切れてしまっていたんだろう。
「そのことなんだけど。あの日目が覚めたらノアが倒れてて急いで街に向かったの。で街についたらみんな驚いた顔をしてた。次のミリスちゃんを通して街の人たちに説明してみんなこう言ってくれたの。『命がけで助けてくれた子に差別とかするわけないって』」
「そうかよかった⋯馴染めたみたいで」
それから、ノアは自分に回復魔法をかけ歩ける程度までは回復した。
ミリスが言うにはおかしいとのことだった。
どうやら、俺の体は呪いに侵食されていたらしい。
あの力のせいかもしれない。
それから、俺にも変わったことがあった。
それは周りの人からの接し方だ。
街の中を歩けば
「英雄様ー」
と称えられ
買い物をすれば、おまけをつけてくれる。
レファも街のマスコットというか周りから可愛がれていた。
「そういえば、最近教会でお祈りしてなかったな⋯久しぶりに行こうかな。聞きたいこともあるし」
教会に入るとシスターさんが手厚く歓迎してくれた。
そうして、お祈りし始めると真っ白な空間にいた。
「今日は誰もいないな」
「よう、ノア」
「え?セル、いつの間に」
「そのことは置いておいて久しぶりに会えてうれしいぜ。あと聞きたいことがあるんだろ?」
「はい、あの力について知っていることを教えてほしいいんです」
するとセルは少し顔をしかめたが
「わかった教えよう。まず、あれは呪われた力だ。それがなぜノアにくるのかはわからないが。あれは先代数千万年前、神に反逆した神がいた。そいつは魔法を司る神だった。あいつは研究熱心で神おも殺してしまいかねない魔法を造った。それが『神々の叡智』だ。そうして、神々はその力に呪いをかけた。命を削る呪いを」
「そんな大層な力だったなんて」
「そうだ、だからできるだけ使わないでくれ実際は神なんて殺せないのに心配性のジジイどもが結構な呪いをかけやがったとにかく危険だ」
「わかった。どうやって使うかはわからないけど気をつけるよ」
「そうしてくれ。おっと、今日はもうお別れだ。また、顔出してくれよ」
とノアの意識は教会に戻った。




